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長編の書き方とは?押井守の映画の勝敗論が面白い!

 長編が書けない悩みが比較的多いということで、書く方法を考えてみます。


 というか、アルファポリスのホラー大賞に応募してた「常世封じ道術士 風守カオル」が短編連作のつもりで書いたら、長編化してしまい、今日がコンテストの締め切りなのに全然、完結しないという有様になってます。


 結論からいうと、短編書けばいいのですが、お気に入りのキャラクターで短編連作書いてるうちに、そのうち、長編のネタを思いつくよという感じでしょうか。


 シリーズ化ということも考えて、キャラクター固定で書いた方が物語のパターンができていいと思います。キャラ設定から練り直すと時間かかるし、短編連作なら、実はそのまま長編になってしまいます。


 堤幸彦監督の「spec」や押井守監督の「実写版パトレイバー」も短編連作でキャラ固定でTVシリーズを展開して、映画で長編作をやるというパターンだったりします。


 短編では各キャラにスポットを当てて行って、実写版パトレイバーは映画とWEB配信でしたが、カーシャというロシア人キャラが人気化しました。


 特に堤監督は「ケイゾク」というTVシリーズ→映画化で同じような展開をしています。短編の中で共通の敵を出して行って、主人公の過去が描かれたり、長編の伏線を張るのもいいと思います。


 攻殻機動隊の笑い男シリーズとかでも同じような展開があります。


 つまり、長編は短編的エピソードの積み重ねであり、無理に長くすると、ただ長いだけの小説になってしまうので、長編でしか書けない話を思いつくまで待つというのがいいです。


 あと登場人物の描写不足もあったりで、栗本薫などはキャラの登場シーンで人物描写に5ページ使ったりして、本人もあきれてました。それはやり過ぎですが、栗本ファンはグイン・サーガの続編で別の作家が書きついでいるのですが、展開早いのはいいけど、描写が短いと感じてるようです。


 それが原因で作者の天命が尽きて、グインは完結しなかったんじゃないか!とツッコミたい所ですが、まあ、終わらない物語というのが栗本薫の理想だったので意図的確信犯だと思います。


 

 あと、本筋と一見、全く関係ない話をする作家とか多いですが、京極夏彦氏とか、西尾維新氏とか、今、読んでる酒見賢一氏の「泣き虫弱虫 諸葛孔明 第三部」なんですが、最初20ページぐらい三国志のどうでもいい話(でもこれが面白いのだが)が続きまして、本題にやっと入るというパターンです。


 京極夏彦氏は訳の分からない議論が永遠と続き(これも面白いのだが)、それが最後の謎解きにちょっとは絡んでいくのですが、脱線が上手いです。


 西尾維新氏に至っては、そんなことどうでもいいだろう?という話が続き(でも面白いのでつい読んでしまう)、やっと本題に入ったりします。


 完全にストリートは全く関係ない話が妙に上手い作家も多いですね。

 雑誌連載小説だと、脱線話だけで2回分ぐらい稼げるのではないかと思ったりします。


 そうやって文字数を稼ぐ、別に稼いでるつもりもないのでしょうが、ついついそんな話を書く作家も多いし、まあ、新人賞でそれはあまりお勧めできないですが。


 ということで、後で後半の映画の話を加筆しますが、ちょっとここでとりあえずアップしておきます。



 

 今、世界卓球で伊藤美誠(みま)の試合見てるんですが、この選手、2歳から卓球はじめて、現在、14歳、世界大会でシングル、ダブルスで優勝してるんですが、苦手な相手に3-1で勝ってます。世界ランク15位ですし。


 今期、4連敗の相手なんですが、サーブからの三球目攻撃が冴えていて、バックハンドに『つぶつぶラバー』というナックルショットのような球を打てるラバーを持ってるんですが、相手の強打にナックル性のバックハンドでボールを止めて相手のタイミングを外してミスさせています。


 あ、4-1で圧倒して勝ちました。

 ベスト16位ぐらいにはなったのかな。

 


卓球 伊藤美誠が試合中に鼻血。平野美宇「本当に出てんのかよ~」

https://youtu.be/MOkwcxIFEkk



 伊藤美誠(みま)、平野美宇は世界最強のダブルスなんですが、昨日、カットマンのコンビニフルセットで負けましたが、この大会の伊藤美誠(みま)は冴えまくっていて、フォアストレートが凄いし、バックハンドの強打も凄かったです。


