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女勇者セレス 作者:松宮星

ケルティの闇と光

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極光の剣 こぼれ話 ガルバ&ムジャ(終1)

「御身様を刀の鞘で叩いた……? あの東国忍者が? 血塗られた鞘で? 御身様を……?」
 ムジャは頷きを返し、上目遣いに上司を見つめた。ナーダ至上主義の老忍者は予想通りの反応をしている。この世の終わりが来たような顔をし、全身でショックを表し、わなわなと震えている。
「叩いた回数は、後頭部を一回、背中を三回でした。まあ、暴力というよりは、活を入れたといった感じでしたが」
「ムジャ! おそばにいながら、きさま、何をしていたのだ! いずれはインディラ国王になられる貴きお体を、下賎な忍者が侮辱したのじゃぞ! 主人の危機に働けぬ忍など忍ではないわ!」
「いえ、あれは危機ではなかったと思うんですが」
「ムジャ!」
「頭領……実はちょっとお聞きしたい事が」
「何じゃ!」
「正直にお答えください、ナーダ様は、もしや」
 ガルバの一の部下は頬を赤く染め、咳払いをした。
「俗に言う……M趣味なのでござりましょうか?」


「は?」


 硬直する老人の前で、ガルバ子飼いの部下は生真面目な顔で尋ねた。
「あの東国忍者、ナーダ様に命令口調で話しますので、あの二人の間に何かあるのでは? と、前々から我らの間で話題にはなっておったのですが……叩かれた後、ナーダ様はむしろ嬉しそうで、その後、発奮してお働きになっておりました……又、あの東国忍者に邪険にされ蹴られても、ニコニコ笑いながらまとわりついておられますし……どう見ても、あれは……」
「………」
「もちろん、ナーダ様のご趣味が多少常軌を逸しておりましても、我らの忠誠心に変わりはございませぬ。これまで通りお仕えする所存にございますが……」
 ムジャは声を潜めた。
「で、本当のところは? ナーダ様はどの程度のM趣味で?」


「馬鹿者! 御身様にそのようなイカれたご趣味はないわ! 変態はあの東国忍者じゃ! あやつが全て悪いのじゃ!」


 老忍者の叫びむなしく……その後も、殴る蹴るの暴行を繰り返すジライに愛の告白を続けるナーダが何度となく目撃され……ナーダ(イコール)M趣味は、ガルバの部下達の間の定説となったのだった。
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