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用務員さんは勇者じゃありませんので 作者:棚花尋平

第八章 とある王国にて

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133-田舎と廃遺跡

《あらすじ》
 サウラン砂漠東部の未踏地に遭難した蔵人たちであったが、バーイェグ族との出会いによって砂漠と砂流に住み始める。砂漠と砂流の覇権を得ようと画策するアルワラ族や、東端へ向かうハヤトたちやアルバウムの横断隊、母親を探しに来たイライダや自立を果たしたヨビなどと交錯、合流しながら、ウバールに棲み着いた。
 だが、アルワラ族が覇権を得ようと部族連合でバーイェグ族を追い詰め、蔵人はその足止めに自爆じみた魔法式を発動し、ほんのわずかな時間稼ぎを成功させるも……。
 
「……少し暑いか」
 手をかざして、天高く昇りつつあった太陽を見上げていた蔵人は羽織っていた黒布を脱いで丸め、温度調節機能のある龍華風の外套姿となった。
 その横では、砂漠よりはマシよ、と雪白が品定めでもするように新天地を睥睨し、アズロナもにゅっと首を伸ばし、興味津々といった様子できょろきょろとしている。

 蒼穹と青々とした草原が広がっていた。
 草原には切り立った巨大なテーブルマウンテンが点在し、その根元には原生林が広がっている。テーブルマウンテンの頂からは、轟々と音を立てる一筋の瀑布が流れ落ちていた。

 平面的に果てのなかった砂漠とは別の意味で、すべてのスケールが広大であった。
 ここはサウラン大陸東端から海を越えた、さらに先。
 『魔人大陸』の『南西部』。
 最近になって発見された新大陸であった。



*****



 バーイェグ族の舟団を逃がすため、押し寄せる部族連合の足止めを行った蔵人。
 雪白がジャムシドを倒し、バーイェグ族が奮闘しても僅かに足りなかった『ほんの十数分』の時を稼ぐことで、どうにか舟団の離脱を成功させた。
 だが、戦いでついた傷、自らが撒き散らした幾多の毒、絶対零度を目指して氷精魔法で生み出した極低温の冷気は蔵人の身体をも蝕んだ。
 舟団と部族連合の間で倒れた蔵人を雪白とアズロナが救出し、東端で情報収集をしていたイライダとヨビの元に運び、イライダとヨビ、雪白、アズロナの献身的な看護によって、命は取り留めた。が――。

 どうにか身体を動かせるまでに一季(百一日)ほどがかかり、一般的な生活が出来るまでに五十日ほど、ハンターとして身体能力や勘を取り戻すまでにそこからさらに百五十日もの時間を要した。いや、完全に取り戻したとは言い難かったかもしれない。
 休みなく丸一日戦い続けることができる飢渇丸の副作用である魔力の枯渇や、毒同士が作用し合った思わぬ毒性が尾を引いたようであった。

 しかも、後遺症が残った。
 アルバウムの拉致部隊と戦ったときに受けた槍傷によって左耳を半分以上失った。耳から頬にかけて走るその傷は残り、ときおり引きつるようになってしまう。親指を除いた左手の指も四本ばかり凍傷によって失い、毒の影響だと思われる頭痛にも悩まされるようになっていた。

 蔵人自身、雪白の『ヒモ』であることは否定しないが、傷を負ったあとの最初の百五十日ほどは雪白だけでなく、見事にイライダやヨビの『ヒモ』になってしまっていた。
 雪白には狩猟面と戦力面、イライダやヨビには経済面だけではなく身体面まで面倒を見てもらっていた。
 もはや頭が上がろうはずがない。
 イライダやヨビはかつて言葉もわからなかったときに雪白や蔵人に面倒を見て貰っていたからお互い様だと笑っていたが。
 しかしいくら蔵人が図太い性格をしているとはいえ、このままではよろしくない。
 寝込んでいたときの分を取り戻すようにリハビリをし、身体機能と勘を取り戻したあとはウバールでの仕事をこなしていった。
 そうこうしている内に月は朱月となり、あのアルワラ族の乱からもうすぐ一年を迎えようとしていたが、その間、バーイェグ族は一度たりとも砂漠に姿を現わさなかった。



