12日目 帽子屋との対面
「ちょっと!!帽子屋!!戻ったんなら片付け手伝って下さい!!」
びっくりして固まっている私たちのところに白うさぎくんがバタパタ走ってきた
「ん?白うさぎ、そんなに慌てて…この家の主人に失礼じゃないかい?」
「はい?なにを言っているんです!!さぁさぁおねぇさんが帰ってくる前に片付け…」
「…白うさぎ。前を見ろ。」
二階から三月ちゃんが降りて来た。
「…へ?」
白うさぎ目を見開いて振り向いた。薄々気付いてはいたけど本当に気付いてなかったのか…
「おや?気付いていなかったのかい?!紳士の風上にも置けないね!!」
っと青年がいう。幼い子に紳士って…
「おっ…おねぇさん?!申し訳ありません!!気付かないうえに出迎えもせずに!!」
「いや!!出迎えなんていらないから!!気にしてもいないし!!それより…」
「?」
ちらっと青年を横目で見て、その場にいた全員に聞いた。
「この人…誰?」
「あぁ…この人は―」
「帽子屋だよ。アリス」
そこで黙りこくっていたチェシャ猫が口を挟んだ。不機嫌なのは続行中みたいなんだけど…なんかさっきと雰囲気が違う気がする…
「三月とお茶会をしていたメンバーのひとりさ。」
「あぁ!!お茶会の話をしたのかい?!親しいようだがいつからここに?!あぁ!!三月がいなくなったのはかれこれ一週間ほど前だったかな?!心配して眠りネズミと一緒に探し回っていたんだけどねぇ…彼までいなくなってしまって…っと、話がそれてしまったね!!そうとも!!私がお茶会の主催者さ!!」
…聞いてないし…やたらよくしゃべる人だな…
「帽子屋は僕らと同じ出身なんです」
「あ、やっぱりそうなんだ…」
ふと、彼らが来たときのことを思い出した。チェシャ猫のときは被害はなかったからよかったんだけど…
「アリス。」
「…え?」
「片付けなくてよいのか?冬ならともかく…今は夏だぞ?」
「……あぁ!!」
ヤバい!!生肉とか生肉とか生肉が!!!!腐る!!
「ありがとう三月ちゃん!!」
「話なら後でも出来るからな。アリスが心配している部屋ももうすぐ片付け終わる。各自終わったらリビングに集合だ。」
踵を返して三月ちゃんが階段を上り始めたヤバくカワカッコいい…
「ほらっ!!僕たちも行きますよ!!」
「僕かい?僕はまだ主人と話すことが…」
「三月の話を聞いていなかったんですか?!片付けたら話せますから行きますよ!!」
「僕にまたあんな肉体労働をさせるつもりかい?!」
「えぇ!させるつもりですとも!!全部アナタの責任なんですからね!!有り難いと思ってください!!」
ギャーギャー騒ぎながらふたりが三月ちゃんの後を歩いて行く。
まぁ、帽子屋が白うさぎくんに引きずられて行くってゆうほうが正しいかな?
「行こうか。アリス」
「あ、うん」
残った私たちはキッチンに向かう
片付けている間もずっとチェシャ猫は少しピリピリした雰囲気をまとっていた。疑問に思っていたが終わってからも聞けずじまいで、これからどうなるのか不安に思いながらも答えは出ないまま私たちはリビングに向う
私たちが集まったのはそれから一時間後のことだった
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