 平野美宇(みう)と世界ランク一位の中国の丁寧ていねいの試合も、今、見てるんですが、いい試合してるんですが、ダブルスの時も思ったのですが、美宇(みう)ちゃんの課題はやっぱり、強力なサーブ、相手のボールの回転などの変化に対応できるかどうかかなと思います。


 伊藤美誠(みま)のような強力なバックとか、何か欲しい感じですね。


 でも、相手は世界ランク一位ですから、凄くレベルの高い戦いなんですが、これはちょっと流石に負けそうです。結果はストレート負けでしょうね。


 ただ、丁寧、ここまで1セットも落としてないんです。全部ストレート勝ちです。


 このふたり頑張ってほしいですね。


 美宇(みう)ちゃん、ストレート負けでした。

 仕方ない。


 伊藤美誠(みま) VS 丁寧みてみたいですね。


 男子ダブルスもメダル取ったみたいです。

 



 話がそれましたが、やっと、押井守の映画の勝敗論になりますが、今、庵野監督がガンダムの富野監督化しつつあるそうで、つまり、エヴァしかヒットしないではないか?という評価になりつつあると言います。


 それを察知したのか、特撮の樋口監督とガメラを撮るとか言い出した。

 庵野監督的にはエヴァ以外で評価されないとジリ貧になるというのが何となくわかってるんでしょうね。


 でも、もうエヴァでヒットしたんでいいという話もありますが、映画の勝敗論的には次の作品を撮らせてもらえるかどうか?がポイントらしいです。


 興行的に成功するに越したことはないのですが、成功しなくても、評価されて、次が撮れるのがいいらしいです。


 これを上手くやってるのが、北野監督らしくて、シリアス映画を主体としつつ、たまにコメディ撮ってバランスを取っているようです。




 最初に大成功したクリエーターが、その後、伸び悩むというのはお笑いの世界の一発屋芸人の例がありますが、芸能人の場合、それだけで営業で一生食える場合もあってある種の成功かもしれません。



 出版業界では『もしドラ』の著者の方がそうなりつつありますが、第二弾は『もしドラの裏話』的な本らしいです。


 作家としては大ヒット飛ばしましたが、次回作は難しい感じですね。

 一発屋作家として生きていくことになるかもしれません。

 


 押井監督自身は『攻殻機動隊』とか『うる星やつら』『パトレイバー』『人狼』『地獄の番犬ケロべロスシリーズ』『Avalon』『立喰師列伝』『アサルトガールズ』など結構、大ヒットはありませんが、世界的に評価されて、それなりの評価で次を撮り続けている。


 ただ、攻殻機動隊の続編の『イノセンス』『スカイ・クロラ』の大作で世間的にはコケて、三年間パイロットフィルムしか撮れなかったそうですが、僕はこの二作品は非常に好きです。でも、興行的にはペイしてたそうで、ちゃんと利益が出て評価されたようです。


 理由は『イノセンス』『スカイ・クロラ』も押井節が炸裂しすぎて、エンタメ的には盛り上がらなかったからでしょう。


 その後、反省して他人の脚本、原作の作品など押井節が炸裂しないように色んなオファーを受けることにしたそうです。そんなことしても押井節が炸裂しちゃうと思います(笑)


 『イノセンス』はバト―が主人公で、草薙素子はネットの世界に同化してしまって、いわば主人公消失状態だから盛り上がらないし、『スカイ・クロラ』は最後にカタルシスないし閉塞感半端ないし、原作がそういう話なんだからしかたないですね。


 でも、個人的には何度も観たくなる作品で、草薙素子という恋人?を永遠に失ったバト―がちょっと素子に会えるいい話が『イノセンス』で、『スカイ・クロラ』は同じとこ回りっぱなしのループものなんだけど、最後に希望を見せてくれてるし、つまり、映画の大作ではなくて、シリーズ物のワンエピソードだったら、ちょっといい話だったので良かったんですよね。


