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ぼくと256人の田中

作者: 塔野とぢる

田中を愛するすべての人へ贈る、唾棄すべきホラーコメディ。(初稿:2013年)

 今日も今日とて僕は売れ残りの青春を在庫処分していた。

 酒を飲めるような友人は田中しかいない。田中の友人は僕しかいない。僕らは行き遅れ逝き遅れ、かといって同性に目覚める事もなく気づけば社会人目前である。

 グラスの底に残ったウイスキーを喉に放り込み、延々と氷を舐め続ける田中に先を促した。

 僕らのあいだにはワリカン同杯数の掟なる不文律が存在し、「次の一杯」は必ず同じタイミングでオーダーすることが暗黙のルールになっている。

「ジンジャーエールとメーカーズマークを」

 この田中はジンジャーエールしか飲まない。

「あ、マルガリータも追加」

 向かい合わせの二人掛けに、いつの間にか三人目が寄り掛かっていた。

「狭いからそっち詰めてくれ」

 田中の要望を受け、僕はしぶしぶ壁際に椅子を寄せる。

 田中は椅子をもう一つ持ってきて僕の横に置いた。

「悪いね」

 田中が言った。

 隣の席のカップルが怪訝な目で僕らを見ている。オサレと言えなくもない隠れ家的なこのバーには、ほとんどカップルしか訪れない。

「これで、何回目なの」

 僕はうんざり感を詰め込んで声色を練り上げる。

「たぶん、八回目かな」

 田中はよく分裂する。

 


 日本人がしばしば体細胞分裂を行うようになって、おそらく一年が経った。

 少子化が進んでいる中で戦争が勃発し、多数の若者が死ぬようになったのが原因とみられている。論理の飛躍も甚だしい「原因」と「結果」ではあるが、民族の自衛本能が分裂を可能にしたのだと尊大な学者が偉そうに語っていた。

 分裂のスピードは恐ろしく速く、ふと目を離すと相手が二人になっていることが多い。

 これもまた阿呆な事実だが、分裂頻度は「人口の多い姓」の者ほど高いそうだ。これについても同じ学者が「たくさんの鈴木が死んだのだから、鈴木たちが率先して分裂するのは当たり前だ」と語っていた。ちなみに彼は佐藤らしく、番組の途中で一度分裂していた。

田中もまた、多い名字の筆頭である。僕は山本という名字だが、サンモトと読ませるためかまだ分裂したことはない。大抵の人はヤマモトと僕を呼ぶけれど。

「さて、支払いはどうしようか」

 第二の田中は早々にカクテルを飲み干して席を立った。彼はまだ青春に見切りをつけていないらしい。ナンパにでも繰り出すのか、髪の毛のセットをしきりに気にしている。

「服装はコピーされるのに、財布の中身が空になるのはおかしい」

 第一の田中は黙って財布を開き、ふたりいる諭吉の片方を第二の田中に差し出した。

「じゃあここから三等分、ということで」

「ちょっと待った」

 第二の田中が口を挟む。彼は僕らがすでに飲んでいた四杯分のドリンクを要求し、すみやかに飲み下してみせた。



 バーを出ると、新宿の街がスミスたちに襲われていた。

 このスミスたちはアメリカから独立したスミス共和国の兵士である。

 アメリカは日本の同盟国だが、スミス共和国は敵対国だ。

 そもそものはじまりは米軍の人体実験だった。

 戦場で分裂を始めた山田や高橋が米軍の実験施設で研究され、それをジョンソンやデイビス、そしてスミスなどに応用した結果、人口爆発が起こったのである。

 日本人とアメリカ人はからだのしくみが違うらしく、研究体となったブラウンやロドリゲス、あるいはスミスたちは一時間ごとに分裂を繰り返した。

 スミス以外は全員米軍の手で抹殺されたものの、ひとりのスミスがその場を逃れることに成功し、僻地に潜んで数を増やしていったのだ。

 そもそもの原因となった東亜事変はさっさとケリがついたのに、いまや日本はそれ以上の戦火にまみれている。スミスたちは自分たちの呪われた運命を責任転嫁し、日本に宣戦布告した。彼らは数を増やしつつ、「ファッキュージャップ」と叫んではささやかな略奪を繰り返している。


