異世界転生&歴史小説を書くための日本古代史/吉備の温羅伝承と天皇家の謎
ラスト・シャーマン 作者:長緒 鬼無里
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卑弥呼とか、邪馬台国に興味のある方には、おすすめの作品です。
僕も「月読」つながりで愛読してますが、まだ、全部読めてないので感想は書けないでいます。
出だしは印象的でスムーズで、「月読」というキャラクターをそこにもってくるのか?という意外性があります。
イラストも描かれるのでイメージ湧くし、古代の国の地図とか、歴史設定も踏まえて書かれているので、これからの展開が興味深い作品です。
竹田恒泰氏のホームページ
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それで、「たかじんのそこまでいって委員会」で有名な皇室の血筋の竹田恒泰氏ですが、古事記の現代語訳本などを出しています。
これが読みやすくて面白いし、吉備の温羅(百済の皇子で製鉄民の地方豪族)を攻めて征服した孝霊天皇やその皇子である彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと、吉備津彦命、桃太郎のモデル)の実在説も唱えられています。吉備と初期の天皇家のつながりの深さは確かなようです。
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僕は孝霊天皇やその皇子である彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと、吉備津彦命、桃太郎のモデル)の吉備侵攻を迎え撃った温羅(うら、百済の皇子で製鉄民の地方豪族)のお話を「鬼ノ城戦記」として書こうと思いました。
だけど、天皇家の出自や歴史が絡んできて、時代設定や世界観を作る段階で古事記読んだり、現地の遺跡に取材にいく必要が出てきました。
吉備の中山の吉備津神社の上辺りに、吉備津彦命の御陵(宮内庁管轄)があるわけですが、その近くに全国4位(当時は最大規模)の前方後円墳の造山古墳(宮内庁管轄外で自由に登れる)があり、現地取材で前方から後円にいく途中の坂がきつくて足を痛めたりしてました(笑)ガイドロープがあるのですがつかみそこねて。
「墳丘の長さ約350メートル、後円部復元径約190メートル、後円部高さ約29メートル、前方部幅215メートル、高さ25メートル、前方部の頂が壇状の高まりになり、三段築成の墳丘をもつ超巨大古墳で、岡山県では1位、全国では大仙陵古墳(約486メートル)、誉田御廟山古墳(約420メートル)、上石津ミサンザイ古墳(約360メートル)につぐ4番目の大きさである。」
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この古墳、宮内庁の冷たい態度から、温羅の墓なんじゃないかな?と思っていて、たぶん、罰が当たったのかもしれませんが、九州産の石棺があったりします。
吉備には九州の隼人を中心とする海部と、朝鮮、出雲系のたたら製鉄民がからなる山部がいて、当時、大和朝廷をしのぐ軍事経済大国でした。稲作、製鉄、造船、陶器、塩、ぶどうや桃なども温羅がもたらしたと言われています。たたら製鉄コンビナートの遺跡もでてきますし、大王ですね。
中国地方の「たたら」の特徴 - 「たたら」とは - 鉄の道文化圏
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あれ、たたら製鉄って吉備から出雲に行ったみたいですね。
逆だと思ってたけど、まあ、吉備のたたらは徐々に衰退ということかな。
吉備は鉄鉱石の輸入加工になってしまっていくみたいです。
この辺りの歴史が、現在の岡山県倉敷市の水島コンビナート、三菱自動車、三井造船の企業が岡山にある理由でもあります。
神武天皇が東征時に8年間滞在し、大和に攻め込むための船、米、塩などの食料や物資を調達したと言われていて、初期の大和朝廷に多くの吉備系王妃を送っています。
「大和朝廷と吉備氏
景行天皇の妃となった播磨稲日大娘は、ヤマトタケルを生んだ。
そのヤマトタケルと共に蝦夷遠征を行った吉備武彦の娘は、ヤマトタケルの妃となった。
吉備武彦の子の鴨別は、仲哀天皇の熊襲征討に功績があった。
兄媛は応神天皇の妃、黒媛は仁徳天皇の妃となった。
このように、王家に娘を入れて婚姻関係を結び、その軍事行動に参加するという形で、大和朝廷と連合関係にあった。」
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吉備系の星川皇子に反乱の際は、軍船40隻を率いて救出駆けつけようとしましたが、反乱が失敗に終わり引っ返したりしています。
