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くま クマ 熊 ベアー 作者:くまなの

クマさん、異世界を楽しむ

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43 クマさん、商業ランク Fになる

もう、ぐたぐたです。
文章力の無さが悲しいです。
 ある場所とは商業ギルド。
 商業ギルドは昨日と同様に沢山の人で混み合ってる。
 これが全てわたしのせいだと思いたくない。
 人ごみの中に入ろうと入り口を見るとティルミナさんがいることに気づいた。
 ティルミナさんと目が合う。

「ユナちゃん」
「ティルミナさん、こんにちわ。どうしたんですか。こんなことろで」
「わたしは商業ギルドで、仕事が無いか調べに来たんだけど」
「仕事?」
「ええ、本当は冒険者に復帰しようと思ったんだけど、家族に止められてね。それなら、読み書きも計算も出来るから、そっち方面で仕事が無いか、商業ギルドに調べにきたのよ」

 読み書き…………
 計算…………

「ティルミナさん、わたしのところで働きませんか」
「ユナちゃんのところで?」
「ちょっと、新しい商売を始めるんですけど、ティルミナさんに手伝ってもらえると助かります」

 卵の管理や商業ギルドのとの仲介人が欲しかった。

「ちなみに仕事ってなに?」
「そうですね。ここじゃ、説明するのは」

 周りには商人がたくさんいる。
 卵の情報はまだ知られたくないため、場所を移動することにする。
 面倒だけど、一度クマハウスまで戻る。

「それで商売って?」
「コケッコウの卵を売ろうと思って」

 クマボックスから卵を取り出す。

「コケッコウの卵?」
「今、街の端でコケッコウを飼っているんです。それで、その管理をティルミナさんにお願いをしたいんです」

 それから簡単にティルミナさんに説明をする。
 孤児院でコケッコウを飼っていること。
 卵を産ませていること。
 商業ギルドで販売をすること。

「管理ってことは、コケッコウの管理ってこと? わたし、鳥なんて育てたことないわよ」
「鳥の管理は孤児院の子供たちにやってもらいます。ティルミナさんは商業ギルドへの販売をお願いします」
「販売?」
「これから商業ギルドに行って、卵の販売契約をしてこようと思います。ティルミナさんにはその経理・会計を、お願いしたいのです。卵の数の確認、価格の確認。取引書の虚偽の確認。孤児院の子供たちでは出来ませんから」
「話はわかったけど。これ、かなりの大事じゃない。わたしでいいの?」
「わたしこの街に知り合いはほとんどいませんし、ティルミナさんなら少なからず、どんな人か知ってますし」
「わかった。この仕事引き受けるわ。ユナちゃんにはわたしも娘もお世話になっているしね」

 卵とお金を管理する人ゲット。 
 これで、わたしの仕事が着々と減っていく。
 ティルミナさんを連れて再度商業ギルドに向かう。

 いまだに人ごみに溢れている商業ギルド。
 人ごみの中、根性で中に入り受付を見る。
 わたし担当のミレーヌさんを探す。(勝手に決めました)
 受付にいない。
 今日はお休みかな?

「あら、ユナさん今日はどうしたのですか。それとその方は?」

 後ろから声を掛けられる。
 振り向くとミレーヌさんがいる。

「どうして、後ろから」
「休憩だったので外に行っていたんです」
「相談があるんだけど」

 ミレーヌさんの目がキラリンと光る。
 怖いんですけど。

「はい、わかりました。別室に案内しますね」

 わたしはミレーヌさんに掴まれて連行されていく。
 その後ろをティルミナさんが付いて来る。

「それでお話とは」
「これを売りたいんだけど」

 クマボックスから卵を出す。

「これはコケッコウの卵ですか」
「よく見ただけでわかるね」
「長年受付をしてますから。それで、これを売りたいと。もちろん、欲しがるお客様はいらっしゃいますから可能です」
「これを定期的に売ることは出来る?」
「定期的にですか。それはどの程度ですか」
「しばらくは、1日10個から20個、将来的には多ければ1日1000個を目処にしているけど」
「……ユナさん、それ本気で言ってますか?」
「言っているけど」
「コケッコウが住んでいる地域はこの街から離れていて、採りにいくのも時間がかかります。さらに卵は産んでから数日しか食べられる期間がなく、長期間の保管は不可能です」
「平気よ。コケッコウを飼うことにしたから」
「飼うって…………、まさか孤児院の土地ですか?」
「正解。孤児院の子供たちを使って育てるから」
「まさか。そんなことは」
「まあ、信じてもらわなくてもいいけど、卵さえちゃんと買ってもらえれば。それで、この卵を毎日売ることは可能?」
「そうですね。価格次第ですけど可能です」
「価格は任せるから、お願い」

 専門のことは専門家に任せるのが一番。

「でも、よろしいのですか?」
「なにが?」
「卵の数が増えれば必然的に価格が下がります。だから、無理に数を増やす必要はないのでは」
「理由はいくつあるけど。卵を普通の人にも食べて欲しいから。あと、卵を作っているのが孤児院だと、いずれはバレる。そのときに、少量の価値がある卵よりも、大量にある価値が低い物のほうが盗まれないし、孤児院の子供たちも安全でしょう」