 日はとっぷりと暮れ、灼熱の砂漠はすっかりと冷え込み、夜の帳に包まれていた。
 ウバールの岩穴にある囲炉裏回りには蔵人と雪白、イライダ、ヨビ、そしてすっかり成竜となったアズロナがいた。
「新しい大陸か……」
 ミド大陸諸国が入植した東端とウバールの間でハンターとして仕事をしているイライダとヨビが、そんな情報を仕入れてきた。
 砂漠は目まぐるしく変化を続け、東端には何度も浮艦が出入りを繰り返し、ウバールにも多くのミド大陸関係者が姿を見せ、商業活動やハンターの出入りが活発化していた。
 そんな中で、この砂漠の事情にもミド大陸の事情にも通じるイライダたちは、ウバールの有力者たちと相談しながら、東端からの依頼を受け、現地民との衝突を起こさずに、東端からの依頼を十二分にこなすとして、有名になっていた。
 そんなイライダたちだからこそ、ごく限られた者しか知らない『新大陸』という最新の情報を手に入れることができたのである。

「誰が発見したのかわかっていないのが不思議なんだけどね」
 ミド大陸諸国が東端へ到達しておよそ二年。東端の開拓は道半ばであるが、さらなる東征の足がかりとなる港や基地は完成していた。
 そこを拠点に、サウラン大陸東端からさらに東の海を越えたところで、新たな大陸が発見されたのである。
 通称『魔人大陸』。
 世界はサウラン東端到達以上の衝撃に揺れ動いていた。

「……密航できないか?」

 唐突にぽつりと零した蔵人の提案に、イライダは怪訝な顔をする。隣にいるヨビはなんとなく蔵人のことを察していたのか残念そうな顔をしながら、膝に乗せていたアズロナの鬣を撫でていた。
「ああ、そういうことかい。あんたも相変わらずだね」
 次いで事情を察したイライダが呆れた顔をしたが、蔵人の提案を否定はしなかった。



「――船長に話はつけておいた。昔からの顔なじみだ信用していいよ」
 深夜、東端のひと気のない海岸線に蔵人たちの姿があった。
 蔵人の視線の先には岸から離れた海に帆を畳んだ大型船がぽつんと浮かんでいた。
「すまんな。これまで面倒をかけて、密航まで」
「いつか言ったがハンターは相身互いだ。アタシの母親探しが上手くいったのもこの砂漠で生活ができるようになったのも、最初にアンタと雪白、アズロナが協力してくれたからさ。それに形は密航だけど、そもそも渡航を禁じる法律も声明もでてないからね。なんの問題もないよ」
 蔵人はイライダと握手をし、ついでヨビを見た。
「……もう少しお世話をさせていただいてもよかったのですよ?」
 イライダとヨビにはまだ仕事がある。蔵人について行くわけにはいかなかった。
「……十分過ぎるほど面倒を見てもらった。それに頼み事もさせてもらった。それで十分だ 」
 なんせ最初の頃はほぼ寝たきりである。かなりの部分を雪白が面倒を見てくれたが、どうしても人の手が必要なところはイライダ、そしてヨビの手を煩わせた。

 このままここに残り、イライダやヨビを手伝うこともできないわけはなかったが、蔵人は今の立場のまま、この砂漠にいるわけにはいかなかった。

 『勇者を殺した』、『加護なし勇者』。

 バーイェグ族やウバールがミド大陸諸国と交渉するとき、蔵人が今のまま近くにいれば交渉材料にされ、理不尽な選択を突きつけられる可能性があった。
 勇者であるリサ・ハヤカワを殺した者を匿っているという事実は何かと大義名分になり、加護なし勇者というハヤトのスキャンダル、その生き証人としての価値もある。
 どちらか一方だけでも面倒であるのに、両方となればもはや蔵人の手には負えない。
 リサ殺しの事実、加護なし勇者が生きていたという事実を、今、誰が知っているかわからないのだから、一旦離れたほうがいい。
 うまく砂漠に戻ってこられる算段はなかった。
 だがこれを解決しなければ、いつまでたっても何かに怯えて生きていかなければならない。
 前へ進むために。
 以前のように何かから逃れるように砂漠を離れるのではなく、戻ってくるために、何か糸口を得るための魔人大陸行きであった。
「そろそろ頼む」
 イライダたちと別れの挨拶をしていた雪白に声をかけ、蔵人はその背に跨がった。
 雪白はアズロナを尻尾で掴むと、その場で直上へと跳躍。
 そのまま、滑空して沖に停泊している船へと向かった。



