銀魂 外伝〜戦場を謳った少女〜(2/7)PDFで表示縦書き表示RDF


はい。なんか、ウダウダと始まった外伝。ウダウダと付き合ってください。
銀魂 外伝〜戦場を謳った少女〜
作:夢見獏



壱章 女の嫁入りは突然。そして、別れも突然?


 そして、少女は帰って来た。



 街中で白の生地に桜柄の着物を身に纏い、背中の帯に懐刀をしまい込む一人の少女。
「やっと・・・・帰って来れた」

 その頃。パトカーで見回りする鬼の副長・土方十四郎ひじかたとうしろうと斬りこみ隊長の沖田総吾おきたそうご。・・・・今日も暇である。
「あーぁ。なんでこんなクソ暑い日に、コイツと見回りなんぞしなきゃなんねーんだよ」
「その言葉、そっくりそのまま返しますぜィ、土方さん」
 総吾はアイマスクをつけて助席に座っていた。と、その時。突然、目の前に子供が飛び出してきて、土方はブレーキを踏んだ。
「チッ。間にあわ・・・・!」
 その時。子供を自分の腕の中に隠し、懐刀を前に構えた。


            シュパッ


 その瞬間。パトカーのタイヤがすべてパンクした。慌ててハンドルを切ったが、パトカーは店の看板に激突した。
「テメッ・・・あぶねーじゃねぇか!!」
「あ・・・すいません。えっと・・・・真選組の方ですか?」
 かさを取ると、綺麗な淡いブラウン色のポニーテールに赤眼の美少女が現れた。その姿は、あの沖田ミツバに・・・・。
「あの・・・・」
「あ、あぁ。なんだ?」
「真選組の屯所に連れて行ってもらえませんか?お呼ばれしてるんです。近藤さんに」
「あ・・・・?」


 『真選組、屯所』

 畳みの和室に近藤と向かい合って話す少女。それを向こうから見つめる隊士たち。
「おい。あの女の子は誰なんだ?ま、まさか!局長って実はロリコン?」
「んなわけあるか!副長ならまだしも」
「だな。副長って実はロリコンっぽいし」

「誰がロリコンだって!?」

「ふ、副長!!!!」
「テメーら、全員切腹だゴラァ!!!!!」
 刀を振り回す土方の姿に気づいた少女は、障子のドアを開けて、向こうを覗いた。すると、丁度土方と顔ギリギリの状態で硬直した。
「なっ!」
「あ。もしかして、照れてます?顔、真っ赤ですよ」
 少し少女にからかわれ、土方は顔を真っ赤に染めた。
「どうも。今度からこの隊に入隊する、幾野寺綾美いくのじあやみです。早速なんですが、“万事屋銀ちゃん”ってどこですか?」
「はぁ!?」

 しかたなく総吾と、綾美をそこに案内する。玄関に着くなり、出てきた銀時に飛びついた綾美。
「銀ちゃーん!!」
「うわ!誰って・・・・・・・・・・・・・・・綾美?」
「うん!久し振り!!」
「綾美!!!会いたかった〜〜〜!!!」
 抱き合った二人の光景に、土方は思わずタバコを落した。総吾は冷やかすように、ひゅー、ひゅーなどと叫んでいた。
「なっ!テメーらどういう関係だ!!!??」
「んぁ?そりゃオメー、コイツは俺のかの・・・ぶほっ!!」
 “彼女”という前に、顎に綾美のパンチを喰らった銀時は、そのまま気絶。
「ただの友達よ。昔あった攘夷戦争にアタシのお兄ちゃんが参加したの。その時に一緒についていったの。ちなみに現在の年は、銀時と二歳違い」
「えー、マジですか?ってことは・・・・姉上と同い年ですね」
「・・・・」
「お姉さん?総吾クンってお姉さんがいるの?」
「はい。・・・・随分前に死にやした」
「あ・・・・ごめん」
 沖田ミツバ。総吾の姉で、土方の想い人。彼女は、つい先日に亡くなった。土方も内面では、まだ引きずっているらしい。それに綾美は、申し訳なさそうに顔を伏せた。そんな場の重い空気を吹っ飛ばしたのが、鼻血を出して倒れる銀時だった。
「まぁまぁ、そのへんにしてくれる?これから俺達で、いろいろやらなきゃならないことがあるし」
「おい。そのやりたいことってなんだ?言え。返答次第では、今すぐ地獄送りにしてやる。甘党天然パーマ」
 すぐさま黒い瘴気オーラを発して刀を抜きかけた。
「ま、それは冗談として・・・。冗談だって」
「・・・・で、ヅラと晋助は?」
 その言葉に土方と総吾は眉間に皺を寄せた。二人の表情に銀時は目を逸らし、綾美はきょとんとしている。
「あー・・・・あいつ等はな・・・・お尋ね者なわけよ」
「・・・・え?」
「高杉のヤローは、幕府を潰すとかなんとか言っててさ。ヅラは、テロリストだし」

「ヅラじゃない。桂だ」

「あ・・・ヅラ」
「おぉ、久し振りだな・・・・・綾美」
「おい。今一瞬忘れたろ?アタシの名前」
「桂ァァ!!!!!」
 土方は、一瞬にして刀を抜き、桂に斬りかかった。それに逸早く勘付いた綾美は、持っていた懐刀で、綺麗に受け止めた。
「なっ!テメェ・・・・何のマネだ?」
「・・・・・結構軽いんですね。土方さんの剣筋って」
「っ!本気でいくぞ?」
「どうぞ」
 と、その時。土方が少し刀に力を入れた瞬間、懐刀は折れ、そのまま綾美を斬りつけようとした。


             ビシッ

 土方の刀は、こともあろうに綾美の素手・・によって、頬ギリギリで振り払われた。
「なっ!」
「素手!!」
 流石の総吾もこれには驚いた。綾美の手は傷どころか、掠り傷1つ付いていなかった。
「ほぉ・・・・。テメェ・・ただの剣士じゃねーな?」
「綾美・・・お前、まさか・・・・」
「うん。火焔流かえんりゅうを祖父から教わったわ」
「火焔流・・・・聞いたことあるますぜ。すばやさは劣るが、その偉力。そして、刀を持たずして、素手の手法も教えるという古流の一つ」
 柳生流などという数知れない有名な道場の中で一番古い流派である火焔流。乱暴な土方の刀筋では、絶対に綾美には勝てない。
「チッ。刀にヒビが入っちまった」
「あ、ごめんなさい!弁償しますんで!!」
 綾美は本当に申し訳なさそうに上半身を九十度下げてお辞儀。
「綾美。なんで、こいつ等といんの?」
「え・・・?それは、今度から真選組の女隊士として、真選組に入隊するからです」
「何ィィィィ!!!!!!!!!!!!!綾美!!!!それはお母さん許しませぇぇん!!!!」
「だぁれが、お母さんじゃー!!!!!」
「こんなマヨラーに嫁入りさせるくらいなら、俺が綾美を貰う!!!!」
「訳のわかんねー事言ってんじゃねぇよ!!!!」

 と、まぁ万事屋はいつも賑やかです。

「オイィィィ!!!!勝手にオチいれるんじゃねぇ!!!!!!!!」


銀:おう!なんかギャグ満載だな。
土:知るか。・・・ってか、肝心のヒロインはどうした?
綾:はーい!!すいません、遅れました!!
銀:オイィィ!!!もうコーナー終わるよ!!!
土:なんのコーナーなんだ?
銀:勿論、俺と綾美の愛を語るコー・・・ごふっ!!
綾:そのめでたい脳みそを真っ二つに斬ってやる。
土:・・・・。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう