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ハーレム100 作者:松宮星

裏 ジパング界

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裏 ジパング界から

 仲間達と話し合い、帰還を決めた。

 裏ジパング界は、神霊だらけの国。ここで粘れば、強い仲間が増やせそうな気がする。
 だが、天狗のクロバさんに聞いたところ、偉い神様(イコール)戦闘力が高い、ではないようだ。裏ジパングの偉い神様は平和主義者が多く、その上、おすまいはけっこう分散している。他の強力な神の領域を侵さないよう、別れて暮らしているのだそうだ。
 んでもって、間もなく日が暮れる。神々の家をご存じのクロバさんが《わしゃ鳥目じゃて、夜は飛べん》と、おっしゃったんで、帰還を決めた。
 それに、サラのこともある。セリアの治癒の技法とルーチェさんの魔法で、サラの肉体疲労はだいぶとれた。だが、精霊達の見たてによると、魔力が枯渇しているらしい。
『魔王戦は五日後。シャルルの家に伝わる魔力回復及び魔力増強用の食事をとっていただきましょう』と、セリア。だが、一回か二回秘伝の食事を食べたぐらいでは復調なさらないかもしれない……セリアは苦々しい顔をしていた。

 クロバさんが連れて来た修験者とも、ちょっとだけ話した。
 おっさんが信奉しているのは、とっても偉い大天狗様。戦勝の神らしい。だけど、時々、大天狗様ではなく『マッハな方』が降りて来るんだそうで。おっさんは、『マッハな方』を大天狗様の眷族と思っていた。
 大天狗様がご旅行等で不在の時のみ、奇跡代行のバイトをしているようだ。『マッハな方』について、特にこれといった情報は得られなかった。

 別行動をしていたグラキエス様とソワも合流した。


 オレは『勇者の書 39――カガミ マサタカ』を地面に逆さまに置き、帰還の呪文を唱え始めた。

《五日後に》
 滝壺から白い光が広がっている。
 ものすごく大きなものが、そこから頭部の一部を覗かせている。白くキラキラ光るそれは、まるで大岩だ。角はちょっと鹿に似ている。赤く輝く眼は恐ろしげだが、その上に生えているふさふさの毛が眉毛みたいでちょっとユーモラス。
 おかみの神だ。
 お産を終え、もと通りの強大な力を取り戻している。
 龍神はパメラさんを見つめていた。

 パメラさんの美しくしなやかな肢体には、白い大蛇に似た生き物が絡みついている。手足があるし、角や毛や髭があるんで蛇ではないが。
 タマちゃんから産まれた、水龍だ。
 タマちゃん改め、ドラちゃんとパメラさんは名づけた。ドラゴンだから、ドラちゃんなわけだ。
 ドラちゃんは、パメラさんの左肩で鎌首をもたげるように頭をあげ、産みの母を見つめていた。

 卵のタマちゃんをおかみの神に産み直してもらう為に、パメラさんは龍神に体を貸した。
 おかみの神がパメラさんの肉体を使って卵をどうやって産み直し、どうやって孵したのかは教えてもらえなかったが……

 オレらの世界じゃ、ドラゴンは太古の記録にのみ記された、絶滅種。『最強』と謳われたその伝説のみが一人歩きしている。
 獣使いパメラさんにとっては、憧れの生き物だったんだ。
 ドラちゃんを相棒としたパメラさんは、本当に幸せそうだ。
 笑顔が輝いている。
『これ、もう要らない……』
 そう言って、ドラゴンのきぐるみを着ようとはせず、ドラちゃんを体にまとわりつかせている。

