犯人
現場そばの廊下に新一、バルジ隊長、、ルイ、そして910号の車掌が集まっていた。
車掌
「犯人がわかったんですか?」
新一
「ええ。」
新一は大きくうなずいた。
新一
「ではまず被害者について、バルジ隊長、説明をお願いします。」
その言葉に、バルジ隊長が小さくうなずいた。
バルジ
「まず被害者の死因は、鋭利な刃物により心臓を刺されたことによる即死です。ですが、凶器は現場に残っておらず、また乗客に対する調査でも発見できませんでした。加えて、軌道上に捨てられた痕跡もありませんでした。」
車掌
「ちょ、ちょっと待ってください。それでは犯人は列車内にはいないことになりますね。もしかしてどこかで脱出したということでは。」
その車掌の言葉に、バルジは笑って否定した。
バルジ
「いいえ、それはありませんな。どんなにあがいても、車外へ出るには扉をこじ開ける事になります。それは車両の記録に残される事になりますから無理です。」
車掌
「では、どうやって。」
訳がわからないという表情で車掌は言った。
新一
「答えはただひとつ、犯人は車内にいて、そして凶器を未だ持っているというということです。」
車掌
「しかし、乗客の中には凶器を持っている人物はいんかったんでしょ。では一体誰が。まさか、乗員の中にいるというのですが?」
910号には食堂車が連結されていて、ウエイトレスもいる。その他にも車内販売要員も乗り込んでいる。
ルイ
「食堂車のウエイトレス、車内販売員にも乗客と同様の検査を受けてもらいましたが特に不審人物はいませんでした。それに、彼らには被害者との繋がりさえありませんでした。」
車掌
「では。一体?」
バルジ
「実は1人だけまだ調査していない人物がいるんですよ。」
その時のバルジの言葉に、車掌はハッとした。
車掌
「え!?ま、まさか!!」
新一
「わかりましたよね。まあ分かって当然でしょうね。あなた自身のことなんだから。そうです。あなたですよ車掌さん。つまり犯人はあなただ。」
その言葉に、車掌の表情は凍りついた。
車掌
「ば、馬鹿な。何故私が見ず知らずの乗客を殺さなければならないのです?」
バルジ
「見ず知らずではない。」
車掌
「え!?」
ルイ
「あなたの出身は惑星グレア。被害者と同じ。しかも小学校から高校までずっと同じでした。」
バルジの言葉をルイが引き継いで言った。
車掌
「そ、そんな。そうだからと言って面識があるという証拠にはならないぞ!!」
バルジ
「証拠はまだある。」
車掌
「!!??」
事件一気に解決へ向かっていた。
|