 陸地から沖に停泊する船に、馬鹿でかい魔豹が空を飛んで乗り込んでくる。
 イライダと古くからの知り合いであった船長であるが、いざそれを目の当たりにするとさすがに驚いた。
「……船長のバラグだ。あんたがクランドか?」
 船長は如何にもな髭を生やしており、どこぞのピーターパンに退治されそうな風貌であった。
「そうだ。よろしく頼む。こっちは雪白、そっちはアズロナだ。話せばわかる」
 蔵人は船長と握手しながら雪白たちを紹介した。
 雪白はいつものようによろしくと一つ唸り、アズロナもぎゃうと挨拶するも悪人面の船長のもしゃもしゃした髭が気になるのか、その黒曜石のような大きな目玉でまじまじと見つめている。
 バラグはそんなアズロナを物怖じせずぽんぽんと頭を撫で、蔵人を見た。
「本当に交易地には行かず、途中まででいいんだな」
 現状、魔人大陸へ上陸できる地点は一ヵ所しかなく、交易地兼居留地としてミド大陸諸国が管理している。蔵人たちがそこにのこのこと姿を見せることはできるはずもない。
「ああ。今見たように近くまで行ったら空から新大陸に行く」
「そうか。交易地以外はほとんど誰も行ったことがない場所だ。気をつけろよ」
 こうして蔵人は船に揺られ、久しぶりに船酔いに悩まされながらも、船で魔人大陸へと向かった。

 それから二十日後。
 ちょうど日暮れ頃に、海岸線が見えてきた。
 航行の間、魔獣の襲撃もなく、船酔いと毒の後遺症以外は順調そのものであった。もっとも雪白が殺気を振りまいて海の魔獣を寄せ付けなかったのだから当然ともいえる。
「世話になった。イライダたちにもよろしくいっておいてくれ」
「気にするな。謝礼はもらってる。仕事だ」
 船長は仏頂面でそう答えながらも、この二十日あまりですっかり仲良くなったアズロナの鬣を撫でていた。
 蔵人が雪白に跨がり、アズロナを尻尾で確保すると、雪白は音もなく夜の海に跳び上がった。

 黒い海と空。
 煌々と光る朱月が、少しだけ近い。
 遠くに見える陸地は交易地らしきところだけが微かに光を放ち、それ以外は黒々とした巨大な何かが横たわっているかのようであった。

 蔵人は滑空する雪白の背からぼんやりとそれを眺めていた。



*****



 そうして魔人大陸の砂浜に不時着した蔵人たち。
 魔人大陸に上陸したときから、雪白はときおり耳をぴこぴこと動かし、挑戦的とも挑発的ともいえる笑みを浮かべている。
 魔人大陸には恐竜じみた魔獣である亜竜が闊歩し、力のある種族も多いという。もしかすると雪白はそれを感じ取っているのかもしれない。
 蔵人には何も見えないが、サウラン大陸東部よりもさらに荒々しい精霊の感覚だけは理解できた。貪欲に魔力を欲しながらも、気難しい。初級精霊魔法の調整をするだけでも疲れてくるほどである。

 蔵人たちはとりあえずと、砂浜を離れて南下を始めた。
 北上し、ミド大陸諸国の交易地に近づけば近づくほど確実に面倒事がある。わざわざ行く必要もない。
 当面の目的は鈍った身体を鍛え直し、今の身体にあった装備を探すこと。見聞を広め、何か糸口を掴むこと。あとは雪白の狩猟に付き合い、ストレス発散できればなおよしである。
「……ハゲたらあれだしな」
 その程度でハゲるかっ、と雪白が蔵人の顔面をぼふぼふと叩き、プリプリと先へ行ってしまった。



 砂浜からつながる草原の遥か高空から、アズロナが急降下した。
 狙うは、ダチョウを小さくして嘴を平らに大きくしたような魔鳥。
 魔鳥は未だ気づいていない。
 いかに空を飛ぶのが苦手なアズロナといえど、これならば外さない。
 はずだった。
 だが、狙いは僅かにそれた。
 魔鳥が避けたわけでもないのに、アズロナは頭から草原に突き刺さる。
 自爆である。
 風精の荒々しさに風精のコントロールを間違えて動揺し、鎧の骨たちへの意思の伝達も間違えてしまったのである。

 頭部がすっぽりと地面に埋まり、もがくアズロナ。
 まるでタオルを絞るように身体をくねらせるが、急降下の威力が相当強かったせいか、頭は抜けず、翼腕と後翼でじたばたし、成長して長くなった尻尾が左右に振られるだけ。
 これにはアズロナも焦った。
 だが焦れば焦るほど抜けない。
 そこへ、アズロナの急降下に驚き、ばさばさと跳び上がって地面を転がり逃げた魔鳥が、興味津々ノ様子でアズロナに近づき、その平べったく大きな嘴で地面からはみ出た鬣をついばむ。
 無性にくすぐったくて、アズロナはさらに身を捩り、突かれる感触だけを頼りに尻尾を振るうが、魔鳥は思いのほかフットワークが良いらしく、まったくもって当たらない。