『パメラ……あなたの素晴らしい肉体を思う存分に眺められて、私、幸せよ。でもね、男達の欲望まみれの目にまで晒されるなんて嫌! 我慢ならないわ! お願いだから、大事なところだけは隠して!』
 幼馴染の説得を受け入れ、パメラさんは白のスパンコールのビキニを着た。
 カトリーヌがあげたらしい。
 キラキラ光る水着は、パメラさんにジャストフィット。
 なんでそんな変なビキニを持ってたのか聞くと、女狩人は『生まれたままの姿になったかわいい子猫ちゃんの為に、あたたかな柔らかいタオルを用意しておくのは当然でしょ?』と、馬鹿にされてしまった。
 きぐるみを脱がせた日に備えて白ビキニを準備しておき、この旅にも持って来てたのか……さすが女狩人……


《よい仲間を探せよ》
 天狗のクロバさんが、手を振ってくれる。今夜は、おかみの神のお山に泊めてもらうのだそうだ。

 魔王が目覚めるのは、五日後だ。

 残り日数は厳しくなってしまった。が、裏ジパングに来たことは後悔していない。
 オトメさんへの怒りもない。どっちかというと……こう言っては失礼かもしれないが、気の毒だと思う。気に入った男に必ず禍をもたらしてしまうだなんて……オトメさんが悪いわけじゃないのに、怨まれるだろうし。
 この場に居ない、アネコ様、カグラ、ニビィ、シヅ、オトメさんを心に浮かべた。

 書を中心に魔法陣が現れる。
 サラを抱えているジョゼ、ビキニ姿のパメラさん、女狩人、セリア。
 仲間達と共に魔法陣から広がる光に包まれてオレは……
 裏ジパング界に別れを告げ、もとの世界へと還っていった……





《やっほー ジャン君、お久しぶり〜 お元気〜?》
 裏ジパング界から帰還してすぐ、鼻にぬけたような声がオレを迎えてくれた。

 実体化したオレの前に、聖女様が居る。
 明るい子供じみた顔で、ニコニコ笑っている。

 話には聞いてた、マリーちゃんも神様を降ろせるって。
 けど、神様憑きのマリーちゃんを見るのは初めてだ。

 クールビューティなお師匠様は、憑かれるとすげぇ変わるから違和感バリバリだ。
 マリーちゃんは普段から笑みを絶やさない子なので、お師匠様ほどのギャップはない。
 でも、表情は明らかに違う。のほほんで清楚なマリーちゃんが、キャピキャピなギャル系になってる。

 きゃぴりん尼僧なわけで……

 これはこれで、いい……
 中身がアレなのはナニだが、ちょっと萌えるぞ……

《五日後に魔王戦だってのに、シルヴィちゃんはいないわ、あと七人だわ、いろいろピンチなんだって〜? まあ、でも、たぶん、きっと〜 どーにか、なるなる〜》
 突然であまりにもな出来事に、同じ部屋に居た生意気盗賊が身をのけぞらせて逃げていた。神様に初めて遭ったら、そうなるよな〜 聖教会の聖書や言い伝えじゃ厳かな面しか見せないけど、実体はコレだもん。驚いて当然だ。
 とはいえ、アナベラは動じてない。神様に負けないニコニコ笑顔で、「おかえりなさーい」とオレ達に手を振ってくれる。
 部屋には、ニーナとイザベルさん、シャルロットちゃんまで居る。
 ルネさん以外、勢ぞろいじゃん。
 ん? シャルルも居ないか。
 にしても、ほとんど居る。何で集まってるの? 神様から託宣があるって、マリーちゃんが予告したのかな? イザベルさんが占ったって可能性もあるか。

 ジョゼが、具合が良くないサラをソファーに座らせる。異世界から共に還って来た仲間達も、何事だろう? と女神憑きマリーちゃんを見守っている。

《だけど〜 君はこの世界の未来を背負っているわけだし〜 あきらめられたら女神もイヤ〜ンなので〜、慰問に来てあげたぞ〜》
 神様が、パンパカパ〜ンとファンファーレを鳴り響かせる。
《ジャン君がんばれ企画〜 特別プレゼント・コーナー開催〜》
 ヒュ〜ドンドンドンと笛太鼓の音までする。