 第二の田中を見送った僕らは新宿の繁華街を当てどなく歩いていた。

物乞いをするホームレスミスを蹴り飛ばして田中が言う。

「さいきんのスミスはどうも貧弱なのが多いな」

「困窮してる奴が多いからね。痩せたスミスが分裂したら痩せたスミスが二人になる」

 僕らは屋台で焼きスミスを二切れ購入し、路肩のガードレールに腰かけて自衛隊とスミスの小競り合いを眺めている。

 スミス駆除法案が可決されてからは、スミスを殺して食肉加工し、屋台で売って生活費を稼ぐスミスが多く見られるようになった。

「死人が出るような戦争はとっくに終わったのに、いつまで俺は分裂を続けるんだろう」

「死ぬまでじゃないかな」

「そうかもな」

 火炎瓶を投げたスミスが鈴木にそれを打ち返されて炎上している。鈴木は自衛隊の中心戦力だ。その巧みなバットコントールには本場のメジャーリーガーも舌を巻く。

「そろそろ帰るか」

 田中が少し寂しそうにつぶやいた。

「またな」

 僕もそこはかとない哀愁を漂わせて返事をする。

「さよなら」

 この田中とまた出会えるかはわからない。

 帰り道、街角の大スクリーンに細心のニュースが流れていた。

 どうやら、日本中の佐藤が一斉蜂起したらしかった。

 僕は画面を見てあぜんとする田中に声をかける。

「やあ、田中。おまえらもいつか独立宣言するのかい」

「なんだ山本か、久しぶりだな。僕の性格上、それはないと思うよ」

 僕はその田中に別れを告げると、家路を急いだ。

 道中で、六〇人の鈴木、四八人の中村とすれ違い、渋滞したスミスを七回殴り飛ばした。



 翌朝目を覚ますと、窓の外に田中の死体が貼り付いていた。

 僕は慌てて飛び起きると上半身裸のままでベランダへ行き、遺体を回収する。

 見たところこの田中はさいきん僕と会ったことのある田中だ。

 はじめての分裂のときも、僕は田中のそばにいた。

 そのとき、田中に驚いた田中は田中を思い切り殴りつけたため、田中の前歯は片方折れてしまったのだ。殴ったほうの田中は好戦的な性格で、僕の知る田中ではなかった。故に僕は前歯の折れた田中を田中A、折ったほうを田中Bと区別し、前歯に傷を持った田中をオリジナルの系譜だと考えるようにした。

 体細胞分裂のはずなのに性格に多様性がでるのは奇妙な話だ。

 これについては例の佐藤が「人類は有性生殖で多様性を手にした種だ。無性生殖を身につけてもなお、その性質を守り通したのだろう」と語っていたのを覚えている。その佐藤は番組中に分裂したもう一人の佐藤に異論を唱えられて憤慨し佐藤を殴り殺した。

 また、分裂することで性格や体質に幅は出るが、記憶は概ね共有している。

 だから、すべての田中と僕は友人関係である。

 僕の友人関係は田中のみで形成された小宇宙なのだ。


 さて、この田中は歯が折れている。田中Aから分裂した田中は比較的温厚な性格の者が多く、田中Aコロニーを形成して暮らしている。僕が田中に会うときはだいたいこの田中なので、新しい記憶を共有している可能性も高いというわけだ。

 僕が田中の顔に死化粧を施していると、玄関のドアを叩く音がした。

「山本、開けてくれ! 俺だ! 田中だ!」

 田中田中詐欺という詐欺が成立しかねないほど田中がたくさんいる状況だが、まあ田中は田中なので僕は部屋に招き入れた。

「うわ……俺が死んでいる」

 田中は田中の死体を見て言葉を失っていた。

 田中は昨日まで一二八人、いまでもまだ二五六人しかいないから、自分の死体を見るのははじめてなのだろう。少なくともこの田中にとっては。

「田中、いったい田中に何が起きているんだ?」

 僕は死んだ田中の下半身を悲しそうに見つめている田中に問いかけた。

「中田が街中で田中を襲ってるんだ」

「中田が?」

 中田は僕らにとって共通の知人だ。あくまで知人であって友人ではない。田中と中田はかつて、サークルのマドンナ・佐藤さんを巡って壮絶な争いを繰り広げた間柄にある。むろん学者の佐藤とは別の佐藤だ。田中は恋に勝利し、佐藤さんと付き合ったが、そのことを根に持った中田は僕と田中をサークルから追放した。佐藤さんは早々に田中をフったが中田と付き合うような展開もなく、中田は一方的に因縁をこじらせている。

「いくら佐藤さんを取られたからって、なにも殺すことないのに」

「だいたい、すぐにフられたのにさ……」

 田中は悲しそうな顔で、やはり死体の下半身を見つめていた。

 きっと未使用のままだったのだろう。

「でも佐藤さんもいまごろたくさん分裂してるんじゃないのか」

「分裂するのは戦争で死ぬ男だけだろう。それに、仮に分裂してたとしても俺や中田は永久に恋愛対象外だよ」

 佐藤さんは一人だけで、彼女に恋する田中や中田が増えまくっている。僕は大量の田中・中田に三百六十度囲まれて愛の告白を受ける佐藤さんを想像し、三国無双をプレイしたくなった。