 アズロナは次第に情けなくなってきたのか、へろんと大地に横たわり、……ぎゃうぅっとぐずり出してしまった。
 身体は本来の緑鬣飛竜となんら遜色ないほどに成長しきったが、飛行はやはり苦手であった。その精神も幼竜の頃から変わらないようで、無邪気で可愛らしいまま。
 アズロナに狩りの練習をさせていた蔵人と雪白はやれやれと肩を竦めながら、その身体を抜くべくアズロナに近づいていった。

 アズロナは敗北者として、魔鳥が悠々と去っていくその背を見つめることしか許されなかった。
 嘴は平らで大きく、身体はずんぐりむっくりで、飛べない魔鳥。
 どこか口笛すらも吹いていそうなその後ろ姿に、アズロナはがっくりと大地に伏してしまった。
 蔵人はそれを慰め、雪白はしょうがない子ねとその頭をぽんぽんと撫でるが、それが余計に情けなかったのか、アズロナは翼腕で顔を隠して、丸くなってしまった。
「そろそろいくぞ」
 蔵人がそう言っても、アズロナは動かない。
「反抗期、にしちゃ遅いか。いや、アズロナだしな……」
 無邪気で少々幼い男の娘。
 遅ればせながら反抗期が来たとしても不思議はない。いや、そもそも飛竜に反抗期などあるのか。
 蔵人はそんなやくたいもないことを考えながら、仕方ないとまだぐずぐずといじけているアズロナの尻尾を掴み、ずるずると引きずった。
 どうもそれが、嬉しかったらしい。
 幼竜の頃に尻尾を摘ままれて逆さづりにされたことを思い出したのか、アズロナは丸くなったまま楽しげに引きずられていった。
 そうやってすぐ甘やかすから、とでも言いたげな雪白がちらりと振り返ったが、何も言わず先に進んだ。


 一時間ほどそうして進むと、蔵人たちの足は戸惑うように止まる。
 森からのそりと長い首、そして巨体が姿を見せた。
 その口は大木を咀嚼しており、まるで森を丸ごとを食らうかのような勢いであった。
 首の長い草食恐竜で、その顔と長い首はブラキオサウルスのようでもある。
 飛竜か、亜竜か、ドラゴンか、それとも恐竜なのか。
 蔵人は魔獣としての分類に戸惑い、機嫌を直しかけていたアズロナもぽけっと口を開いて見上げていた。
 そんな蔵人たちなど脅威に感じていないのか、首長竜はばりぼりと大木を囓り、まるでにんじんでも食べるかのようにぺろりと平らげる。
 すると、雪白の目がすぅと細くなる。
 肉食獣たる己がいるのにまるで眼中にないとでもいうその態度が、雪白のプライドに傷をつけたらしい。

 ちょうど腹が減っていたんだと、雪白は姿勢を低くした。
 苛立ちとは正反対に雪白の気配は薄くなり、草原から森に入ってしまうと蔵人にはまったく見えなくなった。
 そして、首長竜が揺らぐ。
 同時に蔵人の足元には震動が、首長竜がたたらを踏んだ揺れが伝わってくる。
 首長竜の首に食らいついた雪白、それを振り落とさんとその長大な首を振り回す首長竜。
 突然の騒動に、小さな魔獣が慌てて森を飛びだした。
 だが、噛みついた雪白、噛みつかれた首長竜も驚愕していた。
 雪白は首長竜の喉元を完全にとらえたのだが、思いのほか皮膚が厚く、完全に締め切れていない。
 首長竜のほうもこんな小さな身体でこれほど強靱な生き物は出会ったことがなかったらしく、混乱の極みにあった。

 雪白は即座に尻尾をその首に回し、ぎりぎりと締め付ける。
 氷や土を使わないのは、他の魔獣を呼び寄せる可能性があったから。
 魔獣は精霊魔法に敏感である。
 基本的には精霊魔法の気配を察知して逃げるものだが、この首長竜を捕食する魔獣がいた場合、精霊魔法を探知して襲ってくる場合がある。それを避けたかった。
 ギリギリと締めつけられる首長竜も渾身の力を込めて、首を大木や地面に叩きつける。
 だが、雪白は首を締め付けたまま身体をずらし、激突を避けた。
 血流と呼吸を止められ、ついに首長竜は森に倒れ伏す。