 それにこの世界では卵の価値が高いためか卵料理が少なすぎる。
 安くなれば料理の数も増えていくだろう。

「すみませんでした。そこまでお考えでしたか。どうも、こういう仕事をしていると儲けようとする考えが一番に来てしまうので」


 それから、ティルミナさんを含めて三人は話し合い、契約書が作成される。
 卵は毎日孤児院がある鳥小屋まで取りに来てもらう。
 卵の販売価格はギルドに任せる。
 餌の野菜の屑はギルドの方で手配をする。
 お金の引渡しは10日に1回。
 卵の引渡しは基本ティルミナさんが行うこと。
 卵の入手方法および、人物は秘密にすること。
 そして、最後の一文にあることが書き込まれることになる。

「以上で契約書はいいでしょうか」
「はい」
「それでユナさん、商業ギルドに登録を致しますのでギルドカードをお願いします」
「登録?」
「はい、登録して頂かないと、売買はできませんよ」

 そんな子供でも知ってますよ。って顔をするのは止めてください。

「登録するのはわたしだけでいい?」
「いえ、ティルミナさんもお願いします。卵の取引をするとき、ギルドカードの確認が必要になりますので」
「ちなみに、ギルドカードって冒険者ギルドで作ったカードでいいの?」
「はい、ギルドカードは基本皆同じものです。カードの内容を付け加えるだけですから」

 部屋の隅にある水晶板にギルドカードを乗せて、操作をする。
 登録は数分で終わり、ギルドカードを返してくれる。

「それでは商業ギルドとカードの説明をしますね」

 カードの確認をする。

 名前 ユナ
 年齢 15歳
 職業 クマ
 冒険者ランク  D
 商業ランク F

 相変わらず、職業はクマのままである。

「商業ランク?」
「商業ランクとは冒険者ランクと同様に、商人としてのレベルを示してます。ランクが高いほど信用度が高くなります。ですので、新しい街で商売をするときはランクが高いといろいろと優遇される事が多いです」
「優遇?」
「その街の立地条件が良い土地を貸してもらえるとか、必要な人物紹介、物の融通。その人が凄い商人でしたら、街に恩恵をもたらしてくれますから」

 なるほどね。
 ランクが高ければ信用も高くなる。それは冒険者でも同じことだ。

「ちなみにどうやったらランクが上がるの?」
「商業ギルドへの貢献度になります。簡単に言えばどれだけ税金を納めたかになります」

 なんとも分かりやすいことだ。

「あと、どの街でもそうですが、商売をするときは商業ギルドへの報告が義務付けられています。許可無く売買をした者は罰せられますのでお気をつけください」
「魔物の素材を売るときは」
「ギルドに売る分には問題はありません。露店や店を出すときには必ずお願いします」
「了解」

 今のところ店を出す予定はない。

「あと、冒険者ギルド同様、お金を預けることが出来ます。ただ、お預かりしたお金は冒険者ギルド、商業ギルドともに共通になりますのでお気をつけください。預かったお金は商業ギルド、冒険者ギルドどちらでも下ろすことは可能です」

 冒険者ギルドでも、説明を受けたがわたしは使っていない。
 クマボックスがあるのもそうだが、日本から持ってきてもらったお金が大量にある。
 100億円が100億100万円になっても変わらない。

「それで卵の売上金はどういたしましょうか。現金でお渡ししますか。それともユナさん、ティルミナさんどちらのカードに振り込んでおきますか」
「ティルミナさんのカードにお願いします」
「ちょっと待って」

 ティルミナさんが待ったコールをしてくる。

「なに?」
「それって全部?」
「そうだけど、ティルミナさんや子供たちのお給金の払いもあるし、必要経費もあるだろうし。その度にわたしが用意するの面倒だもん」
「だもんって、信用してもらえるのは嬉しいけど、そんな大金になるかもしれないお金を持つの嫌よ」
「それでは、指定金額を決めてはどうでしょうか。必要な金額だけをティルミナさんのカードに、それ以外のお金をユナさんに入れるのはどうでしょうか」
「そんなことが出来るの?」
「はい、商人の方で仕入れ担当とお給金を管理をする者が違う場合、よくしていることです」

 子供たちとティルミナさんのお給金の金額、必要経費を決めて、残りをわたしのカードに入れることにする。

 ある程度、今後の予定も決まったので商業ギルドを出ることにする。
 必要なことがあればまた、来ればいいことだ。
 今日、持ってきた卵は試食品として無料で渡しておいた。
 お得意様に食べてもらうためだ。
 まずは固定客を確保のために、損をして得を取れだ。


 商業ギルドを出たわたしたちは、ティルミナさんの紹介を含め、今後のことを話し合うため孤児院に向かう。
 基本的に院長先生にはいつもどおりに孤児院の管理をお願いした。
 子供たちが働いたお給金は院長先生に渡し、衣食住を頼む。
 リズには子供たちの世話を頼む。
 もちろん、リズにもお給金は払う。
 ティルミナさんには卵とお金の管理。商業ギルドとの顔つなぎをお願いする。
 わたし?
 何もしないよ。
 鳥小屋も作った。柵代わりの壁も作った。鳥も捕まえた。商業ギルドと契約もした。
 わたしの役目は無いよ。
 あるとすれば定期的に鳥を捕まえて数を増やすことぐらいかな。
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