銀魂 外伝〜戦場を謳った少女〜(3/7)PDFで表示縦書き表示RDF


なんか、銀時→←綾美←土方みたいな?
銀魂 外伝〜戦場を謳った少女〜
作:夢見獏



弐章 こういう時に限って置き傘がないことに物凄く腹立つ!!!


 瓦の屋根の上で寝転がる銀時と高杉。二人の間に座る綾美。
「ねぇ、銀時、晋助。この戦が終わったら、アタシどっちかのお嫁さんになってあげる。兄上も『二人なら、綾美を任せられる』って言ってた」
「そりゃいいや。じゃ、明日で最後にしようぜ。絶対生き延びてやる」
「晋助は?」
「・・・・」
「って・・・寝てるし」
「じゃ、俺の嫁ってことで」
「フン。まだ返事もらってないもん」
「チッ。モテるな〜、高杉は」
 悔しそうに寝直す銀時。
「絶対やぞ、銀時。もう・・・死んでほしくない」
 と、私は呟いた。




―――・・・・・。



 




 薄っすらと憶えている。

 思い出したくないあの夜。

 いつまでも背負っている過去。

 いつまでも引きずっている過去。

 忘れたいあの忌まわしい過去。

 彼らは、そのように感じている。アタシは・・・・・。

 血塗られた遠い記憶。・・・よく憶えていない。




「おーい。起きろ」
 土方の声。
「ん〜・・・・。今日は土曜日よ、お父様。まったく、ボケが激しいんだから」
「誰がお父様だ!!!ボケてねーし、今日は月曜だ!!!」
「あ。トシ、おはようございます」
「テメーはその呼び方で呼ぶな!!」
「ケチくさいな。いいじゃない、十四郎・・・・・さん」
「っ―――!!!」
「ウソ。冗談よ。昨日、山崎さんから聞いたの」
「っ・・・・山崎のヤロ・・・余計なことをっ!!」
「土方さん、着替えるから出てけ」
 と、土方を部屋から追い出した。

 昨日、旧友の坂田銀時に会いに行った女隊士、幾野寺綾美。銀時には入隊を反対され、しかたなく条件付きで綾美は入隊。その条件とは・・・・。
「おーい。来たぞ、綾美」
 そう。毎日屯所に銀時は顔を出すこと。今日は、連れの二人も。
「よろしくネ。アタシ、神楽」
「僕は、志村新八です。でも、ホントに銀さんと二歳違いなんですか?綾美さんのほうが大人っぽいです」
「そうネ。なんか大人の匂いがするネ」
「そ、そう?」
「ちょっとヤミ臭くなったんじゃねぇか?おーい多串くーん。まさかとは思うけど、ウチの綾美ちゃんに手ェ出してないよね?」
「んなわけあるか。俺がこんな餓鬼ガキに・・・ぶほっ!!!」
「誰がガキだ」
 土方は勿論、綾美の鉄拳を喰らった。すると、綾美の後ろで昼寝していた総吾が起きた。
「なんでィ。旦那じゃねぇですかィ」
「なんネ、サドアルカ」
「よぉ、チャイナ。今日こそ決着つけてやる」
と、やり合い始めた神楽と総吾。それを見て、綾美はクスクス笑い出した。それに銀時、沖田、土方は、ミツバと重ねた。土方は思わず口からタバコを落とした。
「・・・・」
「あ、土方さん!タバコ、落としましたよ?・・・・土方さん?」
「・・・いや。なんでもねぇ」
「ふぅん。・・・・なんでも、ミツバさんと重ねるんですね」
「「「!!!!」」」
「・・・・ふぅ、さてと。私はちょっと道場のほうへ行ってきます。長刀は久し振りだからね。慣らさないと」
 静かに去っていった綾美を見て、銀時はポリポリと頭を掻いた。
「あー・・・なんでこういう時だけ勘強いんだか」
「ああいう女は、どーも苦手だ」
 と、タバコに火を点けた土方。

