挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。

救急車が霊柩車になる日

作者:なろう13
わたしは元来読み専門で執筆は初めてなので、至らぬ部分がございましたら申し訳ございません。ある医療エッセイを拝読し、わたしも体験を語りたくなり筆を取らせて頂きます。

 わたしはかつて資格を持ち救急の現場に身を置く医療者でした。現在は医療と関係のない事務仕事をしております。そのため偉そうなことを言う資格はありません。

 わたしの行っていた仕事は救急救命士 、救急車の中の人です。自分で言うのも可笑しな話ですが理想に燃えていた人間だったと思います。

 辞めるに至った理由は自分自身が人を殺してしまうのではという恐怖、人の命を預かる重圧に耐えられなかったためでしょう。

 救急車に搬送される方には俗に言うモンスターペイシェントがおります。自分で歩けるにも関わらずタクシーがわりに救急車を使う人です。

 それでも要請があればサイレンを鳴らして走らなければなりません。本来間に合えば救えた筈の命も、そんな軽症のクレーマーに邪魔をされると当然間に合わなくなります。救急車に乗せた以上何処かの病院へ運ぶ義務があるのです。

追記:モンスターペシェントとは一部の、それこそ一日に10回も20回も救急車を要請して「なんか足が痛い。」「土日でかかりつけが休みだったら。」という理由で救急車を使う方を指します。

 もしも呂律が回らない、棍棒で殴られたかのような異様な頭痛、一緒に住んでいる方の様子が何かおかしいという場合は遠慮なく救急車を要請してください。

  今の時代、何処も医療者は足りておりません。五件六件断られるなどざらです。そしてわたしは何度も救急車の中で、‘死亡確認’ を医師にしてもらうだけの要請に直面しました。息もしていなければ脈もない、瞳孔反射もないし死後硬直 まで始まってます。ある日すべてが虚しくなりました。自分などなんの役にもたってないではないかと思えたのです。

 しばらく悩み、わたしはかつての夢を、そこためにまでとった資格を捨て去りました。只の甘えかもしれません、言い訳かもしれません。しかしながら、わたしのような人間が少なくないことも事実です。

 雑な文章ではございますが、お読み頂きましたら幸いです。

追記:ランキングをみてビックリとしてしまいました。わたしの稚拙な文章に共感を頂きありがとうございます。そしてコメントをくださった皆様、レビューをくださったセパさん様、なによりもお読み頂いた皆様に多大なる感謝を述べさせて頂きます。



 

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