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bio hazard 〜place of promise〜
作:あくぁ



FILE 10


四人が非常階段に着いたときにはもうドアは開けられていた。

「後ろを見るな!ただひたすら下を目指せ!」

悠介は自分が最後の列にいるためか、三人に余計な不安をさせないために叫んだ。

いくら奴等が遅いといっても、もうすぐ追い付いてしまう距離までになっている。

「天宮!早くしろお前の番だ!」

幸治の声が下から聞こえてきた。悠介は今までずっと手を掛けていた拳銃をはなし、階段を急いで降りた。

「おいっ、三階で階段が途切れているぞ!」

先程のカインズのせいだろう。非常階段はそこで途切れてしまっている。飛ばないと無理な距離だ。

「どうするか……
悠介、いい考えは……っておい!」

悠介はもう助走をつけて飛んでいた。さすが陸上部といったところだろう、軽々と飛び越えてしまった。

「うわぁ……気持ち悪いくらいの跳躍力だな。」

官次郎が感心している横で、幸治が助走をつけ飛ぼうとしていた。

「無茶ですよ!ちがう方法を探しましょ……」

「こう見えて体力に自信はある見ておけ。」

幸治は走り出し、衝撃で五メートルはある穴の手前で踏みきった。

悠介とはいかないが、穴を軽く飛び越えらた。誰もが幸治に驚いた。

「新田くん。先に行って、私は大丈夫だから。」

官次郎はすこし戸惑った。

「でも、水島を残すのは危険だ。先にいっ…」

「大丈夫。」

官次郎がいくら理名に言っても、理名は首を横に降った。官次郎はしぶしぶ助走をつけて飛んだ。

「ウワアアアアァァ…」

ぎりぎり届いたようだ。彼にとっては一番の恐怖の瞬間だったのか、顔がひきつっていた。

悠介はそんな官次郎を華麗にスルーして、理名に早くと催促した。

しかし、理名は動こうとはしなかった。悠介はとにかく来いと叫んだ。

「……私がいると迷惑かけてしまうのを知ってしまったから………。
怪物に教われたときも、天宮くんと二人でいるときの発言も。結局、私は迷惑ばかりかけてるから。」

理名は泣きながら訴えた。悠介達はよく分からなかったが、官次郎が早くしないと後ろから来るぞと言った。

「私、体力に自信がないから飛べません…。
だから新田くんに先に行ってもらったんです。
だからも……」

「いい加減にしろ!」

理名はハッとして悠介を見た。悠介は今までにないくらいの怖い顔していた。

「それが迷惑なんだ!
こんなことに時間を使いたくないのは皆同じなはずだ!
だから早く!」

しかし、理名はしつこく首を横に振る。

「天宮くんたちが言ってくれればそれでいいんです。私がここにいれば時間は少し稼げます。
だから…」

「俺たち四人で行動して一緒に逃げると約束しただろ!?俺はお前の苦しむ姿を見たくないんだ!
だから……頼む。」

悠介がしゃべり終わると、後ろからゾンビの大群がこっちに向かっていた。理名も少し気にしていたが、動こうとはしなかった。

「水島!君が自分自身をどう思っているか分からないが、私たちは邪魔だとは思っていない!」

幸治がいうと、

「そうだ!
俺はお前に助けられたこともあっただろう?だから自分を責めるな!」

理名は顔を上げた。その顔はもう涙でぐしゃぐしゃだった。

ゾンビも後4メートル位にいたとき、悠介は叫んだ。

「理名!早く!」

理名は必死で走って飛んだ。しかし、悠介たちがいる場所まで後60?のところだった。

もうダメだ………そう思ったとき、悠介がギリギリのラインまで立ち、理名を抱き止めた。そのまま綺麗にクイックターンをし、勢いで抱き締めて小さく言った。

「ばか野郎………」

理名は安心して悠介の気持ちに応えた。数秒間、彼等は自分たちの世界に入っていた。
