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筒井康隆をぶっとばせ
作:ごはんライス


 かなり青い表現があちこちに散りばめてありますので苦手な人は読んでください。



 筒井ファンが聞いたら怒るぜ、このタイトル。てゆうかー、実力の差を考えれば、「ははは。ライスごときヘナチョコが何をぬかしとるんだカス。ボケ。ちゃんちゃらおかしいわ。おならプ〜」と鼻で笑われる。
 しかし、オレはマジである。饅頭と書いてマジである。
 なぜ、筒井康隆をぶっとばしたいのか?
 筒井康隆はオレの憧れの作家である。もうできることなら嫁はんになりたいほど愛している。
 そのヤス様をぶっとばせとは何事か。全く破廉恥はれんちな。小生意気な。ちょこざいな。笑止千万、欲しい千万。
 と、しかし、ここで考えておくれ。
 もしこれが「ぶっとばせ」ではなく、謙虚に「めざせ」だったらどうなるだろう。

 めざせ、筒井康隆。

 なんか一生追い越せないような気がしてブルーになってくる。
 もちろん、筒井康隆は巨大だ。オレが米粒なら、筒井氏は米国だ。なんじゃそら。要するにそれほどに大きさが違う。追い越そうと思ってるオレはきOちOがOいだ。
 しかし、それくらいの気構えがなくて小説が書けようか。
 もっとも、こういう意見だってある。
 別に筒井康隆にこだわらんでもええやんけ。ごはんライスの道を進めばええやんけ。
 確かにそれは言える。
 筒井康隆を超えろ、と言ってる時点ですでに筒井チックな作品を書く気満々やないかい。便乗する気満々やないかい。
 もちろん、筒井作品はほとんど読んでるからどうあがいても文体とかに筒井っぽさがにじみ出てしまうのはしょうがないのだが、しかし、意識的にやらんでもええがな。筒井チックな文なら、お前のを読まずとも筒井氏本人の作品を読めばそれで済む話だろう。お前のよりおもしろいし。
 正論である。
 しかし、オレはプライドを捨てる。いいモノをマネするのが何が悪い。もちろん、丸々パクるのはいかん。著作権侵害はいかん。しかし、筒井康隆のナイスなとこをマネするのは絶対オレのプラスになる。作品に限らない。氏の実験精神、小説への愛情、社会の見方などなど、見習うべきとこは山ほどある。
 社会の見方まで見習ってどうする、と。そこは独自の視点でいってくれよ。情けない。ヘナチョコな。
 しかし、それさえもオレには関係ねえ。情けなかろうがヘナチョコだろうが、いいモノはすべて吸収したいのである。だいたい、筒井康隆のマネしたってどうしたってオレの個性はにじみ出てしまう。当たり前だ。オレが書いてるんだから。むしろ、そこで出てきた個性をどうつかまえるか。マネした方が自分がわかったりする。マネできない部分がわかってくるからね。
 だいたい、何なんだよ。お前の小説を書く目的は。お前のカラーを主張したいためか?
 まぁそれもある。てか、主張したくてたまらない。いやがる読者の首根っこをひっつかまえて大声で鼓膜が破れるほどに怒鳴り散らしたい。
 しかし、それだけではない。
 やはり、読者を楽しませたい。楽しませて読者が元気になればそれで日本列島が盛り上がり、景気がよくなる。デフレ・スパイラルがぶっ飛ばせる。
 たったこれだけのことがオレの目的である。これだけて。ビッグマウスやな。
 だから、自分のカラーがつぶれようが消え失せようがそんなのは関係ねえのである。
 ほんとかよ。ウソくせえ。
 とかなんとか言うてる前に、書け。とにかく書け。麻薬を山ほど打って、血反吐を吐きまくり、血尿を散らしたくりながら、書け。書かにゃ始まらん。日本が盛り上がらん。収入が増えん。慰謝料が払えん。大東亜戦争で負けた賠償金を支払うことができん。
 まずは、新潮の新人賞だ。がんばるぞ。ブツを作れ。(了)














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