挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
くま クマ 熊 ベアー 作者:くまなの

クマさん、異世界に来る

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

19/442

15 クマさんの雨の日の休日 前編

 今日は朝から雨が降っているので自主的に引きこもっている。
 暇つぶしに魔物の本を読んでいる。
 ゲームや小説や漫画に出てくる魔物がほとんどだ。
 世界を回って探してみるのもいいかもしれない。
 しばらく読んでいると、お腹がお昼時間を示しているので一階に降りて昼食を食べることにする。
 食堂には雨の中、お客が入っている。
 エレナに聞くと、

「ああ、雨のせいで外の屋台が全滅らしいですから。雨が防げる店にお客様が集中するんですよ」

 たしかに雨の中、屋台はできない。
 お客も雨の中、買いたくないだろうし、食べる場所も考えないといけない。
 そう考えると、雨が防げる店を選ぶのはあたりまえか。

 食堂を見渡し、座れる場所を探すがどこにもない。
 相席もあまりしたくないので出直そうとすると、

「ユナさん、すみませんが座れる場所がありませんので、お部屋でよろしいですか?」
「うん、かまわないけど」
「ありがとうございます。本当なら宿に住んでもらっているユナさんを優先したいのですが」
「大丈夫。それじゃ、本日のオススメをお願い」
「わかりました。すぐに部屋に持っていきますのでお待ちになっててください」

 部屋にもどって5分ほどすると、ドアがノックされる。
 意外と早かった。

「ユナさん、開けてもらえますか」

 ドアを開けるとエレナが湯気の立ち昇っている料理を持っている。
 宿にお昼代は含まれていないため、料理を受け取りテーブルに置きエレナに代金を払う。

「ありがとうございます」
「仕事頑張ってね」
「はい、今が稼ぎ時ですから」

 元気に返事をして戻っていく。
 テーブルの上に置かれた料理をありがたく頂く。
 肉が入った野菜炒めと温かいスープと焼きたてのパン。
 温かい料理に感謝する。
 パンを齧るがそろそろお米が恋しくなってくる。
 パンはパンで美味しいが、日本人としてはお米が食べたい。
 ラーメンとかも食べたいがこの世界にあるのだろうか。
 今度、エレナに聞いてみようかな。
 食事を終え、午後の予定を考えてみる。

 ステータス画面を出してみる。

 名前:ユナ
 年齢:15歳
 レベル:18
 スキル:異世界言語 異世界文字 クマの異次元ボックス クマの観察眼
クマの探知 クマの地図
 魔法:クマのライト、クマの身体強化、クマの火属性魔法 クマの水属性魔法 クマの風属性魔法 クマの地属性魔法 

 装備
 黒クマの手(譲渡不可)
 白クマの手(譲渡不可)
 黒クマの足(譲渡不可)
 白クマの足(譲渡不可)
 クマの服(譲渡不可)
 クマの下着(譲渡不可)

 今朝、確認したらスキルが増えていた。
 クマの地図ってクマを付ければいいってもんじゃないでしょうと突っ込みたくなる。

 クマの地図
 クマの目が見た場所を地図として作ることが出来る。

 クマの地図を出してみると、
 わたしがいる場所を中心として、街の周辺と東の森、西門から離れたゴブリンが現れた村の周辺の地図が表示されている。
 蓑虫が這いずり回ったようになっている。
 それ以外の場所は真っ黒でなにも表示されていない。
 どこかのゲームみたいだ。
 便利だけど、行ったことがある場所だけっていうのは残念である。
 まあ、いきなり世界の地図が表示されてもそれはそれでつまらないような気がするから、これはこれでいいのかもしれない。

 あと、ゴブリンキングの洞窟までの地図を見て思い出したことがあった。
 クマボックスから一本の剣を取り出す。
 ゴブリンキングが持っていた剣。
 ゴブリンキングが持っていたときのような禍々しさはない。
 普通の銀色に輝く綺麗な剣になっている。


 ゴブリン王の剣
 レベル 7
 効果 筋力増加 魔力効果

 筋力増加
 使用者の筋力を上げる。

 魔法効果
 剣に魔法を付加することができる。


 たぶん、あの禍々しさはゴブリンキングの力を具現化したものだと思っている。
 わたしが魔力を通すと綺麗な銀色に輝く。
 これで黒くなったら落ち込んでいただろうがそうならなくて良かった。

 今後、使うこともあると思うので晴れた日にでも使ってみようかと思っている。
 でも、今日は雨がやみそうもない。 

 今日の予定を考えてみるがやることが本当になにもない。
 引きこもりの経験は長いがそれはネットやテレビや小説や漫画などがあってこそ成り立つ職業である。
 娯楽が何もないと意外と暇である。
 あとは寝るぐらいしかない。
 でも、昼間に寝ると夜が眠れなくなる。
 日本なら夜に眠れなくてもネットでも漫画でも小説でもゲームでもやることはあるが、この世界には夜に遊べるものは何も無い。
 なので今、出来ることを考えてみる。 


 ゴブリンキングの剣を持った時に腕のたるみが少し気になったので筋トレをしてみることにした。
 二の腕はプヨプヨしている。
 クマのおかげか、腕立て伏せを何回、何十回、何百回とやっても疲れない。
 これじゃ、腕のたるみ取れないんじゃない? と思い、クマ装備を外して下着姿になる。
 正しくは上にはシャツは着ているよ。
 下はクマさんぱんつだけど。
 先日買ったパンツは肌触りが良くなかったため穿いていない。
 今度、高級店に行ってこようかな。

 そんなことを考えながら腕立て伏せをやってみる。
 はい、10回出来ませんでした。
 日本にいたころと何も変わっていませんでした。
 プヨプヨの二の腕は諦めることにして素直にクマを着ることにする。
 慣れとは怖いものだ、段々とこのクマの格好に慣れてきている自分がいる。

続きが書き終わらなかったので前編だけです。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