 「常世封じ道術士 風守カオル」の第三章「安倍清明の遺産」は『イノセンス』的な話にしたいなあと思ってます。


 長編の映画の大作向けのストーリーではなかったんですよ。

 シナリオのチョイスミスで、つまり、押井監督が宮崎駿化した非常に大ピンチの映画だったと言えます。


 宮崎駿監督の悲劇というのは、とにかく、観客動員が凄いので、映画ではなくOVAで出すべき作品でも、周りが大作映画にしてしまうんですね。


 『イノセンス』『スカイ・クロラ』も実は世界の押井を宮崎駿監督の後継者にして、稼げる監督にしようというTV局などの意図があったんですね。『イノセンス』プロデューサーは鈴木敏夫だし。主役の声が山口智子になりかけてます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9


 そういうプロジェクトだったのですが、期待が大きすぎて、それなりにヒットしたのに失敗みたいな言われ方もしたのです。

 

 宮崎駿監督の1000万人単位の観客動員というのは異常で、70~100万人動員出来たら本当はヒットのはずなんです。


 これ大ヒットしてしまったら、宮崎駿監督の二の舞になります。

 大ヒットしてるのに、どこがまずいんだ?と思うでしょう。


 話題づくりのために、声優とか有名俳優起用でそのスケジュールに縛られるし、監督のイメージ通りの声優とか連れて来れないし、徐々に作品が「壊れて」いくのですよね。


 もう監督の思い通りには作品は作れなくなっていって、スポンサーとか、プロデューサーの意向とか、色んな思惑が入り込んでくるんです。


 アニメなら絵をコントロールできるけど、これが実写映画だと、演技が下手でも売れてるアイドル主人公に据えるとかなって、作品としては質が低下していきます。


 そうなるといつかコケて業界的な評価が下がって、次の作品のオファーが来なくなるんですね。大作映画でコケるより、スマッシュヒットを繰り出していく方が寿命が長い訳です。


 『あまちゃん』後の能年玲奈と橋本愛、有村架純の明暗を見ればわかりますが、能年玲奈は事務所から仕事干されてるそうですし(理由は謎?)、橋本愛もまだ主役は無理あったし、有村架純は脇役中心で評価が上がっていって仕事が途切れていません。


 結局、そういうことなのかなと思ったりします。


 大作、大ヒット映画は結構、怖いです。

 逆に宮崎駿監督は偉いと言うか、制約の中で高畑監督の借金返すために『ナウシカ』撮ったりしてますし、ジブリを維持するために頑張ってきたんですから。


 たまに監督引退宣言するのはクリエーターとしての本能、危機意識の表れで、あれでバランス取ってるように思います。


 というような内容(僕の妄想がかなり入ってますが)が「監督稼業めった斬り―勝つために戦え! 」(徳間文庫カレッジ) 文庫、 押井 守 (著)という本に書かれています。


 2015/5/2公開、実写版パトレイバー映画『首都決戦』も面白いので宣伝しておきます。シリーズものなので、それまでのエピソードをネットで予習してから観るのがいいのですが。


 

2015/5/2公開、実写版パトレイバー映画『首都決戦』

https://eiga.com/movie/79683/ 

 

「パトレイバー」実写版監督、押井守の勝敗論を暴く!

『欠席裁判~担当編集が語る押井守の真実』(2013年、野田真外、山下卓)【前編】

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20131021/254858/?rt=nocnt

 


「監督稼業めった斬り―勝つために戦え! 」(徳間文庫カレッジ) 文庫、 押井 守 (著)という本の監督の勝敗論というのが面白いです。

http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1129189/ 

  

ドローン犯人のマンガの感想とパトレイバー実写版映画

http://sakazaki-dc.hatenablog.com/entry/2015/04/27/074054

 

映画『GARM WARS The Last Druid』公式サイト|ガルム・ウォーズ ザ・ラスト・ドルイド

http://garmwars-movie.com/jp/

 


創作活動で食べていくのは、もう難しくないんです。

http://www.ikedahayato.com/20180703/76207655.html


7月2日 noteの定額制マガジンで生活できるか、あなたのフォロワーの数字でシミュレーションしてみませんか

https://note.mu/bar_bossa/n/n090957189909



 イケハヤ氏、林伸次氏の記事に触発されて、noteに有料記事(まだ下書き)を作成中です。

 その辺りをまとめて、小説家になるための戦略ノート電子書籍版も制作予定です。

 この話、何回も言ってますが、実現したことがないですが、今回はできそうな予感。

 noteのお陰でもあるが。


2018/7/4 7:39

https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1138437

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