『嘘』
身体を重ねるように嘘を重ねて
自分さえも信じれなくて
どうしたらいいのか分からなくて
涙さえも自由に流せるようになった。
だけど、もう一度だけ嘘がつけるなら……
私はあなたに『大嫌い』と言いたい。
それが、私の罪だから……。
あの日、私が最後の嘘をついた日を覚えていますか。
初めて抱かれた日、あなたは私の物になった。
だけど、身体を重ねるたびに、嘘を重ねるたびに、少しずつ自分が分からなくなった。
私があなたに『大嫌い』と言った日を覚えていますか?
私があなたに『最後の嘘』をついた日を覚えていますか?
もし覚えているのなら、教えてほしい。
あの日、何故私が泣いたのか
あの時、何故涙が止まらなかったのか
私には分からない、自分の流した涙の理由すらも分からない。
『涙』
どうして泣いてるの?
そう、みんなに虐められたの。
どうして泣いてるの?
そう、みんなに無視されるの。
どうして笑ってるの?
そう、殺したのはあなたなのね。
本当に泣いてたのは誰?
私かもしれない。
本当に泣いてたのは誰?
避けられなかった惨劇に、私は涙を流した。
一度目の惨劇で私は泣いた。
避けられなかった惨劇に、自分の無力さに。
二度目の惨劇で私は気付いた。
同じ事を繰り返し、自分の力ではどうにもならないことに。
三度目の惨劇で私は目を逸らした。
何故こんなにも、人は憎しみあい、殺しあうのかと。
無数に起こる惨劇は、やがて喜劇に代わる。
誰もいない、みんな一人のこの狂った世界で、本当に狂ったのは私。
『世界』
世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。
たとえ、どんな罪を犯しても、私はあなたを許します。
世界があなたを信じなくても、私はあなたを信じます。
たとえ、何度裏切られても、私はあなたを信じます。
だから教えてほしい、どうしたらあなたは私を許してくれますか?
世界が私を許しても、あなたは私を許してくれない。
世界が私を信じても、あなたは私を信じてくれない。
どうして一人になろうとするのですか?
一人で生きていくなんて、私には出来ない。
どうして一人になろうとするのですか?
信じるのも、疑うのも、許すのも、許さないのも、全部が怖くても。
私はあなたを信じます。 |