短編小説の書き手のための新人賞、小説家になろうでの小説の書き方で何となく掴めてきたこと
公式企画「夏のホラー2015」開催のお知らせ
http://blog.syosetu.com/?itemid=1446
ブックショート2015年度 応募要項
http://bookshorts.jp/entry2015/
冲方塾 小説部門応募フォーム
http://bookshorts.jp/ubukata-jyuku/
『ブックショート2015、「夏のホラー2015」、冲方塾など』という活動報告に書いたのですが(http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1191836/)、なろう名物の公式企画「夏のホラー2015」がはじまりました。結構、ここに寄せられた短編がヒットして読まれるというパターンは多いですので、ぜひ、参加してみて下さい。参加受付締め切り:2015年7月22日13:00となっています。ちなみに、冬は童話企画があります。
今回は学校の怖い話、七不思議がテーマで、まず、締め切りまでに参加表明をして、その後に作品提出なので、締め切りまでに作品をどうやって仕上げるか?という作家気分も楽しめます。限られた時間内にどういうネタを思いついて、投稿するか?というお話になりますが、『学校の七不思議』を六つ選出してトップで特集してくれます。
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七不思議
さらに、キーワードに「夏ホラー七不思議」と入力頂いた提出作品から、六つの作品を選出し「学校の七不思議」としてトップページにて特集掲載致します。
ただし、「七つ目を知ると不幸になる、怪異が起きる」という伝承もありますので、皆様の安全を考慮して六つ目までしか選出致しません。
どうしてもという方は、ご自身にてお好きな作品をご選出ください。
なお、結果なにが起こりましても当方は一切の責任を負いかねます。予めご了承くださいませ……。
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今回は六不思議に選ばれることを目標に書いてみようかと思います。
公募ガイドの小説塾(http://www.koubo.co.jp/)、今は<阿刀田高の「TO-BE小説工房」>(http://www.koubo.co.jp/guide/tobekobo.html)などに投稿した方、選評を毎月読んでいる方はご存じかと思いますが、学校の七不思議といえば、『トイレの花子さん』的な物だろうと思って作品考えてしまうと落ちます。
まあ、面白ければ大丈夫なんでしょうが、何かひとひねり必要ですね。
テーマが決まっている場合、いろいろとネタを出していって、もうアイデア出ないよと思った最後のアイデアぐらいがいいかもしれません。
最初に思いつく類似アイデア作品は落とされて、公募の場合は斬新なアイデアの作品が大体、残ります。
ただ、馴染みのあるキャラの魅力もあるとは思いますが、何故か深夜二時ごろ(丑三つ時とか、古い)にみんな集まるとか、夏なんで肝試しする(不自然ではないし)とかというホラーのテンプレもそれはそれで雰囲気でていいのですが。今回の場合は『学校あるあるネタ』なんだけど、結末のアイデアひとひねりという、テンプレ(懐かしさ)+アイデアの斬新さでいくのがいいかもですね。わかりませんが(笑)
つまり、新人賞の選考基準は前回も書きましたが、キャラ、設定、アイデアの新規性がないとつらいのではないかと思います。
押井守さんの映画論の本があって、特撮の樋口監督が監督の椅子取りゲーム論を展開していましたが、その業界に椅子の数は限られてるし、もうすぐ『映画 みんな!エスパーだよ!』(http://www.tv-tokyo.co.jp/official/esper_movie/ 園子温監督、染谷将太主演の大ヒットドラマが帰ってくる!!)という映画が公開される予定ですが、童貞と処女の青春エロ+エスパーという少年たちの性エネルギーを開放する映画として非常に期待されています(笑)
最初は深夜のテレビドラマ『みんなエスパーだよ』(http://www.tv-tokyo.co.jp/esper/)だったのですが、こんなくだらない映画を作っていいのか?(大ファンですが)という作品になると思います。
マキタスポーツ(永野輝光役)はTENGAを浮かせまくるし、安田顕(浅見隆広役)は神楽坂恵(秋山多香子役)の胸を毎回揉んでるし、深水元基(榎本洋介役)はやたらに全裸になるし、真野恵里菜(浅見紗英役)と夏帆(平野美由紀役、今回、映画には出ないよう?黒歴史になったのか?)はパンチラとエロシーン満載だし、染谷将太(鴨川嘉郎役)はいつもエロ妄想ばかりだし。
こういう作品、誰も恥ずかしくて作れない訳ですよ。そうでもないか?