「……ありがとうございます」
 特別プレゼントか……

『勇者の書』を読んで知っている。
 勇者が託宣に従う百日の間に、神様が祝福や助言や援助を与えに現れる事がたまにあるのだ。
 そのタイミングは、さまざま。
 キリのいい日数が経過した、魔王討伐の条件が整った、勇者が危機的状況に置かれ託宣の実行が不可能になりかけている時、等々。
 オレの場合、五十人目の伴侶をゲットしてジパング界から還った時、女神がやって来た。あん時は残り日数も約半分だった。日数と人数が半分経過って事で、そのダブルで女神が来たわけだ。

 んで、今回は、ちょっとヤバそうだから、助けに来てくれたわけか。

 何をくれるんだろう?
 武器はある。魔法はくれねーだろうな。装備アイテムとかか? じゃなきゃ、助言かな?
 魔王戦で役立つものだといいが。

《ジャン君、君はエライぞ! 勇者を導く賢者が石化しちゃうわ、勇者の書は手元に四冊しかないわ、異世界行きの呪文はわからないわ、三つの裏世界を探さなきゃいけないわで、ふつーなら『やってられっか!』て投げだすよねー なのに、がんばってくれて、嬉しい! 女神、感激!》
「いやあ」
 ハハハと思わず笑みが漏れた。
「オレ一人じゃ無理でした。ここまでこられたのは、みんなのおかげです」

《それはわかってる》
 む?
《キミ、すっごいバカだもん。一人じゃ、千年かかっても裏世界への行き方なんてわかるわけないじゃん》
 むむ。
《優秀なのはキミじゃなくて、伴侶たち。どっかの誰かじゃないけど、自ずと自明じゃん》
 むむむ。
《キミのお手柄は、優秀な伴侶たちをゲットしたことのみ〜 惚れっぽくって見境ないキミの獣欲に、感謝、感謝だね〜》
 むむむぅ〜

 く。

……我慢だ。
 怒るのは後でいい。
 特別プレゼントをもらってからだ……

《と、いうことで、キミへのご褒美!》
 おう!

 パンパカパ〜ンと再びファンファーレが鳴る。

《次世代の賢者から、どんな状態異常も半日で回復する! 以上、終わり!》

 は?

《次世代の賢者から、どんな状態異常も半日で回復する! 以上、終わり!》

 いや、繰り返さなくていい!

「どこがご褒美なんです?」
《ご褒美でしょー? 賢者となったキミが石化しても、半日で元通り〜 気軽に石化できるよ。次世代勇者の指導を最後までできるわけだし、超ハッピーでしょ?》

「次世代なんか、どーでもいいです!」
 オレは叫び、女神に詰め寄った。
「治せるんなら、今やってください! 今すぐ! お師匠様の石化を解いてください!」

《やんない》
 女神がぷいっとそっぽを向く。
「なんで?」
《なんででも》
「……本当はできないんじゃないんですか?」
 女神がムッとした顔でオレを睨む。
《失礼な! 人間のかけた石化ぐらい解けるに決まってるじゃん。全知全能の女神なんだから》

「じゃ、やってください!」
 オレは拳を握りしめた。
「魔王戦後のご褒美の一つを無しにしていいです! 今、お師匠様の石化を解いてください! お師匠様に会いたいんです!」
 魔王戦でオレは自爆魔法を使うかもしれない。死ぬかもしれないんだ。その前に、会えるものなら、もう一度、お師匠様に会いたい!

《キミの気持ちはわからなくもないけど〜》
 マリーちゃんに宿った神様が溜息をつく。
《ダメなもんはダメなんだよ。ゲームが始まってからじゃ、条件は変えられないの》

 ゲーム?
 そいや、このまえも女神様はゲームがどうのと言ってたな。ゲームが始まっちゃてるから、英雄世界の勇者達みたいなチート技はオレにはやれないって。

……ゲームなわけか?
 オレが魔王と戦うのが?