「俺たちは、なんとなくだけど、田中の全体数を把握できる。おそらく、分裂したすべての田中が田中というひとつの生物のかけらなのだろう」

 アメーバの気持ちを理解している田中は、田中が田中によって田中のために作り上げた田中論を語り出した。

「分裂はすべての田中にシンクロニシティ的に起こる。だから、単純計算だと俺たちは二の乗数で増え続けている。増えるときは、どこかの田中が生命の危機を感じたときだ。その恐怖はすべての田中に少しずつ伝染し、田中という生命体全体の危機として解釈される。際限なく増える能力はないから、宇宙が田中で埋まることはない。あ、いまも何人か殺される恐怖を感じているみたいだ」

 スミスが共食いを厭わないのは、増殖のブレーキと一緒にこういった能力も失っているからなのだろうか。

「俺たちは増え過ぎた。一日街を歩けば、一度や二度は田中とすれ違う。中田はもともと性格が悪かったが、暴力に訴えるような奴ではなかった。しかし毎日毎日見たくもない田中のツラを見せられて、駆除しようという機運が高まったのだろう」

 中田という名字は田中より少ないが、この田中とあの中田の勢力はそれに比例しない。全国の田中さんはそれぞれ固有の生命であり、分裂の頻度は個人的な体験に基づいて決まっていく。

 田中論に照らせば、中田のほうが生命の危機を感じる回数が多かった場合、数多く分裂している可能性はありうる。

「とりあえず街の様子が気になる。ニュースになってないか?」

 田中はテレビのリモコンを目ざとく見つけ出し、僕に断りもなくスイッチを入れた。


「――ですから、分裂までのタイムラグは体の密度を高める必要がある為に生じているんです」

 テレビでは、いつもの佐藤が三人、それぞれABCと記号を振り分けられた状態で席に座っていた。

「単細胞生物は、同じ組織を持った二つの生命体に分裂することができますが、分裂直後は大きさが半分になります。そこから各々成長して、数を増やしていくわけですが」

 さきほど喋っていた佐藤Aに変わって、佐藤Cが話している。

「人間の場合、体内の密度を高めて分裂に備えているという仮説が成り立つわけです」

 街の様子のほうが気になるのだろう、田中はチャンネルを変えた。

「要するに、スミスはからだの密度とやらを高める前に分裂しちゃうから、どんどんヒョロくなってくってわけか。スミス共和国、恐るるに足らないな」

 田中は冷蔵庫にあったスミス・アイスキャンデーを舐めながらテレビに向かって話している。

「見ろよ。街角の中継だ。骨と皮だけになったスミスがバット代わりにスイングされてる」

 画面では大量の鈴木が二百六十二の火炎瓶をクリーンヒットしている。

 メジャー新記録! と騒ぎたてるアナウンサーにイラついたのか田中はチャンネルを戻した。

「――アメリカ人が分裂を自制できないのは、糖尿病になる遺伝子を持たないために際限なく太っていく様子と相似形であります」

 今度は佐藤Bが喋っていた。こいつもけっこうな回数分裂しているはずなのにずいぶん太っている。

「山本。俺は武装して街に出る。探さないでくれ」

 田中はテレビのスイッチを切って僕に向き直った。なにやら真面目な顔で話しているが、僕にはさっぱり危機感が伝わらない。

「こいつのことは、手厚く葬ってやってほしい」

 田中は食べきったスミス・アイスキャンデーの棒を死ん田中の口に突き刺して線香のように火をつけた。棒が湿っているためか、少し黒く焦げるだけでけむりも立たない。

「もう二度と会えないかもしれないけど、俺のことは忘れないでくれ。あばよ」

 探さなくても道ですれ違うだろと思いながら、僕は涙を浮かべて彼を見送った。

 田中は吐いて捨てるほどいるが、それでもそれなりに別れは切ない。

 テレビを再点灯すると、佐藤Aと佐藤Bが取っ組み合いの大喧嘩をしているところだった。




 不思議なことに、それから三日間僕は田中と出会わなかった。

 佐藤の一斉蜂起しかり、何か大きな意志を固めた際には、種全体が同時に同じ方向を向くのかもしれない。街中歩いても、いつものバーに行っても、田中は居なかった。

 佐藤の反乱は、およそ一日のうちに鎮圧された。どうやら彼らを鎮圧したのは僕と同じ山本さん(たぶん読みは違う)で、四〇九六人の佐藤はわずか五十六人の山本によって皆殺しにされたという。二の乗数のはずだから八人はどこでなにをしていたのか気になるところだ。

 しかし困ったことに、佐藤を鎮圧した山本は自信をつけてしまい、突如逆賊となって日本に反旗を翻した。山本五十六やまもといそろくと名乗る山本軍は急遽出動した鈴木の大群に敬遠デッドボールをお見舞いし、あっというまに都庁を占領下に置いた。