 しばらくして、雪白が森から引きずり出した首長竜は大きかった。
 アフリカ象を二頭ほど連結したような体躯に、それと同じくらいある長い尻尾と首。皮膚は硬く、その背には菱形の皮骨がずらりと並んでいる。
 地面を盛り上げることで胴体を傾げて首から血抜きをしながら、雪白はふふんと勝ち誇ったように獲物を見下ろしていた。
 すっかり機嫌をなおしたアズロナはきらきらした目でそれを見つめている。
 そう、そこまではよかったのだが――。

――ぐるぅっ……

 ちょっとした味見とばかりに首元の肉を囓った雪白が、悔しげな唸りを上げる。
 雪白の許可を得て、いつものように腹から食おうとしたアズロナも腹に噛みついたままで、ぎゅーぎゅーと唸っている。
 固い。
 ほんの少しの肉なのに、まるで分厚い塩漬け肉を噛んだようである。
 雪白はそれでもどうにか噛み続けて食べることができたようだが、アズロナに至ってはその皮膚すらも裂けないようであった。
「……固いな」
 蔵人も雪白の牙が切り裂いた首から薄く肉を剥ぎ、しっかりと炙ってから食べてみるも、固い。
――がうっ……
 内臓だけで我慢するか、と雪白が腹のほうに回ろうとするのを蔵人が止めた。
「少し調理してみるか」

 雪白とアズロナがきらきらと期待を込めて蔵人を見つめる中、蔵人はこれで失敗したらマルカジリされそうだと冷や汗をかく。
 それでも蔵人は雪白に手伝ってもらって巨大な首長竜の各部の肉を少しずつ削いでは味見する。
 どこもかしこも固い。半紙ほどの薄さにしてもなお固く、蔵人の顎は疲弊していたが、まるっきり食べられない肉でもない。よく噛めば、じわりと旨味がしみ出てくる。
「……問題は固さだな」
 蔵人は各部の肉、そして雪白が食べられると太鼓判を押した内臓部分、肝臓や心臓らしきものやそれ以外の臓器を少しずつ削り、ククリ鉈でミンチにする。
 肉は念入りに、まだ比較的柔らかい内臓は荒ミンチにし、食料リュックから取り出した塩と胡椒、サウラン砂漠産のスパイスを適当に混ぜた。
 それを小さな楕円形に成型し、石焼きの要領で火を通す。

 もういいだろう? とミンチ肉、ハンバーグの焼ける匂いに涎を垂らし始めた雪白の視線を感じながらも、無情にもそれを一人でぱくついてしまう蔵人。
 ひと噛みするだけで溢れ出る旨味。
 脂分こそさほど多くないが、それだけに肉そのものの味が強かった。
 何度か噛むと、アクセントのように心臓のコリっとした感触や肝臓の滋味が楽しめる。
 塩とスパイスが効いただけの、あまりにも肉々しいハンバーグであったが、これはこれで十分に食べられる。
――グルルッ
「ま、待てっ、これは味見分だ」
 マルカジリしてしまえば一緒ね、とにじり寄ってきた雪白をどうにか抑えながら、蔵人はいけると判断した。
 雪白をどうにか宥め賺して各部の肉と内臓をごっそりと集めてもらうと、蔵人は石精魔法を行使する。
 親和性が高く、習熟している蔵人であってもこの大陸の石精は扱い辛く、どうにかこうにか全魔力の四分の一ほどを用いて、巨大な石のすり鉢を作りあげる。
 そこに肉と内臓を放り込み、そして石刃で一気に肉をミンチにし、大きな楕円形に成型した。
 そうして巨大な石板を火にかけ、巨大なハンバーグを焼き上げる。

「で――」
 蔵人ができたという前に、畳一枚分ほどもある巨大ハンバーグに食らいつく雪白とアズロナ。
――がうっ、がうっ
――ぎゅあっ
 似たような動作で、熱っ、熱っ、と悶えながらも、雪白とアズロナはハンバーグを平らげていく。
 すぐなくなりそうだなと蔵人は次から次へとハンバーグを焼いていき、味見ついでに己の腹も満たしていった。
 しかし、しばらくして、蔵人たちの様子がおかしくなる。
「あがっ」
――ぎゃぎゃぎゃ
――ぐぅっ
 まるで痙攣するかのように蔵人がすとんと腰を抜かすと、次いでアズロナ、そして雪白までもが動けなくなる。
 三人に共通するのは全員が痙攣しているというところ。
 呼吸こそできるがそれだけで、動こうとしても筋肉が痙攣してまったく動けない。

