『窓の記憶~おっさん英雄記』が面白ろすぎる!
1/4の日間ランキング1位『窓の記憶~おっさん英雄記』作者:蒼枝さん
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読みました。傑作でした。いい話だ!
文章上手い!感情移入しやすい!あっという間に読み切ったよ。
最後のエピソード5の『報酬』に、思わず10ポイント!満点つけちゃったよ。
基本はゲーム世界の話なのかあ?と思ったりしますが、『テンプレ』と呼ばれる『小説になろう』の定番設定も取り入れつつ、ちょっと、設定に謎があるし、化けそうな感じがしました。
『小説になろう』の『小説の傾向は偏ってる』などと言われていますが、この圧倒的な『読みやすさ』、『スートリー展開の速さ』、『面白さ』があれば、これは本になっても全然、大丈夫だと思いました。
僕は今まで、平井和正、栗本薫、田中芳樹、半村良、夢枕獏とかの長編タイプの作家ばかり読んできけど、話がだいたい、進まないんですよね。
『グイン・サーガ』のように著者の栗本薫が亡くなってしまって、未完のままで終わってる小説シリーズが、結構、多かったりします。
『グインサーガ』は、幸い、五代ゆう著『パロの暗黒』(グイン・サーガ131巻)、宵野ゆめ著『サイロンの挽歌』(グインサーガ132巻)と、栗本薫小説講座の直弟子作家によって、最近、続編が書かれています。
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でも、もうひとつの『魔界水滸伝』シリーズは、生前、栗本薫が『グインサーガ』に専念してしまって、途中から書かれなくなってしまいました。
半村良の伝奇SFの『妖星伝』などは十数年ぶりに完結しましたが、『太陽の世界』は著者が亡くなってしまって、未完に終わっています。
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平井和正の『幻魔大戦』なんか、アマゾンで「幻魔大戦deep 全8巻入りCD-ROM」とか、幻魔大戦シリーズの集大成完全新作書き下ろし「幻魔大戦deep トルテック(ハードカバー全3冊)」で続編がでていますが、完結にはほど遠いです。
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『ソードアートオンライン』などの『小説家になろう』サイトの小説の良い点は、いきなりクライマックスから話が展開して、面白く、その後の展開も早く、ひとつの話が完結しやすいところです。
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勿体つけすぎて完結しないという、『従来の小説の悪習を打破した』訳で、『ドックイヤー』といわれる変転が激しいネットの時代には、必然の小説の進化かもしれません。
ただ『攻殻機動隊』の人気アニメ監督の押井守によれば、読者の読み解けない過剰な情報を作品に入れていかないと、DVDまでは買ってくれないし、あっという間に『模倣され』『消費されてしまう』という危険性もあります。
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ドラマ、映画の『SPEC』の堤幸彦監督が、そういう手法をドラマ、映画づくりの手法に取り込んでいますが、常に謎を残して、わざと伏線を全部、回収せずに引っ張りすぎると、それはそれでお客さんからクレーム来たりもするので、なかなか難しいところです。
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『小説家になろう』の小説は、タイトルは軟派で、設定はテンプレに見えるけど、どうも文章自体は硬派なものが多く、設定、ストーリーも練られてて、面白いものが多いという印象を受けました。
読んでばかりだと、いつまでも小説が書けないので、この辺りで終わります。
次回はまた、『小説家になろう』のお話が続きます。
最近、ここ四年の活動を反省していて、小説よりエッセイか何かでデビューしたら?とか友人に言われたりしています。
あと読者の期待に応える作品づくり、夢のある小説を書かないとというのがあるのですが、異世界転生小説について批判する人は大体、小説家になれないと思ったりします。
僕の場合もそうですが、第一話「ガンダム大地に立つ」を僕が小説にすると、大地に立つけどザクに撃墜されて一話完結とか(笑)、「君の名は。」途中で登場人物が隕石で全滅して終わりとか(爆)、そんなリアリティのないストーリーありえんわ!という展開になってしまいます。
奇皇后においても最初の恋愛ストーリーが甘いので、その後の厳しい展開が生きて来るわけで、最初は読者をいい気にさせておいて、徐々に地獄に落としていく(泣)なら許されるのですが、最初から夢を見させないと作品として成り立たないなと思いました。
とりあえず、前半は読者を騙しておいて、最後は全滅でも(ガンダムの富野氏)納得してもらえると思います。
そこら辺を納得してもらえるような夢のような展開を考えたりしています。
2018/3/22 19:20
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