第33話 紅蓮VSアラバ4
塩=SALTさんがモドリ玉SHGを調合して捕まってしまったそうです。
「ひゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃ!!」
紅蓮はただいま絶賛ぶっ壊れ中
「死ねや!」
紅蓮は笑いながら(目の光は無い)水素爆弾Gの改良版である小型爆弾を大量に投げてくる。
威力は原爆と変わらないため、当たればただではすまされない。
「あぶねっ!! 何で右手だけでそんなに投げられるんだよ!!」
そこらへん疑問に思いながらアラバは、小型爆弾Gを間一髪の所で避けていく。
「いい加減にしやがれ!!」
アラバは空気を限界まで吸い込み、一気に放出した。しかもその空気は約800度に達する程の高温だ。
足下の水も蒸発していく。
紅蓮はそれを避けようと…………しなかった。
紅蓮はポーチからドス黒いオーラを放つ謎の球体を取りだし、ブレスに向かって投げつけた。
と同時にバックステップで60m離れた場所に移動した。
その球体がブレスに当たった瞬間黒い風が起こり、当たった草木を枯らしていった。
アラバも意識が後ろに飛びかけたが、気力で耐えた。
しかし、その風が大和達に向かって行く。
そして風は、大和達にとどく1m手前で消えた。
ブラックマターは半径50mの範囲にある生物を絶命状態にする道具であり、投げた本人を絶命状態になることから、政府によって禁じられている道具だ。
アラバが周りを見回すと全てが枯れ、どこも殺風景になっていた。
「あっ危なっ!死ぬところだった。」
アラバがまだ少しボーッとする状態で態勢を建て直す。
その隙に紅蓮は一気に間合いを詰め、アラバの腹部を太刀で突いた。
「クボッ!」
貫通はしなかったが、心臓に届くか届かないか位の位置で刀は止まった。
紅蓮は刀を抜き、怯んでいるアラバの翼膜を斬り破り、背中を切り裂いた。
アラバのあらゆる場所から血が溢れている。
ドサッ
アラバはついに意識を手放し、倒れた。
紅蓮はとどめをさそうと、投げた大剣を手にとり、アラバの首をめがけて大剣を振りおろした。