挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ハーレム100 作者:松宮星

裏 冒険世界

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

132/224

マリーの告白

 同じ、夢を、何度も、見ます〜

 夢の中で、たくさんの、人達に、囲まれて、いるんです〜

 みなさん、笑っていました〜

「おたんじょうび」でした〜

 みなさん、おたんじょうびの、歌を、歌って、拍手して、くれました〜

 おたんじょうびの、とっておきを、いただきました〜

『モモカン』という、砂糖づけの、果物の、お菓子、でした〜
 シロップも、とても甘くて……
 あんな、美味しいもの、食べたの、初めて、でした〜

 幸せでした〜

 とっても、美味しいものを、いただけて……
 みなさんが、笑顔だったので……
 私、ニコニコして、ました〜

 薄暗い、部屋。
 たぶん、倉庫です〜
 そこに、みんなと、暮らして、いたんです〜

 みんな、厚着して、ました〜
 毛布をかけて、いる人も、居ました〜

 とても、寒かったけれども、優しい人たちに、囲まれて、心は、あたたか、でした〜

 すぐそばに、女の人と、男の子がいました〜
 お母さんと、おにいちゃん、なのでは、ないかと、思うのです〜
 二人とも、笑顔でした〜
 夢の中では、はっきりと、二人の、顔を、見ています……でも、起きると、思い出せなく、なるのです……笑みを、浮かべた、口元、ぐらいしか、思い出せません……

 みなさん……身内だったのでは、ないかと……
 そんな気が、してます……

 周囲の方、みなさん、気が、同じ、だったのです〜
 光っていたのです〜
 神さまの、恩寵を、いただく、者が、まとう光に、まちがい、ありません〜

『マッハな方』は、『俺は聖なる血を受け継ぎし神の使徒だ・・・』と、おっしゃって、ますし……

 おにいちゃんや私は、あちらの世界の、神官一族、だったの、ではないかと……
 そう、思って、います〜



 そして、私達は、勝てなかった、のです……

 邪悪な力は、強くなり……
 みんなで、暮らしていた、あの、倉庫にも、居られなく、なって……
 闇に、襲われて……
 乗り物で、逃げた、記憶も、あります……でも、最後には、大雪の中を、歩かないと、いけなくなって……
 大人達は、どんどん、減って、ゆきました……
 たぶん、男の方から……
 それから、女の方も、消えていって……
 ちょっと、年上の、まだ子供だった、方達も……
 弱い者を、逃がすために、残って、戦って……

 そして……

 おにいちゃんと私は、二人っきりに、なって、しまったんです……


 私を、この世界に、送ってくれたのは、おにいちゃんです。
……きっと、そう、なのです……
 なのに、私、お別れの時、眠ってしまっていて……

 どうして、この世界に、来られたのか、わからないのです……

 私を、平和な、世界へ、送る為に、おにいちゃんが、どんな、代償を、払ったのか……
 私達を、守る、為に、戦った、方達が、どんな最期を、迎えられたのか……
 あの、雪に覆われた、世界は、滅びて、しまったのか……

 いつも、気になって、いました……

 イザベルさんの、おっしゃる、通り……
 私、ずっと『ここに居てはいけない』と、思って、いました。居る資格がないと……思っていました……

 聖修道院の方々は、私は、異世界人なのだと、ご存じですのに、とても、あたたかく、接してください、ます〜
 院長さまは、私が、この世界に、来たことに、必ず、意味が、あるはずと、おっしゃってくださって……生きることを、苦痛と、感じては、いけません。そんな風に、私が、思っても、どなたも、喜び、ませんよ……と、叱って、くださった、のです〜

 だから、私……
 この世界の為に、少しでも、お役に立ちたい、そう思って……
 聖修道院で、修行を、積みました〜 
 各地で、お困りの方を、お助け、したくて、悪霊祓いの旅を、始めたのです〜
 この世界の為……そう思って、始めたこと、ですが……
 ほんとうの、ことを、言うと、私、ちょっとだけ、楽しんで、ました〜 悪霊と、対峙すると、必ず、『マッハな方』が、降りて来て、くださるので〜 お会いできるのが、嬉しくって、次から次へ、悪霊退治の旅に、行ってました〜
 そしたら、何時の間にか、『聖女』と称えられる、ように、なって、しまって〜
 いけませんよね〜 聖なるお仕事を、して、くださってるのは、あの方なのに〜 私が、聖女だ、なんて〜
 聖女が、存在していることが、世界の、希望と、なるから、お受け、なさい……と、院長さまが、おっしゃって、くださったので、そのままに、して、いますが〜
 未熟な私が、聖女だなんて、恥ずかしいので……『マッハな方』が、使われる、魔法も、がんばって、覚えました〜

 はい〜
 ぜんぶ、使えます〜
 終焉ノ(グッバイ・)滅ビヲ(イービル・)迎エシ神覇ノ(ブレイク・)贖焔(バーン)も。
 邪悪と、対すると、いつも、あの方が、降りて来て、しまうので〜 使ったことは、ありませんが〜
 正義の味方、らしい、セリフも、ちゃんと、練習しました〜

 え?
 リクエスト?
 実演して、欲しいの、ですか〜?

