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女勇者セレス 作者:松宮星

ケルティの闇と光

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人物紹介(第二章『勇者として』を読了後にご覧ください)

『極光の剣』開始前までを踏まえた人物紹介です。

ネタバレありなので、『シャオロン奮戦す VSカルヴェル』までご覧になってからお読みください。
女勇者セレス
 エウロペ侯爵家令嬢。十七歳。
『勇者の剣』の守り手。戦闘時には持っている事を忘れるぐらい軽くなるものの、
 平時はまだまだ重たい剣を背負っているせいで歩くだけて疲れてしまう。
 しかし、剣と心を一つにした時の彼女は凄まじく強く、
 大魔王四天王のサリエル、ウズベル、イグアスを滅ぼしている。
『虹の小剣』、『エルフの弓』の力を借りる事も。 
 カルヴェルより贈られた神聖防具の白銀の鎧を、常日頃、まとっている。
 正義を愛する、まじめな熱血漢。育ちがいいので、ちょっと天然。おひとよし。
 先祖の勇者達に憧れている。
 愛らしい美少女だが、三才から男装し、騎士としての教育を受けてきた。
 十二の少女の頃にカルヴェルの弟子となって神聖魔法を習得。
 聖騎士の叙勲を受け、エウロペ国王に仕えていた。
 西国人にしては小柄。金髪碧眼。処女。
『体の発育は抜群』で、
 性格も顔もスタイルも『どれをとっても完璧』な『真の女王様』との声も。
 強い感情や思いに触れた事がきっかけで、その者の心を我が事のように感じる、
 共感能力者(エンパシー)だが、制御できない微弱な力で本人にその能力の自覚はない。


赤毛の戦士アジャン
 傭兵。二十六歳。
 両手剣が得手。カルヴェルから借りた片手剣『聖王の剣』も使っている。
 酒好きの女好き、短気で傲岸。処女嫌い。
 必要とあらば相手に合わせへりくだるなど、処世術も心得ている。
 しかし、セレスの前では仮面を被れず、彼女の人の好さに苛立つ毎日。
 ジャポネに行く前までは、セレスの剣の師となり、彼女に戦闘のコツを教えていた。
 即物的な性格だが、
 父のシャーマン能力を継いでおり、進むべき道がわかるなど便利な力がある。
 神魔の器となれる霊媒体質の為、魔族に狙われやすい。
 カルヴェルより魔除けのペンダントと祝福の魔法を渡されている。
 七つの時、父母と姉を殺され、その後、妹と弟も失い、部族神への信仰を失う。
 権力を厭い、金に執着する一方、守護を決めた人物を全力で守ろうとする誠実さも。
 年少者にやさしい。
 一時期、エーゲラのオクタヴィア女王の情人だった。


武闘僧ナーダ
 インディラ教次期大僧正候補。三十歳。
 素手で闘う武闘が得意だが、剣・槍などの武器も人並み以上に扱える。
 両腕、両脚に、神聖防具の装甲を付けている。
 神聖魔法・回復魔法・強化魔法・弱体魔法が使える。
 カルヴェルから結界魔法の効果を増幅させる腕輪を巻き上げた為、
 苦手だった結界魔法をバンバン使えるようになっている。
 信仰心に篤く、真面目。女嫌いの男色家。
 武術・学問・魔法等、何事においても一番を目指す完璧主義者。
 インディラ国王の長子だが、第二夫人アヌラーダの一族に命を狙われ、
 母の死後、闘争を避けるために出家し、総本山の修行僧となった。
 母の死の遠因は伯父ナラカにあると思いこみ先代勇者一行を嫌っていたが、
 ナラカと邂逅し過ちに気づく。
 インディラの大僧正に傾倒しており、部下の老忍者ガルバを大切にしている。
 僧侶だが霊感はゼロで、この世の神秘を見る目も持っていない。
 忍者ジライに熱烈な片思いをしている。