「――いんやあ、たまげたな」

 雪白すらも少し驚いた様子で声の方向に目を向けた。
 人の腰ほどのところに頭のある大きな魔犬を二頭連れた狩人。
 だがその肌は青い。刈り込まれた髪は黒く、目は赤い。その頭部からは平たく長い角が緩やかに後頭部へと伸びている。まるで悪魔のようにも見えるが、その表情は穏やかで、口調からは純朴さすら窺えた。
 イライダから聞いていたとおり、これが魔人族というやつかと、蔵人は痺れながらも判断する。
「まさか首長(ドゥルク)背雷竜(サウロ)をそのまんま食っちまうんなんでな。雷精がいっぺぇ入ってるがら痺れたべ?」
 痺れ毒のある肉ではなく、雷精が強いだけの肉。
 もちろんそんなものはミド大陸に存在せず、毒の匂いもせず、全員がびりびりと痺れたというわけであった。一定量食べなければ痺れないのだが、蔵人と雪白、アズロナはそれぞれ食べる速度と体力が違っていて、それがちょうど良い具合に同じタイミングで痺れが回ったというわけであった。

「食うのを黙って見てたのは申し訳ながったが、おめえたちの正体が知れなぐでな。まあ死なねえから勘弁してくろ」
 この狩人にしても、蔵人たちが痺れるまで出てこなかったあたりは強かだが、正体不明の怪しい人物が、巨大な首長竜をあっさりと狩って、食べているのだから当然ともいえる。
 得体のしれない蔵人たちを、警戒しないほうがマヌケである。
「まあ、雷精が抜けるまでの辛抱だべ。喋れるが? どこからきたんね?」
 人の警戒心を解いてしまうようなのんびりとした口調と温和な接触にほんの少し蔵人の警戒は緩む。すでに雪白が警戒を緩めていたのも大きかった。
 が、痺れて口元が痙攣し、話せそうもない。
「身分書は持ってるけ?」
 首を横に振る蔵人。
「したら遭難者が?」
 首を縦に振る蔵人。見知らぬ土地ということで遭難といえなくもない。
「どごがら来た? 北が? 東が? 中央が? まさか海っでことはねえべ?」
 海という部分で首を縦に振った蔵人。
 途端、目の前の狩人が、少しばかり警戒感を増した。

「……まあ、いいべ。オラはガンボ・ゴダム。こっがら一番近い村で畑をやっでる。悪いようにはせんから少し捕まってくれんがね?」
 ガンボは蔵人、そして雪白を見つめた。多少痺れているとはいえ、雪白が手に負えるような存在ではないと気づいていた。
 雪白は目の前の狩人をじっと見てから、ぐるると頷いた。
「ちょっどだげ辛抱してくれや。獲物はこっちで預かって処理しておぐ。歩げるか?」
 雪白はよろよろと立ち上がり、尻尾で蔵人とアズロナを引きずる。
 それを見て、ガンボは魔犬の一匹に命じた。
「アングはオラが戻るまで見張っでおげ」
 ハンバーグを焼いていた石板の横で見張りをするように魔犬がきりっとお座りをする。が、若干涎が垂れている。
「しょうがねえやっちゃな。帰ったらたらふく食わせてやっがら我慢するべ。それは人様の獲物だかんな」
 もう一匹の魔犬はガンボに従って歩き出した。

 蔵人は雪白の背に揺られながら、草原を進む。
 三十分ほど歩くと、人為的に植えられたような防風林と石壁が延々と立ち並ぶ一角を超えた。
 その後ろに広がっていたのは、広大な畑。
 朱月も半ば近く、夏の盛りとあって畑には作物が実っていた。石のようなスイカ、赤いきゅうり、黒いトマト。握り拳ほどもあるインゲンマメに近づくと地中に潜るまだ青いトウモロコシのような植物。
 それらは広大な土地の一面に植えら、農民らしき男女が大きな魔法具らしき道具で収穫を行っている。
 どことなく北海道や大規模農法をするアメリカのようでもあるが、それよりも人は多い。

 畑を越えると、ぽつんと森が現れる。
 ガンボは森の入り口らしき踏み固められた道に止まることなく入っていく。
 そこは、家であった。
 正確には木の上に家が、人の生活圏があり、早朝にもかかわらずガンボと似たような姿の魔人種や獣顔の獣人種の女たちが忙しなく働いている。
 明らかに部外者であろう蔵人たちをちらりと見下ろすが、さほど気にした様子は見せなかった。
「このあたりじゃあこれが普通だべ。柱樹(はしらぎ)っでいっでな、昔がらこの樹を植えで、そごに家をつぐんだ。肉食の大型亜竜は森に入らねえし、小型のは木に登れねえ。草食の連中はこの木を嫌うんだ」
 蔵人がぽかんとマヌケ面を晒して見上げていたことに気づいたのか、ガンボがそう説明した。

