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KADOKAWAXはてなの新小説投稿サイトの戦略を考える、才能あり、なし別の<小説家養成システム>

KADOKAWAXはてなの新小説投稿サイト

http://kaku-yomu.kadokawa.jp/



 話題のサイトの戦略というか、そういうもの考えてみたのですが、「ログ・ホライズン」「オーバーロード」「幼女戦記」などの二次創作タイトルも発表されたようです。


 ネットゲームの世界の二次創作も解禁ということで、こういう人気作品によって人を集めていって、コンテストで新しい小説の書き手を輩出していこうという感じだと思います。


 角川系の人気作品は「小説家になろう」にも連載しつつ、徐々に「新小説サイト」に活動の場が移っていくように思います。


 なので、結論から言うと、なろう的な小説が拡大再生産される可能性が高いです。

 二次創作=模倣なんで、これはテンプレ以外の何物でもない訳ですね。


 

 ただ、「新小説サイト」は新しく始まるので、コンテストなどに新しい傾向の書き手が出てきた場合だけ、ちょっと流れが変わる可能性もありますね。


 「小説家になろう」と全く同じになるか?というと、それもやっぱり違うでしょう。似たような雰囲気にはなるだろうし、ポイント制とかランキングも出来るでしょうが、このポイント制の仕組みがひとつの鍵になるでしょうね。


 個人的にはルビの一発変換ボタンとか、ブログのように電子書籍化システムを組み込んでもらえれば、アマチュア主導で「電子書籍革命」が起こりますので、そこから電子書籍大賞とかのコンテストを作って書籍化とかの企画もやってほしいなあと思います。


 電子書籍化システムは書籍化できないマイナー作品の救済策→そこから人気作を書籍化というのがいいなあと思います。

 やっぱり、紙の本への憧れは根強いからね。


 アメリカなんかでは電子書籍がかなり普及しましたが、紙の本への揺り戻しが起こっていて、紙の本の販売が多くなってきてるようです。





小説の才能が有るか判断し開花させる方法(ライトノベル作法研究所)

http://www.raitonoveru.jp/howto/h/sainou.html 


2015年 夏 星海社FICTION新人賞 座談会

http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa015/01/01.html



 こちらは一度、紹介したことがあると思いますが、読んでいたら、小説家の成り方が大体、見えてきたというか、このエッセイもそろそろ連載二年ぐらいになるので、まとめておきます。


 才能があるというのはどういうことなのかというと、気づいたら小説書いてる。毎日三時間ぐらい、休日は小説をついつい書いてしまう人が才能ある人ですね。


 とにかく、書く力がある人ですね。

 年間で50~100万字、月5~10万字ぐらい書いてしまいます。

 そういう人は、いずれプロの小説家になっていくようです。

 その確率は0.03%以下なので、まあ、保障の限りではないのですが。


 僕のようにエッセイばかり書いてるのは、小説の才能はない派ということです。


 特になろうの環境では、連載の更新速度なども重要で、20~30代ぐらいの体力のある若い人で、読者層と年齢が近い、感性が同じ人がいいようです。


 それと、なろうの作品が好きでかつて読者だった人という条件も必要でしょうか。

 

 半年から一年ぐらいでランキングに載っていける才能ある派、なろうとの感性の相性がいい人たちでしょうね。




 あと、僕のような才能なし派はどうすればいいかというと、エタらずに、一作一作完成させて、10万字ぐらいでまとめていく。これは実は長くても、短くとも別にいいし、特に傑作や面白い作品を書かなくてもいいのですが、自分が面白いと思う物を書けばいい。


 毎日三時間ぐらい続ければ、9年ぐらいで一万時間に達するので、一応、その分野でひとつの技術が身につくのが一万時間かかると言われていて、そこが目途ですね。


 だから、学生とか、10~20代ぐらいからはじめれば、20~30代ぐらいには目が出る可能性が出てくる。

 10万字×10作ぐらいかな。西尾維新さんでもデビューまでのコンテストへの投稿で、没含めてこれぐらいは書いてるのが分かっている。ぴったり10作品で、実際はもっと書いてるはずだけど。一年8ヶ月ぐらいの期間で書いています。