格闘家シャオロン
 シャイナ一の武闘家の五男。十三歳。
 両手に『龍の爪』を装備して戦う。
 大魔王四天王の一人サリエルに家族を殺され村も滅ぼされ、
 仇討ちの為、勇者一行に加わる。
 武術の才がないと父から見捨てられていたが、
 父の姿のサリエルを倒し、見事、仇を討つ。
 真面目で素直、何事にも一生懸命な熱血漢。腕力はないが、敏捷性は高い。
 鋭い人間観察眼があり、策士の才もあるらしい。
 学は無く、共通語もあまり得意ではない。
 霊感体質で、傍にいる事で時にアジャンの能力を向上させる。
 ペリシャで過去の英雄シャダムの霊と出会い、
 バンキグの英雄ゲラスゴーラグンに謝罪を伝える事を約束している。
 セレス、アジャン、ナーダ、ジライ、カルヴェルを尊敬している。
 初恋の相手はセレス。 
 セレスの次にアジャンを慕っており、亡くなった弟の代わりとして
 自分がかわいがられているのだと承知している。


忍者ジライ
 セレスの命を狙っていたもと暗殺者。二十四歳。
『ムラクモ』の振るい手。『ムラクモ』を『小夜時雨(さよしぐれ)』と呼んでいる。
 忍の里の頭領の数多くいる息子の一人で、
 忍術・忍法・邪法・諜報術・剣術・体術・盗術・房中術・暗殺術に秀でた彼は、
 次期頭領に目されていた。『白き狂い獅子』の異名を剣の師から継いでいた。
 自分を中忍に推してくれた先代『白き狂い獅子』に恩を感じている。
 白髪、白い肌の白子。美形。忍としていつでも死ぬ覚悟ができており、
 刹那、刹那を生きる彼は、何事にも拘泥しない。
 表面はSで、根はM。セレスを真の女王様と慕い、仕えている。
 人を御す為の房中術として、誰とでも寝る。
 忍の里で育ったもと大魔王教徒なので、勇者の従者となった今も道徳観念がない。
 ナーダの気持ちをわかっており、役立つ駒となりうる彼を
 いつでも利用できるよう房中術で操っている。


大魔術師カルヴェル
 先代勇者ランツの従者となって、共に大魔王を倒した英雄。
 年齢不詳(本人談 いい年のジジイ)。
 当代随一の大魔術師(魔術師協会には所属していない)。
 攻撃魔法、強化魔法、弱体魔法、神聖魔法の他、暗黒魔法(邪法)まで使える。
 しかし、回復魔法だけは高位魔法を使えない。
 魔力が計り知れないほど膨大。
 移動魔法の連続使用、長距離移動も、呪文の詠唱抜きで可能。
 人をからかって遊ぶのが何よりも好きで、
 セレスにセクシー・ポーズ授業をしていた。
 勇者一行に加わる事は拒んでいるが、
 セレスの危機に駆けつけたり、勇者一行に聖なる武器や魔法道具(マジック・アイテム)
 売ったり貸したりして、その旅を助けてもいる。
 北方にもその名は轟いているようで、北方諸国から勇者一行の通行許可書を
 もらってきている。


+ + + + + + +


勇者ランツ
 先代勇者。セレスの祖父。セレスが三才の時に病で死亡。
 カルヴェルやナラカと義兄弟の契りを結んでいた。
 豪胆放埓な勇者らしからぬ男だったが、『勇者の剣』から最も愛された、
 勇者史上最強の勇者と謡われている。
 若い頃は、カルヴェルと共に歓楽街の帝王として名を馳せていた。
 大魔王討伐後、トゥルクの姫君エリューズ(エリス)と結婚している。


僧侶ナラカ
 先代勇者ランツの従者。ナーダの伯父。もと大僧正候補。
 僧侶でありながら有髪で、飲む打つ買うを好んだ不良坊主。
 大魔王討伐後に、邪法の魔法陣に囚われ異界に閉じ込められる。
 影だけ今世に戻って来ており、魔族の開いた次元通路の上を彷徨っている。
 トゥルクでは『魔法使いナーダ』と名を偽ってセレスを助けた。
 カルヴェルに頼み、呪に囚われている事実を隠してもらっている。