 そうして村に案内された蔵人たちであったが、牢に放り込まれるわけでもなく、ツリーハウスでこそなかったが、地面に建てられた簡易な小屋に案内された。
「巡察官が来るまでここで待っててけろ」
 蔵人たちはあまりの緩さに首を傾げるが。
「そっぢのでっけえ虎に暴れられたら村が壊滅しちまうだがよ。それならまあ好きにさせて、逃げるようなら巡察官にはあんだらの風体だげを伝えるわ」
 自動書記の魔法具で蔵人たちはすでに顔を把握されているらしい。
「心配ずんなや。この国、いんやこの大陸は来る者は拒まずだ。国の決まり事さ守って、わりいことしなげりゃ大丈夫だぁ。王様も巡察官も旅人に無体なことはしんねえべ」

 その夜。
 蔵人は生ぬるい夜気に目を覚ます。
 痺れは完全に抜けたようで、蔵人はすぐさま小屋を飛びだしてガンボに教わっていたトイレに駆け込んだ。
 蔵人がすっきりした顔で戻ると、雪白やアズロナは随分と前に雷精が抜けていたようで、遅かったなという目で蔵人を迎えた。
 そのままなんとなく小屋を出ると、頭上から夕食の匂いが流れ、喧噪が聞こえてくる。
 蔵人たちがぽかんとそれを見上げていると、老いも若きも警戒もせずににこにこと笑っている。
「起きだが。飯はいっが?」
 どこからともなく二匹の魔犬を伴って現れたゴータムがあっけらかんとそんなことを言う。
「あ、ああ……」
「そらよかった。『森食い』は運んで、雷精を抜いておいだ。凍らせてあっがら腐るこどもねえべ」
 小屋に留め置かれたとはいえ、されたことはそれだけで、拘束されてもいない。まして肉の処理までしてくれたのだ、反感など抱きようもなかった。肉を食べて痺れたのは、自業自得である。

「助かった。もしよければ食べ方を教えてくれないか? そのかわりといっちゃなんだが、迷惑でないようなら半分ほど村で食べてくれ」
 あの首長竜は三分の一ほどを食べてしまったが、まだ残っている。
 逃げたところで面倒ごとがさらに大きくなると、蔵人は雪白と相談してしばらくこの村にいることを決めていた。
「いいんが? オラたちはあの『森食い』が討伐されただけで十分なんだがよ」
 ガンボが蔵人たちを発見したのも、首長背雷竜の動向を定期的に監視していたからに他ならない。
「食べ方がわかるほうがいい。それに、巡察官とやらが来るまでこの村に厄介になるつもりだ。価値があるかどうかわからないが、受け取ってほしい」
 どのみち、金がない。
 随分と前にジーバからもらった金粒はもうない。密航やなんやの準備や謝礼に貴金属の類はすべて使ってしまった。そもそもの予定では適当に魔獣を狩りつつ、その素材で現地調達を目論んでいたが、こうも早く人の街に接触するとは思っていなかったのである。

「巡察官を待づのはこっちの都合だかんな。わがっだ、村のもんにはあんだがらのお裾分けってごとにしておぐ」
 ガンボはそう言って肉を配りにいったわけであるが、三十分もして戻ってくる頃には荷車一杯の農作物や料理を積んで戻ってきた。
「お返しだ。まあ、巡察官が来るまではのんびりしてでくんろ」
 こうしてツリーハウスの村に滞在の決まった蔵人たちは、なんとものどかな田舎村で生活することになった。
 蔵人は魔人種と農村の暮らしを見物したり、村人からこの国の情報を仕入れたり、首長背雷竜の背中にあった大きな皮骨で指を失った左手に合う盾を作ろうとしたり、自律魔法の開発に明け暮れた。
 雪白は太い枝の上から尻尾を揺らしながら居眠りをし、アズロナはガンボの魔犬の真似をしようとして土まみれになり、魔犬の子供たちと一緒になってじゃれあっていた。

 食事は貰った農作物と首長背雷竜の肉で済ませたり、村のおばちゃんたちが世話を焼いてくれたりと、新大陸に来たというわりには不自由していない。
 いや、田舎の村ではあるが、その生活は極めて文明的で、蔵人の主観ではあるがミド大陸諸国を超えているようですらあった。各家の明かりはもれなく魔法具で照らされ、畑を耕す農具にも一般的な道具として魔法具が用いられている。
 決して、未開の後進国ではない。
 もっとも、あんな馬鹿でかい亜竜が闊歩する中で国を形成し、何千年も維持しているというのだから、それも当然であろう。