「つまり、勇者と魔王の戦いはゲーム……女神様にとっては、娯楽ってことなんですか?」

 今まで百人の勇者が命がけで戦ってきた。この世界を守る為、究極魔法で自爆した奴も少なくないはずだ。
 九十八代目カンタン、九十九代目ヴァスコ、百代目セルジュ……
 オレが知ってるだけで三人の勇者が、命をはってこの世界を守ったんだ。勇者シルヴィとこの世界を守る為に、フォーサイスも死んでいる。

 女神にとっては遊びの戦いで……多くの命が失われてるのか?

「勇者と仲間達が命がけで戦ってるのを、あんたは娯楽で鑑賞してるんですか?」

《違うよ、ジャン君。それは誤解だよ。娯楽で、かわいい子達を戦いに赴かせるものか。いつだって真剣に勇者と魔王の戦いを司ってきたさ》

「じゃ、どういうことなんです、ゲームって?」

 マリーちゃんはばつが悪そうな顔となった。
《今は話せない……》
「なんで?」
《なんでも》
「そこんとこ詳しく!」
 でなきゃ、納得できん!

《あ〜 もう! わかったよ、ジャン君。キミの不満は、よ〜くわかった。そんなおっかない顔で睨まないでよ》
 オレをなだめるように、女神が両手を振る。
《でもね、全知全能の神にもルールがある。神として、やっちゃいけないタブーがあるんだよ。今はキミが知りたい事を、教えられないんだ》
「いつならいいんです?」

《魔王戦が終わったら》
「魔王戦後?」
 マリーちゃんは頷いた。
《魔王戦の後、『女神の何でも答えちゃおうコーナー』を開催する。キミのたいていの質問には答えてあげられると思うー おっけぇ?》

「それじゃ遅いです! 今がいい!」
 オレは声を荒げた。
 オレは、魔王戦でチュド〜ンして死ぬかもしれない。死んだら、真実は闇の中だ。
「今、教えてください!」

《どんな未来になろうとも、『何でも答えちゃおうコーナー』は開催する》
 む?
《キミが異世界で生きることを希望するとかで〜 まあ、この世からいなくなったとしても、質問には答えるし、ご褒美もあげよう。しかも、ご褒美は約束通り二つ! それで、どう?》

 それって、死んでしまっても、おっけぇってこと?
 質問に答えてくれ、ご褒美が貰えるってことなのか?

 いやいやいや!
 無条件に信じては危険!
 女神様は嘘は言わないし、情報はくれる。けど、表現をボカして大事なことをあえて教えなかったりする。
 性格が悪いから!

 とはいえ……

 オレは、室内を横目で見渡した。
 共に異世界へ行った仲間、この世界に残って魔王戦に備えてくれてた仲間達が居る。
 彼女達の前でうかつな話はできない。つーか、したくない。
 究極魔法のことは、特に知られたくない。
『ちゅど〜んしても、質問タイム&ご褒美はありですか?』と直接は聞けない。
 むぅ。

「どんな未来に転ぼうが、絶対、質問タイム&ご褒美はあるんですよね?」
「あるある〜♪」

「このまえみたく、それぞれ一つしか質問できないんですか?」
《ノンノン。質問受け付け無限大。もう聞くことないやーってなるまで、答えてあ・げ・る♪》

「ほんとーですね?」
《ほんと、ほんと〜。女神ヲ信ジナサーイ》
 あんた、信用できないんだよ。

《た・だ・し、邪悪な質問や願いは却下するからね。女神のタブーをわきまえておくように。魔王戦までに聖書をしっかり読み直しておくんだぞ〜 おっけぇ?》

 ようするに……
 聖教会の教えに反する質問や願いは聞かないってことだ。
 死者の蘇りを願うのは、聖教会的に禁忌。
 マリーちゃんは、ニノンを生き返らせてはいる。けど、それは止まっていたニノンの心臓を再び鼓動させただけ。自力で脈うてるように手助けしただけだ。
 治癒魔法で治せるのは、死ぬ前か、生存可能な肉体が何らかの事情で息を止めたばっかの状態の時。
 自爆して肉体が千々に砕けたら、癒しようがない。
 ちゅど〜んしちゃったら、生き返りたいと願っても聞き届けてもらえないって事だ。

