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「アリッサちゃん。冥界から不死の魔物を呼んでも、あいつには通じないわよ」

不死族の魔物は、闇の魔力を活動源としているため、魔力を奪われるとその体が崩壊してしまうのだ。つまり『集魔鏡』を持つジェノホリックには近づくこともできないということになる。
ジェノホリック自身が『集魔鏡』をその身に埋め込みながら肉体を維持しているのは誠に不可解であるといえたが、おそらくは、レイロックが『集魔鏡』のマスターになっていることと関係しているのだろう。

「おだまりメイシン。心配いらないよ、呼んだのは魔物じゃない」

「ぬおっ!!」

その時、穴から無数の何かが飛び出して来たので、ガンダルガが驚きの声をあげる。

「まあ…きれいですわね」

シスターが思わず感想をもらす。
穴から続々と飛び出して来たのは、百近くはあるだろう、白く発光する人の握りこぶし大の球体だった。
球体がすべて出揃うと、地面に空いた穴はすぐに消えた。
ブン・ラッハの詠唱が急に強い調子に変わる。それに促されるかのように、白い球体は、次々とジェノホリック目がけて飛んでいく。

「ああっ!!」

メイシンが驚きの声をあげる。彼女の予想に反し、球体の群れは『集魔鏡』の力の影響を受けず、消え去ることも吸収されることもなく、次々とジェノホリックの全身のあらゆる場所に入っていったのだ。

「アリッサちゃん、これは…」

「まあ見てなって」

しかし、一見した限りジェノホリックには何の変化も起こらなかった。むしろ、今の攻撃が彼の怒りに火をつけたようで、不死族の巨人は、慎重に進むことを止め、こちらにものすごいスピードで突進してきた。

「小僧っ!!わしらでなんとか食い止めるぞっ!!」

「そうっすね。ちょっと自信ないけど」

ガンダルガとナップが剣を構えたその時だった。ジェノホリックの体に異変が起こった!!


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