エウロペ国王
 セレスの庇護者。名君と名高い。 


次代勇者グスタフ
 セレスの姉の子供。次代勇者として期待され、王宮で保護されている。四歳。


ヤンセン侯爵
 セレスの父。婿養子。巡回裁判官。正義を愛する熱血漢。


インディラの大僧正
 ナーダが尊敬して慕っている老僧。カルヴェルの茶飲み友達の一人。
 インディラの総本山にいる。


ジャガナート僧正
 ウッダルプル支部僧正。ナラカの友。ナーダの武闘の師。
 インディラ(いち)の武闘僧だったが、その称号はナーダに譲った。


老忍者ガルバ
 ナーダの忍者軍団の頭領。非公式な存在の為、表だって部下を名乗れない。
 ナーダの隠し財産も管理している。僧侶ナラカ、ナーダの母にも仕えた忠義の部下。
 ナラカは寺院の生活を厭い出奔したと思っており、家族を持ち身重となっていた
 為に供に選ばれなかったのだと、当時の自分を悔いている。
 だが、ナーダとその母を守る為に、その家族をも犠牲にしている。
 ナーダを還俗させ、インディラ国王に即位させる野望を抱いている。


武闘家ユーシェン
 シャオロンの父。カルヴェルの茶飲み友達の一人。
 サリエルに殺され、その肉体を奪われていた。


情報屋グジャラ
 西はエウロペ東はジャポネまでの情報を掌握する情報屋の元締め。
 表の商売は魔薬屋。忍の里とも懇意。
 刹那的快楽主義者。ジライの知己。


くノ一アスカ
 忍の里の頭領の娘。ジライの実妹。
 ジライより『我が宝』と大事にされていたが、誰とでも寝る彼にやきもきしていた。


忍者ダイダラ
 知恵遅れの一つ目鬼。その馬鹿力で、ナーダを危機に追い込んだ。
 ジライを庇い『勇者の剣』で致命傷を負う。ジライの介錯で、逝く。


+ + + + + + +


勇者ホーラン
 二代目勇者。現在も騎士の鑑と称えられている慈悲深く高潔な聖騎士。
 真面目で不器用な性格を勇者一行全員から愛されていた。


女魔法使いユーリア
 ケルベゾールドに寝返った稀代の悪女とされている、もと従者。
 しかし、事実は、ケルベゾールドを自分の内に封印し、
 勇者仲間を守った心優しい女性であった。
 ケルベゾールドに憑依された彼女は、自らの正体を隠し、
 大魔王としてホーランに討たれ消滅している。


聖戦士シャダム
 ペリシャ建国王の弟で、ホーランの従者、ペリシャ教の聖人。
 シャムシール『銀の三日月』の使い手。
 ユーリアへの愛ゆえに、大魔王に憑依された彼女を殺せなかった。
 ユーリアの呪によって真実を忘れた彼は、彼女を生涯非難し、
 ゲラスゴーラグンと対立した。
 セレスの存在によって真実を思い出した彼は、
 ゲラスゴーラグンへの謝罪をシャオロンに託す。


北の戦士ゲラスゴーラグン
 後にバンキグ国王に即位した、ホーランの従者。
 戦斧『狂戦士の牙』の使い手。
 己の武器と名とそれぞれの神にかけて地上に和をもたらそうと誓い合った仲間を
 生涯信じ続け、ユーリアの堕落を否定した。
 ユーリアに求愛していた。


僧侶マハラシ
 ホーランの従者。インディラ僧侶。
 インディラ神より、真実を見抜く目を与えられていた。
『聖なる武器に関する記録』他、数多くの著書を残している。
次回は『極光の剣』。舞台はエウロペからケルティへ。

過去を思い出すまいと心を縛っていた赤毛の戦士アジャン。昔以上に黒く醜く歪んだ国を見て彼は……
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