 けど、オレが死んでも、ご褒美をもらえるってことは……
 ニーナの昇天を遅らせてもらうよう願えるわけで……
 オレが逝く事になっても、ニーナを逝かせずにすむわけだ。

 白い幽霊のニーナを、オレはチラッと見た。
 ニーナは、オレを見ていた。ニコニコしてる。多分、オレの心の内に気づいてない。
 魔王戦前に、ニーナとは相談しよう。

「……わかりました。魔王戦後の『何でも答えちゃおうコーナー』を待ちます」

《ありがとー ジャン君》
 女神が上目づかいに、オレを見る。媚び媚びの視線だ。
《キミにはね、いろいろとすまないな〜と思ってはいるんだ。シルヴィちゃんのことを含めてね〜 でもさー 女神にもいろいろと制約があってねー ほ〜んとごめんね〜》
 なんか今日は殊勝だなあ。
「もういいです……魔王戦後のこと頼みましたよ」
《おっけぇ〜 できる範囲で、最大サービス! キミが苦労する分だけ、ちゃ〜んと満足させてあげるよ!》


 マーイさんに促され、聞かなきゃと思って忘れていたことを女神に聞く。
「異世界からの移住について聞きたいんですが」
 もしかしてお師匠様が既に質問してるのかもしれないが、オレはその答えを聞いていない。
「ジパング界の鬼達が移住を希望したら、神様は受け入れてくださいますか?」

《移住希望者は、基本的には受け入れてる》
 マリーちゃんやイザベルさんが、そうだもんな。駄目って事はないと思った。
《ただね、あっちの世界の創造神が出界はダメって言ったら、受け入れられない。重要な役どころをさせようと準備しておいた者に居なくなられたら、神としても困るだろう?》
 ふむふむ。
《それから、入界にあたって試練を与える。全員にやらせるか代表にさせるかはケースバイケースだけどね。おっけぇ?》
 む?

「どんな試練をするんです?」
《ひ・み・つ♪》
「命にかかわります?」
《ひ・み・つ♪》
 そう言うんじゃないかと思った。
 けど、気になる。
 マリーちゃんは三つの時にこの世界に来た。転移の時は眠っていて、気がついたらこの世界に居たと言っていた。
 試練は夢の中でもできるのか、『マッハな方』が代わって受けたのか、マリーちゃん以外にもこの世界に移住した人がいてその人が受けたとか……?
 むぅ。
 これも『何でも答えちゃおうコーナー』で聞こうかな、すっきりしない。

 あと何でも聞けるんなら……
 魔王として倒されるカネコがどうなるのかとか、『マッハな方』のこととか知りたい。
 それに、賢者のあり方の異常さも、質問ちゅうか糾弾したい。

 勇者を育てる為だけに賢者が不老不死になるとか、おかしいよ。
 あと、逃がさない為に勇者を賢者の館に閉じ込めて育てるとかも変!
 いろいろ間違ってる。
 全部神様が決めたことなのか、人間がかなりの部分をつくりあげたシステムなのかを聞いた上で、賢者にも勇者にとっても良いシステムに変えるべきだ。
 世界を守る勇者や賢者が、不幸でいいわけがない。
 賢者になったら、現行の勇者システムをいじりたい。
 その事も神様と話し合いたい。

 オレが賢者になる為には、生き残らなきゃならないわけで……
 ちゅど〜ん無しで魔王に勝たなきゃいけないんだ。


《んじゃ、ジャン君、五日後に〜 だいじょーぶ あと七人だもん。できる、できる〜。 かんたん、かんたん》


 と、ひたすら陽気に笑いながら、神様は天界に戻って行った。
+注意+
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