だが、需要はあって、園子温監督はそのポジションの椅子にすっと座って行ったわけですね。
真野恵里菜は『NEW NEXT GENERATION パトレイバー首都』主演、染谷将太は『寄生獣』映画版主演、安田顕さんは堤幸彦監督の『SPEC』の海野役(エスパー+マッド外科医役)で人気がアップして今回、超能力研究の博士役で起用で、マキタスポーツさんはもう僕の中では(=TENGA)で強烈なイメージを埋め込まれましたね。
若桜木虔の作家デビューの裏技、教えます!
http://www.koubo.co.jp/wakasaki/index.html
公募ガイドのこの方の連載(WEBで公開されてますね)も毎回読んでますが、できればアイデアの斬新さが必要(『安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚』で本能寺の変の新解釈に挑戦したがいまいち)、舞台は地方に設定(東京も出て来るが、地元岡山県/吉備とか、長野の飛騨、京都あたりにしています)、どんでんがえしの回数が大事(これはミステリーの『複垢調査官 飛騨亜礼』でやってみたが、そんなに意外性なし?)とか、色々と参考になる作品の書き方が多いです。
特にミステリー小説などの新人賞の場合、アイデアの斬新さがなければ、色々と既存のアイデアを組み合わせる+どんでんがえしの回数で作品を面白くすることもできるよという話もあります。
これ『24 -TWENTY FOUR-』(https://ja.wikipedia.org/wiki/24_-TWENTY_FOUR-)というジャックバウアーが出て来るドラマで流行ったし、日本でも模倣ドラマ『ブラッディ・マンデイ』(漫画原作)が出て大ヒットしたように思います。『ライアーゲーム』(漫画原作)などもこの流れでヒットして映画化された作品だったと思われます。
新人賞とか、作品を読まれるためにはそういうものが必要な気がします。
『ブックショート2015』(http://bookshorts.jp/entry2015/)は一万字以下の作品の募集で、毎月締切があって優秀賞が選ばれ、その中から賞金100万円の大賞が選ばれます。
gojoさんが教えてくれた賞で、活動報告の方で、誰が受賞したら焼き肉パーティーできたらいいなという話が出ています。
『アルファとか公募とか』
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/544839/blogkey/1188192/
『冲方塾 小説部門』(http://bookshorts.jp/ubukata-jyuku/)は作家、冲方丁氏の作品の要素を取り入れた作品の公募で、2015年9月30日(水)締切、やはり、一万字以下の作品となっています。
それで、本題の『なろうでの小説の書き方』についてですが、風富来人さんの活動報告(http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/248842/blogkey/1193338/)にこんなことを書いています。
なろうの場合、出だしとか設定がそれはありえんだろ?というようなナンセンスな感じではじめるというか、気づいたら邪龍やスライムに転生とかになってしまう。結構、30代の書き手的には書いてて恥ずかしいぐらいがちょうどいい。
40代以上の書き手なら歴史もので戦国武将に転生とかだと書けるだろう。
Web小説の場合はネットゲームとか、オタクねたというか、ネットでよくある趣味とかの設定から入ると掴みはいい。
そして、一般小説の書き方は……僕には書けないので、陸 理明さんのホラー(『忌怨 ―きえん― 』)、推理小説(『邪神捜査 -警視庁信仰問題管理室-』)歴史小説(『又右衛門、斬ってはならぬ 〈宇都宮釣天井異聞〉』、山田風太郎風)とかをお読みください。
http://mypage.syosetu.com/345416/
なろう向けに書いて好きな歴史要素を入れた作品は『安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚』なんだけど、Web小説的なものは『複垢調査官 飛騨亜礼』でこれは「なろうあるあるネタ」を小説化したものです。
ゲームネタとか、ネット、オタクネタを入れると、作品読んでる人が親近感を持って、身近なので感情移入しやすいと思います。
そこから自分の得意分野の話にもっていく、歴史、ミステリー要素に持っていったり。
ミステリーは得意じゃないけど。
今、アルファポリスの『GATE』という100万部超の人気小説がアニメ化されてますが、この話は半村良の『戦国自衛隊』のリメイクに見えて、実はゲーム的異世界的要素が入ってる部分がオリジナルで、主人公が『オタク』自衛官というのがポイントなんだよね。
