新たなる脅威
バルジ・学・ルイ、そしてなりいきでついてきてしまった新一を含む4人はビッグワンの指令車両に駆け込んだ。
バルジ
「どうしたデビット。」
デビット
「緊急事態です。」
ユキ
「流星群が多数接近中。きょり1000宇宙km。到達までおよそ2分です。」
バルジ
「何!!」
宇宙空間において流星は脅威である。銀河鉄道軌道上には空間シールド、そして車両自体には磁気シールドが張られていて、スペースデブリ等の小型の物ならなんとか排除できる。しかし、それとは比較にならぬほどの高速で動き、かつすさまじい質量である流星はそれら防御装置を破る可能性があった。
学
「後2分、すぐそこじゃないか!どうして気づかなかったんだ!!」
ビッグワンの高性能機器ならもっと遠くからでも探知できるはずである。
ユキ
「流星群自体がレーダーに映りにくい物体でできているようです。接触まで後1分30秒。」
バルジ
「時間がないな・・・・・既に乗員乗客はこちらに移している。910号牽引は破棄。乗客の生命維持を最優先とする。ビッグワン緊急発進!!」
バルジは910号の車体を放棄することにした。連結している時間がもはやないからだ。
デビット
「了解!ビッグワン緊急発進システム作動!」
デビットが機器を操作すると、すぐにボイラーの圧力が上がり、発射可能数値に達する。
汽笛が鳴り、16の動輪が勢い良く回り始め、それにつづいて11両編成の列車が動き始めた。
デビット
「間に合ってくれ!!」
ビッグワンは発車時の加速が遅いという大きな欠点がある。
そしてついに流星群が到達し、モニターには木っ端微塵に砕け散る610号の映像が入ってきた。
ルイ
「直撃を回避しました!!」
持ち場であるコスモレーダーに座ったルイが報告する。
隊長
「ビッグワンは全速で現宙域を離脱する。」
全員
「了解。」
その光景を、新一は唖然とした表情で見ていた。それほど見事に全員連携しているのだ。
隊長
「工藤探偵。現状では車内への移動は危険です。あなたはそこにある予備座席に座ってください。」
新一
「え!?あ、はい。」
新一は指示されたとおりにする。
デビット
「ようし、このまま一気に惑星ベイカへ行くぜ!!」
しかし、再び警報が鳴った。
ユキ
「新たな流星群接近中!!重力場変動によって詳しい数がわかりません。到達まで後2分。」
ビッグワンに危機が迫る。 |