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「おのれぇ!!どこでそのような力を!!」

先ほどまでとはうって変わった、レイロックの憎々しげな叫びが聞こえてくる。しかし、彼の姿はびっしりと飛びまわる呪符に隠れて確認できない。

「呪符…結界ですか?」

「ああ」

アリッサが両手を突き出し、緊張した面持ちで前方を見据えたまま答える。どうやら彼女が護符のコントロールをしているようだ。

「呪符の力で相手の動きと魔力を封じる、敵さんに使う結界だよ。魔道の本拠地ドルクロスで作られた良質な呪符三百枚、いかな奴でも簡単には破れないはずさ」

「っていうか、普通この術に使う呪符ってせいぜい十枚がいいとこよ」

いつの間に戻って来たのか、メイシンが口を挟む。さすがに先ほどのダメージがこたえたようで、体には何カ所も傷が走り、足取りもおぼつかない様子だ。

「それを、涼しい顔して三百枚も使うってとこが、悔しいけどアリッサちゃんの恐ろしいとこだわ」

メイシンは渋々ながら、アリッサの力量を認める発言をした。その時―

ドォン!!

「ああっ!!」

激しい爆音と共に、呪符結界の一角から煙が上がる。

「まあ、三百枚もの呪符結界の中で、なおも動けて、それを破ろうとしてくる奴も相当なもんだけど」

メイシンが肩をすくめてつぶやく。

ドォン!!

再び爆音が起こる。どうやらレイロックは、内側から少しずつ呪符を破壊しているようだ。そして、さらに結界の中から大声で命令をくだした。

「ジェノホリック!!そこにいる奴らを皆殺しにするのだ!!」


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