なろうで異世界転生とゲーム的要素が必ず入るのは、なろうの10~20代のメイン読者にゲーム的異世界が身近で感情移入しやすい世界だからなんだよね。これはよく言われてるし。
ニートというのはそういう高校生時代の生活形態をそのまま温存してる訳だから、社会人になってしまった30、40代とは違って、10~20代と同じような感性の持ち主となる。
10~20代は学校で勉強か、クラブ活動、バイトとかしかしてないわけで、クラス転移だとか、いじめだとか、同級生の女の子との淡い恋だとか、ラノベ、ファンタジー、ゲーム、ネット、オタク、スマホなどそういう世界がメインなので、どうしてもなろうががそういう世界観で埋め尽くされるのは致し方ない訳です。
30~40代の書き手はオタク要素満載の方はファンタジーでいいが、SF、ミステリー、歴史ジャンルなど自分の好きなジャンルで生きていくのがいいのでしょうね。
僕は30代に『ブラウザ三国志』というネットゲーに嵌って、やめられなくなったことがあったり(微課金プレーヤー)、あまり強くはないが格闘ゲーム、ロボットバトルゲームなどやってた時期もあります。
大学の時に小説と漫画の同人誌といっても、大学ノートに原稿書いてコンビニでコピーして閉じるという簡単な物を友人ふたりと作ったりしてました。アニメ、漫画は今でも見るし。
30歳の頃、ネット小説書いてて、コミケも一回ぐらいは行ったかな?ネットで無料配布されてる小説同人誌送ってもらったりしましたね。10~20代は面白いけど、暗い?学生時代で、仕事の営業ばかりで遊ぶ暇なかったですね。
30歳ぐらいに定時に帰れる今の会社に転職して、自由時間でいろんなことができるようになったのがいいですね。
だから、ネットゲームの小説は書かないけど、実は書ける経験は少しはあるので、作品に盛り込んだりしています。
『安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚』は、ネットロボットゲーオタクたちが、夏休みに安倍清明、信長とか光秀、秀吉、家康と一緒に戦国の世で戦うというお話にできたらいいなと思ったりしています。
秀吉と城攻めやるとか、侍大将家康に率いられて鍛えられるとかあったら面白いなあとか。
でも、現実世界に帰ったら、そんな話は嘘だよとか、みんなに信じてもらえないけど、一緒戦ったオタク仲間の間ではその思い出がいつまでも残っていて、まるで夢幻の如き記憶が残るといいなと思ったりします。
結局、なろうで異世界に行くというのもそういうことなんじゃないかと思います。
学生時代というのは勉強ばかりで、意外に平凡で地味な生活ですし、自分が小、中、高学生の時はどうだったかな?と思い出しながら小説を書くといいのではないかと。
なろうのそんなことありえんわというナンセンスな設定の小説というのは、そういう感性の中から生まれるのではないでしょうか?
そういう想定読者の年代の世界観を推測して、自分の学生時代のことを思い出せばわかるはずです。
キャラメイクで、そのキャラの感覚に自分の感覚を潜入(感情移入)させて書いてるならば可能だと思います。
あ、それと、基本戦略ですが、まずはジャンル別日間、週間、月間、四半期、年間とポイント伸ばして行くしかないですね。どうもポイントが入りやすい日はやはり金曜日で、毎日更新するのがいいのでしょうが、出来たら休みの前の金曜日には作品、更新しとけよということのようです。
投稿するなら金、土あたりに連続投稿した方がいい。
これは僕のようなやっと評価100ポイント超えて200ポイントぐらい、四半期、年間ランキングの下位作家の場合のお話です。
これが500~1000ポイント超える年間ランキングの上、中位作家の場合は、毎日、コンスタントにポイント入ってたりします。活動報告の下に書いてる作家さんたちです。
http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1187857/
今も同じようなものですが、かつての僕のような100ポイント以下の駆け出しはどうするのか?ですが、エッセイで宣伝はいいかもしれませんが、エッセイがヒットしても小説は別物なので、書ける力のあまりないなら、短編連作とかの方が読まれやすいです。
短い、読みやすい。
でも、あまりバラバラだとポイントが累積していかないので、連載の形で書くとポイントが累積していくしいいですね。それに、短いのをドンドン投稿すると新着小説欄を埋めてしまって迷惑かかるし、まとめた方がいいように思います。
相場師などの場合の試し玉というもので、当たりが出たら(需要がある?)増し玉するというか、その主人公、世界観で押して行ってもいいと思う。
相場師といったら、豪快な取引をしてるんだろ?と思いがちだけど、試行錯誤の連続で無数の損きり、失敗を重ねて苦労してポジション作って、流れに乗った時に大きく利益がでるみたいです。
ただ淡々と