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「月読と天照~イザナミ島戦記~」に出てくる当時の都って、吉備(岡山県)なんだよね。都は時代によって、九州→吉備(出雲)→大和という風に遷都してると僕は見ています。
仁徳天皇、応神天皇もの大和の古墳と同じデザインの古墳(1/2ぐらい?)が吉備にあるのはちょっと謎だったりします。
仁徳天皇、応神天皇は吉備系王妃がいて美人だったのでしょうね。吉備まで追っかけて行幸してたりするのです。
古事記 下巻で、黒日売が吉備の国へ帰郷した際に、大雀命(仁徳天皇)は後追い吉備の国へ行幸するというエピソードがありますね。
「応神天皇が帰省した妃の吉備兄媛を追って応神天皇22年9月に行幸し、葉田葦守宮で兄媛とその兄・御友別命に饗応を受けたとされる。御友別命はこの行幸地に天皇の死後、天皇の遺徳を偲んで祭祀し葉田葦守宮を設けた。これが葦守八幡宮の始めであるとされている。」
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ちょっと不敬ですが、親子そろってこんな感じでございます。
僕の知人で備前あたりに住んでいて、日本人だけど小柄で韓国系美人の方がいますが、あんな感じなのかなと思いますね。どんな感じなんだ。
温羅平定後、吉備は吉備津彦命などの四道将軍(皇子将軍)が統治する国になっていくのですが、あまりにも軍事経済大国だったので、大和の天皇家の政権にいちゃもんつけられて、山部、海部を奪われ、備前、備中、備後、美作の四ヶ国に分割されてしまい勢力を削がれてしまいます。
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それで、天皇家の歴史の教科書で任那日本府が突然出てきて、やたらに朝鮮半島に出兵したりしますが、朝鮮半島南部は倭人=天皇家の国があったりして、当時、韓国人は高句麗とか、今の北朝鮮からさらに北の中国東北部にしか住んでなかったんです。
なぜ朝鮮半島に前方後円墳があるのかMystery, Why Japanese Mounds in Korean Penisula by はやし浩司
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中国の圧力に押されたり、いろいろあって南下していくわけですが、この辺りの歴史は韓流時代劇などを見てもらえると分かりやすいですね。
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チュモン(朱蒙)、鉄の王、キム・スロ、近肖古王、広開土大王など、長いですけど、王様に新しい妃ができて、高句麗の女王が南下して百済を作ったとか、「鉄の王、キム・スロ」では、日本から鉄を輸入するために王族が来るとか、「チュモン(朱蒙)」では高句麗の三本足のカラス(ヤタガラス?)も出て来たりします。
扶余とか、鉄、商人の文化もでてきますし、どうもこのあたりに天皇家のルーツのひとつがありそうな感じもします。
「キム・マンドク~美しき伝説の商人~」なんかも面白いですが、朝鮮半島の南部の前方後円墳ツアーとかあったら行ってみたいですね。
この辺りに海人族である倭人の連合国家があったと思うし、天皇家の領土が広がっていたようですしね。
次回はまた、小説のお話に戻ります。
ブロッキング対象、なぜ「漫画村」「Anitube」「MioMio」なのか 権利者団体・CODAに聞く (1/4)
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集英社、KADOKAWAも海賊版サイトについて緊急声明、漫画村は後継サイト開設
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著作権保護の観点から漫画村や違法無料動画サイトの閉鎖規制が相次いでいます。
どうしてこうなったかというと、時代なんだよね。
出版社もテレビ局もついていけていない。
確かに怠慢といわれても仕方ない。
出版社もテレビ局も自分の会社の過去コンテンツの資産とかをちゃんと整理して定額閲覧サービスを作って欲しいですね。
それをやらないで規制だけすると結局、漫画やアニメ業界の衰退を招くんだよね。
あと、日本は人口減少していくんだから売上げはその分、減っていくんだよね。
ちゃんと海外翻訳サービスを作らないと業界自体がダメになっていくよね。
2018/4/27 7:11
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