 竹刀を振るう綾美。竹刀を一度下ろすと、懐から2つに折ってある紙を取り出した。静かに開くと、そこには家族の姿が写った写真だった。
「・・・・兄上、母上、父上。私は・・・・元気よ」
幾野寺義明いくのじよしあき
「!銀ちゃん」
「よぉ。相手してやろうか?」
「・・・・いい。ねぇ、どうして私が助かったか・・・知りたい?」
「いや」
「じゃ、これは独り言」
「・・・・・」


―――あれは、最後の夜を終えた次の日の朝。

「じゃ、行ってくるわ」
「・・・・」
「終わる?これで戦は終わるん?」
「あぁ、終わるとも。綾美、良い子で待っていろよ?」
「・・・うん」
 綾美の頭を撫でて、義明は銀時たちを連れて戦に出掛けた。
 小屋で数人の武士たちと帰りを待つ綾美。その時に小屋に投げ込まれたのが、火玉だった。小屋どんどん燃え上がり、しかたなく怪我人を担いで皆で外に逃げた。しかし、それが天人あまんとたちの思う壺だった。外にいた見張りはすべてやられ、外で私達を待ち構えていた。その時は、足が竦んで立てなかった。そして、私の足元に転がった刀。それを手に取った。しかし、すでに囲まれていた。
「おい。この女、ボスの土産にしね?」
「いいな」
 と、綾美のほうへ手を伸ばした。

          ブシュッ

 天人の手は、バッサリ斬られた。ゆらりと立った綾美の目の色は完全に赤く染まっていた。
「なっ!よくも・・・・小娘がぁぁぁ!!!!!!!!」
「やっちまえ!!!」


 数時間も経たないうちに綾美の足元には、天人の死体が転がった。正気を取り戻した綾美は、その光景に絶叫した。
「あ・・・あ・・・・うああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
 刀を落とし、その場から逃げ出した。その後は・・・・よく覚えていない。

 そして、ある老夫婦に拾われ、そのまま置いてもらった。戦の終戦後、私は家へと戻った。そして、兄の死を知らされた。




―――・・・・・。


「ま。そしてここにいるの。・・・・・まだ忘れられない。あの肉を斬った感触が・・」
「・・・・」
「あれ以来、人を斬る時はいつも理性が飛ぶ。気が付いた時には、足元にいつも死体がある。それが、怖くて人は斬れない」
「・・・・じゃ、どうしてテメーはここにいる?」
「え・・?それは、祖父が亡くなって、祖父が真選組の近藤局長に言ってここに・・・」
「違うな」
「?」
「テメーは他人を斬るのが恐ろしいんじゃない。いつか、大切なモンまで斬っちまうんじゃないかって恐れてるんだ」
「・・・・これ以上、何かを失うのが怖いの。銀時!」
 綾美は、泣き顔を晒し、銀時に飛びついた。そっと抱きしめると、綾美の顔を上げ、そっと口付けした。
 
           ポトッ

 それを目にしてしまった土方は、タバコを口から落とし、舌打ちしてその場を静かに去った。





鬼兵隊

「晋助、面白い情報が入ったでござるよ」
「なんだ、万斎か」
「あの幾野寺義明の妹、幾野寺綾美が真選組に入隊したでござるよ」
「・・・・そうか。・・・ククッ、面白いことになってきた」


 嵐の予感に今の私はまったく気づかなかった。


銀:すっげぇ〜、俺と綾美のラブシーンがあるよ!なぁ、多串クン!!
土:誰が多串だ!・・・・チッ。
銀:あ〜?今舌打ちしなかったぁ〜〜??
土:いっぺん死ね。
綾:ほらほら、喧嘩しないの!何、副長もラブシーンが欲しかったの?
土://///んなわけあるかぁぁ!!!!
綾、銀:あ、図星。











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