http://blogs.yahoo.co.jp/ohtoro_daisuki/32790388.html
試行錯誤と無数の失敗があって、それでツボに嵌った時に評価ポイントが伸びる。
それを外部サイトランキングを利用して、アルファポリスのミステリー大賞に応募したり、育て直してるのが『複垢調査官 飛騨亜礼 ≪短編連作版≫』だったりします。
それもアルファポリスのホラー大賞に出した『常世封じ道術士 風守カオル』が若干、反応良くて(当時36ポイント→現在は93ポイントで『安倍晴明~』の波及効果ですね)、歴史小説大賞の『安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚』のポイント(当時は100ポイントぐらい?→現在287ポイント)が意外と伸びて、その余波で今年3月に書いた『複垢調査官 飛騨亜礼 ≪短編連作版≫』(当時は56→今158ポイント)をミステリー大賞に出して伸びたというのが実情です。
ほんの少しの評価の良さ10~20ポイントを、徐々に徐々に50~100と地道に増えていった結果の事で、最初の10ポイントとかブックマーク5とかを大事にして、書き続けていくのがいいのでしょうね。それにしてはエタってばかりで申し訳ない。
最初にブックマークつけてくれた方である2~5人とかが有り難くて、書き続けていけば増えていくものです。
100ポイント超えて来ると、ファンタジー、歴史以外ならジャンル別四半期、年間ランキングに載って来るジャンルがあるので、更新していけば地道に増えていって、1000ポイント超えると、もしくはブックマーク100~300ぐらいになると、総合日間ランキングに載る実力がついてくるので、外部サイトランキングを利用して再ブーストもできるかもしれませんね。
『ラスト・シャーマン』 作者:長緒 鬼無里(感想 64件 レビュー 9件 ブックマーク登録 361件 総合評価 1,507pt)はアルファポリスの歴史小説大賞の際は、ブックマーク100件は超えていたと思いますが定かでないけど、何度か総合日間ランキングに入って伸びましたね。
7/4で1,102ptなので、7/12現在、8日で405ポイントも伸びてます。
これは内容もいいのですが、完結してるので一気読みして評価しやすいのもあると思います。
『Imaginations the ice maiden had ~ラ・エストレーヤ~』作者:yamayuri(感想4件 レビュー1件 ブックマーク登録181件 総合評価708pt)も
アルファポリスの歴史小説大賞の際に大きく伸びて総合日間ランキングにも入ってましたが、7/4で644ptなので、こちらも8日で64ポイント伸びてます。
これも完結しています。
歴史小説は層も厚くて、前回、書きましたが、なろうのジャンル別年間ランキングに入れる下限が580ポイントなのですがジャンルの人気も高くて、それだけチャンスも大きいということらしいですね。
ファンタジージャンルの年間ランキング入りの現在の下限ポイントは28,515ptで、もう書籍化レベルですね。
総合累計ランキングだと33,964ptで意外と変わらなかったです。5500ぐらい違いますがね。
つまり、ファンタジージャンルは全く読まれないか、書籍化クラスかに分かれますね。
もうギャンブラーの世界で『ブックマークもポイントも0の原因はファンタジージャンルに登録してるから』じゃないですか?と恐ろしいことを言ってみる夏のホラーでした(爆)
そんなことはないと思います。それなりにチャンスもあるはず?
ということで、長いエッセイですが、面白い話は必ず評価されるということで、自分が書きたい得意分野で、頑張って自分なりの面白い作品を書くしかないのでした。
最後に作品を紹介して終わります。
プラグの空 作者:退魔師見習い
http://ncode.syosetu.com/n2672ct/(作者退会)
退魔師見習いさんは公募の新人賞の三次選考に残る実力者ですが、この作品は設定、主人公がいい感じです。群像劇が好きな方なので、世界観は共有しても、主人公は5人ぐらい変わっていくらしい。
幻想光景シリーズ(幻想光景シリーズ 短編連作 プラグの空 砂漠に落ちた写真 流星の止まない森 404 Not Found)
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/72878/blogkey/1167762/(作者退会)
四年も経つと、作者退会も多くなってますが、書き続けている人もいるし。
昨日から猛暑で夏バテになりそうで、睡眠優先です。
面白いかどうかはともかく、何となく小説は書けるようになっては来たのかなあとおも思う。
相変わらず、遅筆なので、一気に書き上げる集中力が欲しいです。
2018/7/18 6:32
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1163050