☆プロローグ☆
「……んぁ?…」
「お目覚めになりましたか?霙様」
「ん…」また新しい朝が来た。そんなもの来なくていいのに…
あたしの家は金持ちの貴族らしい。名前は"雛殿"…
あたしはこの家が嫌い。
毎日不自由で嫌気がさす。それに、無理矢理お嬢様学校なんかに入れられて、苦手なお嬢様言葉で喋らなくちゃいけない。
はっきり言って、お母様とお父様に
「なぜ、あたしを産まれたのですか?」と言いたい。あたしを産んだ、お母様を殺したい。あたしを不自由と言う名の鎖で縛り付けている、お父様を殺したい………
そこまであたしを追い詰めているのに、何も知らずに平然としている、お父様やお母様がムカツク。
「霙おはよう」糞親父…話し掛けてくるな。
「………。」
「霙!!!挨拶はきちんとなさい!!!」糞婆…なぜあたしを産んだんだ。
「……学校…行ってくる…」あたしは一秒でも家に居たくないので、いつも門が開く30分前には家を出る。
その30分の間にそこら辺にいる、不良とストレス解消のために、喧嘩する。
喧嘩が終わったら、学校に行き、教室には行かず屋上で寝る。
これがいつもの生活。教室に行けば、訳の分からない授業を聞かなくてはいけない。
夜は父と母に嘘ついて、不良仲間と絡んで来た奴相手に暴れまわっている。
あたしは、今日不良仲間と暴れまわっているところを学校の奴らに見られた。
当然その事は学校にも親にも知れ渡り、家に帰ったら親に包丁やカッターナイフで斬られた。
「お前なんて家の子じゃない!!!!」
「出ていって!!!今すぐ出ていって!!!!」
「お前みたいな奴が居たら、雛殿家の名が汚れる!!!!」
出ていけだと?名が汚れる?家の子じゃない?……………上等だよ。出ていってやろうじゃん。生憎、あたしもあんたらを親と思った事ないしね。
あたしは、家を出た。
「家……探さなくちゃ…」
すると、あたしの持っていた鞄から何かが出て来た。
「……ルル…?」それは、あたしの大事な家族。黒猫のルルだった。
「ミャー…」ルルがあたしの肩に飛び乗って鳴いた。
「……ルルも行きたいの…?」
「ミャァ」あたしがルルに問い掛けるとまるで、((うん!!))と言っているようだった。
「……それじゃあ…一緒に行こっか…」あたしは久しぶりに笑った。
やっとあの不自由と言う名の鎖から抜け出せたと思うとあたしは嬉しくなった。
高鳴る鼓動を胸にあたしとルルは新しい、家を探しに出掛けた……
END |