その大きな手に包まれている。
そのまま君の口元へ運ばれる。
少し熱くて…
そしてほろ苦い…
温かくて深みがあるの…
ホットコーヒーブラック。
私にはまだ少し苦いけれど…
大人の味って感じなんだけれど…
だけど君を感じられるから…
「私もホットコーヒー。あ、ブラックで!」
真似っこしてみたり…
でもやっぱり…
「苦ッッ…」
やっぱり私にはまだ大人過ぎたかな…
「コーヒー好きなの?」
好きなのはコーヒーじゃないです…
「砂糖入れなくて良いの?」
君が砂糖でしょ…
あんなに苦いコーヒーも不思議。
君が隣にいるだけでこんなに甘くなる…
「おかわり。」
本当は苦い…
もう飲めないかも…
でもこのコーヒーを飲み終わってしまったら…
このコーヒーを飲んでいる間だけは…
君が私だけのものになる…
「それ飲んだらもう帰りなよ〜?」
まだ飲み終わりませーん…
だってまだまだ君と居たいから…
だからもう帰りなよなんて…
そんな冷たいこと言わないでよ…
苦いけど…
甘い…
私の大好きな先生の味…
ホットコーヒーブラック。 |