 三日ほどが経過し、蔵人はのんきに夕食を楽しんでいた。
 蔵人は魔人種のおばちゃんから差し入れられた首長背雷竜のハンバーグを頬張った。
「……ほとんど日本のとかわらんな」
 肉を柔らかくするために蔵人はハンバーグにしたのだが、この村にはきちんとしたハンバーグ料理があったようで、それはタマネギなどが入った日本で食べたものとよく似ていた。
――グルルっ
 だが雪白は、蔵人が作った肉々しいハンバーグのほうがいいと、ねだる。
 雪白のおねだりに蔵人が再び巨大ハンバーグを作ると、その匂いに惹かれたらしい魔犬二頭とその子供たちがやってきた。
 その後ろからガンボもやってきて、肉々しいハンバーグに目が釘付けの魔犬たち見ると、苦笑する。
「すまねえが少しわけでぐんねえか?」
 蔵人が快く分けてやると、魔犬たちはがふがふとハンバーグに食らいついていた。
 肉々しいハンバーグは魔獣好みということらしい。
 ガンボがすまんなと良いながら、酒を持ってきて、それを即座に嗅ぎつけた雪白がガンボにねだった。

「言いたくなかったらいいんだが、この村の奥にある巨石はなんだ?」
 村のある林を奥まで進み、ちょうど林が途切れたところに、巨石が二つ鎮座していた。その大きさは林の木を優にこえ、小さなビルほどもある。
「ああ、あれは廃遺跡でな。完全踏査されてからもう百年だ」
「廃遺跡に見張りなんていらないだろ?」
 通常の遺跡は地下部分がなくなり、その上物だけが残る。残った上物の使い道は住居だったり、観光地だったりするが、遺跡が復活することはないとされていた。

 ガンボが困った風に腕を組む。
「廃遺跡になったあとは出入り口を封鎖しでだんだが、一季ほど前にその封鎖が突然吹き飛んじまった」
 原因は不明。自警団が中を調べても遺跡が復活した様子はないという。
 だが、そのあとも何度入り口を封鎖しても、封鎖物が吹き飛んでしまうという。
「入り口が閉めらんねえだけだかんな。この間、せっかく来てくれた王都の偉え学者さんも三日でけえっちまっただ。頭いいんだからよ、なんとかしてほしいもんだな。それが学者さんの仕事だべただな。入り口が開けっ放しだと魔獣が棲み着くんだがよ」
 ただ、今のところは魔獣は住み着いていないらしい。



 その夜のことであった。
 蔵人たちが住む地面の小屋がこつん、こつんとノックされた。
 雪白の耳がぴくりと動くも、それだけ。蔵人は気づかずに眠っていた。
 何度もこつん、こつんとドアが叩かれる。
 外に気配はない。風か何かだろうと雪白は無視を決め込み、蔵人は眠ったままであったが、アズロナが目を覚ました。
 頭と尻尾と翼腕がぐんにゃりとねじられた状態から首を起こし、のそのそとドアへ這っていく。
 頭で押すようにしてドアを開けるが、そこには何もなく、夜の森が広がるばかり。
――ぎぅ?
 アズロナは首を捻って、寝床に戻るが、再び、コツンとドアが叩かれる。
 その音が妙に気になって、アズロナはまたドアを開いた。
 首を伸し、右、左と確認すると、そこに――。

 深々とローブを着込んだ子供が立っていた。
 くいくいと小さく手招きしている。

 アズロナは少し首を傾げ、眠る雪白と蔵人をちらりと見てから、のそのそとローブの子供のほうへと近づいていく。
 ローブの子供はアズロナが近づくと、その分だけ森の奥へと行ってしまう。
 遊んでくれるのかな、と思っていたアズロナは少しムキになって、ローブの子供を追っていった。



 のそりと雪白が身を起こす。
 何も気づかぬ蔵人を尻尾で起こし、アズロナの後をこっそりと追った。
「……どこに行くんだ?」
 ローブの子供、アズロナ、そして蔵人と雪白はそれぞれが等距離を保ったまま、夜の森を抜ける。

 そして、仄かな朱月に照らされたローブを着込んだ小柄な影が、そのあとを追ってアズロナが二つの巨石の間にある入口に入っていこうとしていた。




 本日、『用務員さんは勇者じゃありませんので』の最終巻である8巻が発売されました。
 お手にとっていただければ幸いです。
 すでに買って頂いた方もいらっしゃるようで、この場を借りて御礼申し上げます。


 

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