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ペリリュー島
作:風唄


ペリリュー島とは南太平洋、パラオ共和国、ペリリュー州の島である、

この島をご存知の方がどれだけいらっしゃるだろうか、

南海の島々や凍える北の大地、荒れ狂う海で…多くの日本人が日本を守るために散って行った…

そのような日本人の戦いの歴史を少しでも知ってもらいたいと思う、


パラオは第一次世界大戦後、日本の委任統治領となり、
日本からはサイパンやグアムの攻略の後方基地という思惑のもと、東洋最大と言われる飛行場が築かれていた、

そして太平洋戦争終盤、米国はフィリピン奪還の足掛かりという思惑のもと、攻略の計画を立てた、

当時、パラオには関東軍(中国北東部(満州方面))最強と呼ばれた第17師団を派遣し、麾下の水戸歩兵第2連隊、高崎歩兵第15連隊の1個大隊が中核となってぺリリュー島の守備をしていた、

そして、ペリリュー島にはコンクリート並の硬さであった珊瑚礁を利用して、500以上の洞窟や要塞砲など、持久戦に対する備えをしていた、

尚、住民は1942年、ミッドウェー海戦で今まで無敵を誇った日本海軍の正規空母四隻が沈没した後、空母不足を島嶼の飛行場拡張で補う方針が決まった際に別の島に移住させた、
日本人160、朝鮮人1、現地住民899であった、



…そして月日が過ぎた、
各地で日本軍は敗戦を重ね、玉砕という言葉が大本営から盛んに聞こえて来た、


ペリリュー島にも戦の火は間近に迫っている、と皆は肌で感じていた、

そして、遂にペリリュー島にも戦の火がやって来た、

1944年9月12日
米軍は強力な艦砲射撃や高性能焼夷弾で島を焼き尽くした、
それは徹底したものであり、日本軍の反撃など考えられなかった、

そして
1944年9月15日
2、3日で陥落させられるとの宣言のもと、約28000名もの米軍兵士がペリリュー島に上陸した、
日本軍の反撃など殆どないと考えられていた、

しかし現実は違った、洞窟は多くの日本兵の命を守っていた、
そして日本兵は息を潜め、米軍を虎視眈々と待ち続けていた、
そして米兵はその事実を自分の身で実感することになった、

海岸では激しい砲火に見舞われ多きな被害を受け、一旦は煙幕を焚き、一時退却する羽目となった、

この地は日米両軍の兵の血によって砂浜が赤く染まり、『オレンジビーチ』の名がついた、
今もこの名は使われているという…

だが所詮は衆寡敵せず、日本兵は徐々に追い込まれて行った、

ただ…この地では何かが違った、

多くの場合、日本兵はある程度追い詰められると一般的に万歳突撃と呼ばれる突撃を行い玉砕していった、

だが、この地では万歳突撃をせず、組織的なゲリラ戦を行う、
明らかに他の日本兵とは違う、
米兵は恐怖した、

万歳突撃は直接の攻撃力はともかく…精神に与えるダメージは大きい、
万歳突撃で精神が参ってしまったものは一人や二人では無い、

ただペリリュー島の日本兵は異質だった、
米兵は恐怖した、
米兵はこの戦場に異質を見つけた、

そして海兵隊の司令官は心労が祟って心臓病に罹ってしまったという、

また、
1944年10月30日

米軍の第1海兵師団が損失率60%で全滅判定を受け、陸軍第81師団と交代した、

米軍の被害はそれだけ大きかったのだ、

だが、ここは島である、

補給はない、
武器弾薬も限りがある、

…決死の再上陸で兵力増強はあったが、

それに比べ米軍は制海権、制空権を持っており、多数の武器弾薬を送り込み、火炎放射器や手榴弾で一つ一つ、洞窟を潰していった、


1944年11月24日
司令部陣地の兵力、弾薬は殆ど尽た、

地区隊長、中川州男大佐
師団派遣参謀、村井権治郎少将
同じく師団派遣参謀、飯田義栄中佐

が割腹自決後、司令部より玉砕を意味する
『サクラサクラ』が発信された、

そして夜明けにかけ最後に根本甲子郎大尉ら55名による万歳突撃が行われた、

1944年11月27日
米軍は占領を宣言した、

ただ…それでこの島から戦の火が消えたわけではなかった、
生き残った34名はこれ以降も戦い続けることととなった、
彼等は洞窟を点々とし戦い続け、彼等の戦いは終戦まで続いた、


日本側
戦死者10695名
捕虜202名

米国側
戦死者2336名
負傷者8450名


民間人
被害者0名



旅人たちよ…
この島を守るために日本軍兵士がいかに勇敢に愛国心をもって戦い
玉砕したかを伝えられよ

米太平洋艦隊司令長官
チェスター・W・ミニッツ


最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m尚、ミニッツ米太平洋艦隊司令長官の詩ですが、ミニッツ長官が本当にこの詩を作ったのか、いくつも玉砕した島があるのにこの島の為だけに詩を作ったのかなど、色々説があるようです













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