西尾維新デビュー前の投稿時代の記録

http://d.hatena.ne.jp/noir_k/20080902/1220319344



>物語に“結”をつけた経験の多さ。圧倒的にこれだと私は思います。ゲーム1本はラノベ5~10冊分くらいの分量は軽くあるので、長編の物語を書くにあたって、


 ・どれくらいの世界観、設定が必要で 

 ・キャラクターの数&設定、ステータスの掘り下げが必要で

 ・物語のドラマの数、種類、タイミングが有効か


ということを経験で知っているというのは大きな強みになります。


(なぜエロゲ出身のライターがアニメやラノベ業界でブレイクしているのか?よりhttp://ddnavi.com/news/253298/a/)



 だから、書く力があれば2~3年ぐらいで100万字ぐらいで目が出る場合もあるので、「幻想再帰のアリュージョニスト 作者:最近さん(http://ncode.syosetu.com/n9073ca/)」の場合だと、2014年4月1日からはじめて、一年半で248万字でしょう。


 すでに作家になってるので、才能ある派だとは思うけど、つまり、書ける人というのは半年から一年で目が出てしまう。


アリス・イン・カレイドスピア(最近さんデビュー作)

http://sai-zen-sen.jp/fictions/kaleidospear/



 だから、作家になれるまでの期間はこの書ける速度によって違うと言うか、<夢中になって書いてしまう>、<楽しくて書いてしまう>ということをどれだけできるか?によるので、個人差がかなり出てきてしまいますが、単純に書ける=才能と捉えていいと思います。


 専業作家になるなら、それぐらいのペースは必要なんでしょうね。

 デビューまで2~3年も何となく共通してるし。


 これ、資格試験と同じで、合格率30%ぐらいの試験では過去問10年分を5回転が合格ラインで、頭のいい人だと(才能あり)、2、3回転で合格ラインに達することもあります。


 感想がつく、評価されるから書き続けられるというのはあるのでしょうが、書くこと自体が好き、ついつい書いてしまうというのが重要で、<評価されるから書いている>、<作家になりたいから書いている>ということじゃない方がより才能があるということになります。


 <好きで書いてる>、<ついつい書いてしまう>という方が重要なんじゃないかと。

 これは、他の分野の才能の見極め方にも共通するものだと思いますね。


 僕の場合は2000文字の小説を書くのに、ひいひい言ってるのですが、エッセイだとハッ!と気付いたら5000文字になっていて、終わらんなあと思って、最初は歴史ネタ含めて5000文字にしようとしてたら、一万五千字になってしまって、結局、ふたつか三つに分割するという有様で、でも、たまにしか書かないので、二年でようやく48万字というペースです。

 

 そんなこと書いてる暇があったら、小説に回せよということですが(笑)、昔からブログなどであーでもないこーでもないと試行錯誤を書きながら前に進む派の人間なので、今、書いてる小説の構想練ってても、日本の古代史とか分からないと書けない作品が多くて、ここにたまに書いている歴史ネタは作品書く準備だったりするのです。



2015年 夏 星海社FICTION新人賞 座談会

http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa015/01/01.html



 こちらの座談会で編集者の方がおっしゃってましたが、なろうの小説はテンプレと呼ばれれていますが、本当のところは「シュチュエ―ション先行小説(設定)」なんではないかと言われています。


 面白いシュチュエーションを考え出して、「転生したら~になった」というインパクトのある出だしで読者を引っ張るという意味で、ランキング上位には、やっぱり、面白い作品が多いなと言われています。


 これ、武道で言えば、<型稽古>なんではないかと思う。

 二次創作やテンプレ書くのは全部、<型稽古>なんですよ。

 僕のこのエッセイだって、ネタは「ライトノベル作法研究所」から全部持ってきて膨らましてるというか、僕なりに咀嚼して理解したり、整理してるだけでほとんどテンプレですね。


 作品に作者のテーマを込めるより、形から入って<型稽古>の繰り返しによって、面白い作品の書き方を身につけるというシステムみたいなものが出来上がってるんじゃないかと思います。


