銀魂 外伝〜戦場を謳った少女〜(1/7)PDFで表示縦書き表示RDF


銀魂 外伝〜戦場を謳った少女〜
作:夢見獏



序章 過去ってのは、どんなに忘れたくても、忘れられない!


 ずっと前・・・・いや。ものすごく前のことだ。俺たちが攘夷志士として天人あまんととやりあっていた時代。あの女はいたんだ、すぐ傍に。

「銀さ〜ん、高杉、坂本、ヅラ!食事、ちゃんと取らなくちゃダメだよ?」
「おーい、誰だよ?綾美あやみのおにぎり残したヤローはよぉ?」
「綾美。ヅラじゃない、桂だ」
「はいはい。分かったよ、ヅラ」
「ヅラじゃない!桂だ!!」
 幾野寺綾美いくのじあやみ。攘夷の兄についてここにきて、ウチの食事係をしてもらっている。おしとやかそうだが、外見とは裏腹に、兄から剣術を教わっているため、そこそこ銀時の相手ぐらいにはなる。
「おーい、高杉ぃ〜。テメーも喰っとけ」
「・・・・」
「はぁ〜・・・・しかたねェな。綾美ぃ〜、高杉ソイツの分俺によこせ」
 銀時が高杉の分のおにぎりを取ろうとした時、綾美がひょいっと頭の上に持ち上げた。
「ダーメ!これは、晋助のよ!銀ちゃんは、食べたでしょ?」
「ケチ〜!じゃ、代わりに綾美をくれ」
「「いっぺん死ね」」
 桂と高杉のはもりに綾美は大笑い。・・・これが、俺たちの最後の夜。


 『万事屋銀ちゃん』の看板が立ててある二階。ソファーで顔にジャンプを乗っけて昼寝するのが、ご存知の通り、万事屋銀ちゃんの店主(?)、坂田銀時さかたぎんとき
「・・・・っくしょ・・・嫌な夢見ちまった」
 と、呟いた。












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