 あら〜

 では、お恥ずかしいですが、ご披露、します〜

「破壊と、騒乱と、放火と、暴行と、殺人未遂の、現行犯です〜 あなたの、罪は、マッハで、自ずと、自明なのです〜」

 ここで、決め、ポーズを、とります〜
 こぶしを、にぎって〜 親指だけ、ビシッと、突き立てます〜
 それから、笑うのです〜 
「ククク・・・」
 難しいのです〜 この笑い方〜 間の取り方が〜
 笑いながら、こうやって〜 手首を、ゆっくり、ひねって、親指を、下に向けます〜

「ごめんなさい、有罪です〜 浄霊、しますね〜」

 実はですね……
『マッハな方』は、しゃべっている間に、聖なる力を、高め、浄化魔法の、威力を、あげて、いるんです〜
 おしゃべりが、終わるころに、ちょうどいいぐらいの、浄化魔法が、うてるように、なっているのです〜
 お話で、相手を、撹乱して〜 その間に、魔法の準備を、するという〜 頭脳プレイ、なのです〜
 賢いのです〜

 力がたまったら、こう言うのです〜
「その死を、もって、ご自分の、罪を、償なって、いただけ、ますか〜? ・・・終焉ノ(グッバイ・)滅ビヲ(イービル・)迎エシ神覇ノ(ブレイク・)贖焔(バーン)!」みたいな〜

 あら?

 どうなさいましたか、イザベルさん?

 テーブルに倒れられて……

 ああ……良かった。
 笑って、らっしゃるの、ですね〜
 お具合が、悪くなったのかと、ちょっと、心配、でした〜



 はい〜
 もう、思いません。
『ここに居てはいけない』なんて……。

 私は、勇者さまの、仲間です〜
 みなさまの、ために、しっかり、働いて、みなさまと、魔王を、倒して、笑い合いたい、です〜
 みなさまと、いっしょに、これからも、ずっと、生きて、いきたい、です〜

 え?

 そんな……

 それは、無いです〜

 私、聖職者ですし……

 生涯、独身を通しますので。

 あ。

……はい、ごめんなさい。
 告解の、聞き手を、お願い、していたの、でした〜
 嘘も、偽りも、ごまかしも、言わないから、聞いてください、と。

 同じ、境遇、というか〜
 この世界、居候、お仲間の、イザベルさんに、全部、お話して、すっきり、したかったのです〜

 でも〜
 考えたこと、ないのです〜

 勇者さまは、とても、良い方だと、思いますけれど……

 みなさまから、慕われてますし……
 私、みなさまの、勇者さまへの、お気持ちも、うかがって、いますし……

 勇者さまと、私が……なんて……

 絶対に、ありません〜

 あら。

 ごめんなさい、私、又、右手を、ニギニギして、ました〜?

 この癖、直らないのです〜
 不安になったり、寂しくなったり、心が乱れたりすると、やって、しまう、みたいで……
 無意識に、おにいちゃんに、頼って、いるのですね〜
 ダメダメです〜
 でも、こうしている間、手を、つないで、いた時と、同じ、気持ちに、なれるので……
 癖を、直そうとは、思わないの、です〜

 冒険世界で……
 ニギニギしていた、私の、手を……
 勇者さまが、そっと、包み込むように、握ってくださって……
『大丈夫ですから。オレもみんなも、マリーさんと一緒にいますから』 
 そう言ってくだすった時……胸が、熱く、なりました……

 真面目で、一生懸命で、とても、お優しい方です……

 私が、泣いている間、ずっと、慰めてくださった……

 本当に……
 お優しい方です……


 勇者さまには、お幸せに、なって、いただきたいです〜
 絶対に……

 毎日、お祈りします〜

 魔王戦に、勝利して、勇者さまが、お幸せになれる、ように。

 勇者さまに、神の、ご加護が、あります、ように〜 と。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