 二次創作、テンプレのような<型稽古>から入った方が、作家になるための期間は劇的に短縮できるよということだと思います。


 なろうで、半年から一年で新人小説家が生まれるのはそういうことかなと思う。


 だから、なろうではテンプレ書かないのはもったいないというか、一応、必修科目として一度は書いてみては?と思います。


 テンプレ、テンプレといっても、人によって解釈は違ってくるので、個別に見たら作品は違ってくるんだけどね。オリジナルになってくる。


今日の「最近のラノベ」(2015-10-19) 「読者側がゆとり化幼稚化」「傷つくのが嫌いなヒキヲタみたいな精神構造の奴が読者層にすごく増えて」「ミヒャエル・エンデとか言うとめっちゃ教養ありそうで格好良い」

http://d.hatena.ne.jp/srpglove/20151019/p1



 だから、こういう批判は、なろうのテンプレ批判同様に出て来るし、そこは出発点なんだよね。 

 欠点は多くとも、長所があったら作家デビューできるんだよね。

 逆に、長所、売りがないと、バランスいいだけではできない。

 新人賞の講評で、毎回出て来るフレーズがこれ。

 ゲームなんかで、速度に極振りとかのキャラの方が使えるのと同じですね。


 KADOKAWAXはてなの新小説投稿サイトも、こういう「小説家になろう」で偶然できた?<小説家養成システム>みたいなものを作れるかどうかが鍵かもしれませんね。


 実は<少年ジャンプの新人育成システム>とも共通するのでは?とも思いますが、その辺りの話は次回ですね。



 この座談会の中では、新人?編集者さんを編集長?の太田さんが叱ってるんですが、座談会を聴いてたら、実際に作品読むより面白い!と思わせないダメで、それがないとただの悪口大会(爆)になってしまうよと言ってますね。


 編集者の座談会でも長所ないとダメなんだという話で、批判からは創作は生まれないというか、完璧主義は意外と失敗しやすい訳です。



 結論、とにかく、書け! 10万字×10本ぐらい書け!

 テンプレも面白い物語の構造の勉強になるよ。


 なろうのランキングに上がる→読者から更新の催促→ついつい書いてしまうという作家養成システムがあるよねというお話。


 才能がある人は言われなくても、いつのまにか書いてるというお話でした。


 凡人、才能ないタイプは、才能ある人と同じことをコツコツやるしかないねという結論です。才能ないから時間がかかるので来世になるかも(泣)



 ということで、僕の今後の展開としては、12月までは資格試験の実技で忙しいがぼちぼち更新しつつ、作品を随時、ひとつづつ完結していこうと思います。


 新作のゲーム小説も作品完結の流れから出て来るとも思いますが、KADOKAWAXはてなの新小説投稿サイトには新作書いていくと思います。



 ということで、次回は「日本の建国と日の丸、古事記と飛騨王家の謎」という古事記以前の歴史を再構築しようかと思います。偽書と呼ばれてる書物が意外と共通点が多くて、日本古代史の地方王国が浮かび上がって来たりします。


 「あさが来た!」というNHKの連続テレビ小説が面白いというか、主人公は女性の商人なんですが、今井家の話というか、藤原氏も近衛家他の五摂家という形で未だに天皇家と婚姻繰り返してるし、黒田家、麻生家なども金融分野の家系で天皇家とも親戚だし、日本の構造って、藤原氏の時代にベースが完成して、実はほとんど変わってないなあと思ったりします。


 古事記に対して、西洋の「聖書」や「キリスト教」もローマ皇帝によって創られたという意味では同じようなもので、今の社会の根幹を決めた書物です。


 そんな話ができたらなと思います。






カクヨムのエッセイをアルファポリスに転載してますが、カクヨムで初期にレビューしてた小説書きの方(作者退会多い)がどんどん撤退していますが、たぶん、ノベルバ同様に読者層が若いために、異世界転生小説ばかり読まれるからだと思います。


 読者がいないというより読者層の若さが原因かと思います。


2018/7/27 23:16

https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1179225

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