 僕は街頭のビジョンをぼうっと見上げながら、次々に入る新しいニュースをのんびり咀嚼している。キャスターはニュースを読み上げたあと、コメンテーターに意見を求めた。

「――彼らが再び分裂する前に、なんとしてでも手を打つべきです」

 いつものブサイクな顔で語っているのは御存じ佐藤先生である。ビジョンから音は出ないが、発言の内容が素早くテロップとなって画面に表示されていく。

顔じゅうにむごたらしい傷を負っているが、これは「佐藤」でひとくくりに考えた山本に暴行を受けた為らしい。映っているのが一人だけだし、もしかしたら相当数の佐藤が殺されたのかもしれない。かわいい佐藤さんは無事かな。

「――彼らはね、名字が同じというだけで、すべての佐藤を殺そうとしている。これは許しがたい暴挙だ。私は報復として、すべての『山本』を見境なく殺そうと思う。私はすでに十回以上分裂しているんだ。だいぶ殺されたが、まだ一万人以上の私が――」

 彼がそこまで言ったところでテレビ画面が突然切り替わった。「しばらくお待ちください」というテロップが表示されている。

 やれやれ。僕は道端で射精しているスミスを蹴飛ばして天を仰いだ。

次から次へと暴走する増殖種。このままでは列島が血に染まってしまうだろう。

 僕は沈黙するビジョンから目を離し、ポケットに手をつっこんで歩きだした。

 すれ違う奴の半分が同じ顔だ。なんて気持ち悪い世界になってしまったんだろう。脳細胞までスカスカになったのか、屋台のスミスは呆け顔で猿のようにイチモツをこすっている。それを見咎めた佐藤がキレながら説教して挙句殴り殺した。スミスの死骸にスミスが群がる。スミスはもう終わった。佐藤も、田中も、鈴木も、いつかこうなってしまう気がする。

 かろうじて人間を辞めるまえのスミスからスミスの串揚げを二本買って、僕は少しだけ歩みを早めた。なんだか、田中に会いたい。会えなくなってしまう前に会いたい。

 田中の分の串焼きが飢えたスミスに奪われる。蹴り飛ばしたスミスが鈴木めがけて飛んでいき、鈴木はそれを右中間に叩きこんだ。


 どこにいるんだ、田中。

 僕は街を行く。気づけば走り出していた。人ごみの中、誰かにぶつかっても気にしない。やけに佐藤が多い。一万を超えているだと。さっさとこのデブを駆逐しろ。

 バーの近くの交差点まで来て、横断歩道の向こうに田中を見つけた。

「田中!」

 僕は大きな声で叫んだ。あわよくば、複数の田中が振り返ってくれることを期待して。

「山本!」

 僕の姿に気づいた田中は嬉しそうな表情を浮かべ、信号の変わった横断歩道を大急ぎで駆けよってくる。

「生き残ってたのか!」

 田中の前歯が欠けている。僕の大好きな田中A群がそこにいる。

「山本! 山本!」

 田中はバカみたいに僕を呼んだ。山本じゃない、サンモトだってば。

田中のほうへ歩き出す僕の肩に手がかかる。

 振り返ると、スミス焼きを口にくわえた汚らしい佐藤が僕を睨んでいた。

「ヤマモト、だって……?」

 群衆が僕を避けるように広がって去って行った。そこにたくさんの佐藤が流れ込んでくる。あいつもそいつもこいつも、どいつも佐藤。隅っこにかろうじて田中。

踏みつけられて死んだスミスの断末魔が聞こえる。

 あちらこちらで怒号が鳴り響き、僕の首に手がかかった。

 唾を撒き散らしながら佐藤が何か言っている。

 視界の端に田中が映った。

 視界の端で田中が増えた。

 田中、田中、田中。

 殺意を持った腕が、僕の首を絞めつけていく。

 僕の視界が狭くなっていく。

 残った世界で、田中が佐藤を殴っている。田中が佐藤に殴られている。

 田中がまた増えた。幻覚かもしれない。

 意識が途切れそうになる。手に持った串焼きが地面に落ちた。

 からだがとても熱い。窒息しているせいなのか、佐藤や田中のせいなのか。

 そろそろ目を閉じよう。

 最後の視界に田中が映った。

 田中は増え続けている。

 そんなに増えたらスミスになるぞ。

 僕は目を閉じた。

 田中の声が聞こえている。

 全身の力が抜けて、少しの快楽が流れ込んでくる。

 田中は増え続けている。

 さよなら、田中。

 田中は増え続けている。


 田中は増え続けている。

 田中は増え続けている。





タイトルは某奴隷、オチは某鬼ごっこを連想するような形になってしまいましたが執筆中にオマージュとして意識したわけではありません。


強いて言うなら筒井っぽく書いてみようかなあなどと思いつつ書きました。

全国の田中さんありがとうございました。

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