あれから急いで階段を降り、ゾンビの群れから逃げ切った。そして今は外にいる。

道にはゾンビがうめつくすほど溜まっていた。その中に、まだ生存者と思われる人物達がいた。

「生存者か!?」

悠介は彼等に近寄った。彼等も四人に反応し、最初は銃を構えたが人間であることを確認すると銃を下ろした。

「貴方は?」

官次郎がたずねると、彼等の中の一人が応えた。

「俺は狩野洋だ。こっちの女が信藤鈴。そしてこのガリが藤木宏人だ。」

手短に自己紹介するとまた奴等に顔を向けた。

「洋。もうすぐだ。今から爆弾をしかける、離れるぞ。」

「よし、よくやった。」

「ほら、貴方達も危ないから離れるわよ。」

鈴の指示により、四人も離れた。宏人が何かのスイッチを押すと、今までいた場所が爆発し洞窟のようなものが見えた。

「よし、あの中にいくぞ!」

狩野を先頭に、六人は一気に洞窟に向かって走り出した。

洞窟に入ると、また宏人がスイッチを押し入り口を瓦礫で封鎖した。

「これでいいだろう。」

どうやらひと安心のようだ。四人は自己紹介を始めた。

「俺は天宮。天宮悠介だ。近くの私立学校に通っている高校生だ。」

「俺は新田官次郎だ。天宮と同じ私立学校の高校生だ。」

「水島…理名です。」

「真田幸治、カメラマンだ。」

三人に今までのいきさつを話した。

「そちらも苦労したんだな。
私たちは自衛隊だ。この洞窟は自衛隊基地の地下格納庫に繋がっている。基地にいけば、武器も揃えられて身の危険も少なくなるはずだ。」

狩野の考えは間違っていなかった。四人も了解し、洞窟をただひたすら進んだ。

道中で三人のことを詳しく聞くと、狩野が自衛隊のスペシャリスト。鈴が調合師。宏人がプログラマーという、完璧な組み合わせだった。

そんな彼等は、高校生、カメラマンという役に立たないといってもいいくらいの自分達を受け入れてくれたのだ。

「よくこんなところを抜けられたものだ。相当なチームワークがあったのだな。」

狩野たちが感心すると、悠介たちも自分たちのすごさに驚いていた。

「でも、私と洋まではいかないけどね♪」

鈴は狩野に寄り添った。少し顔がかわったが嫌では無さそうだ。どうやらカップルのようだ。

そんな二人をみて悠介と理名も先程のことを思い出していた。お互い、顔を赤らめ顔を合わせなかった。

そんな状況を官次郎と幸治は呆れていた。そして宏人はぶつぶつ独り言を言いながら歩いていた。

そんな時間はもうないかもしれない。

彼等は辺りを気にせず、安心だと思い込み歩いていた。

後ろから鋭い眼光が獲物を見るかのようににらんでいることも知らぬまま…

「……コオオォォォ…」


キャラ紹介が来ました♪



狩野 (カリノ ヨウ23歳

自衛隊のスペシャリスト。若くして、防衛大学を首席で卒業。そのまま自衛隊に入隊。

性格は一見厳しく見えるが、中身は優しい。

容姿は軍人なのに、半袖でジーパン。どうやらのんびりしていたようだ。


信藤 (シンドウ リン23歳

調合師。薬から爆薬まで幅広い知識をもっている。自衛隊のサポート兼、洋の彼女。軍人のなかでバカップル。

性格は姉御キャラ。人を虐めて楽しんでいる根本的なS。

容姿はかなりの美人。誰もが憧れる大人の女性だ。軍隊服にベレーを被っている。
(バイオを知っている方は1のジルみたいな感じです。)



藤木 宏人(フジキ ヒロト24歳

プログラマーと紹介したが、本当は機械系のプロフェッショナル。誰もが実力を認めている。

性格は根暗でヤル気なし。あまり軍隊の中ではいい噂を聞かない。

容姿はメガネ美人。服は今流行りの服装を好んで着る。ブカブカな服と、ダラダラなズボンが大好き。




以上です♪また聞きたい方はメッセージかメールで。











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