第十三話 暖かい風その十四
「風として。今も戦うぜ」
「そうか。ならば我々も」
「さてと。同志達よ」
壬生の横にいる陽炎が楽しげに他の八将軍に声をかける。やはり扇を弄びながら。
「誰を相手に望む?」
「俺は決まってるぜ」
黒獅子が楽しそうに笑いながら言ってきた。
「なあ劉鵬」
「そうだな。俺も御前と闘いたいと思っていたところだ」
劉鵬も面白そうに笑ってその黒獅子に述べる。
「望むところだ」
「それなら俺はこれで決まりだ」
「俺は項羽だな」
妖水は両手のヨーヨーをもう動かしている。
「この前はしてやられたしな」
「安心しろ。今度もそうだ」
その項羽が涼しげに言葉を返す。
「御前では俺には勝てない」
「おやおや」
「目が見えずとも御前の姿ははっきりと見えている」
闇鬼が顔を向けているのは。
「霧風。よいな」
「再戦というわけか」
「そいうことだ」
闇鬼と霧風も互いを見ていた。
「今度はこの白虎独自の技を見せてやろう」
「ほう、そんなものもあったのか」
「そうだ。では小龍」
その両手に木刀と手裏剣を出してきた。
「行くぞ」
「暫く戦線を離脱していたが身体の動きは大丈夫だ」
不知火の自信は変わりがなかった。
「林彪、貴様はどうだ」
「俺も同じだ」
林彪もこう言葉を返す。
「ならば安心して闘うことができるな」
「兜丸!」
雷電は闘争心をあからさまにさせていた。
「リターンマッチだ。いいな!」
「御前は相変わらずみたいだな、おい」
「相変わらずじゃねえ。強くなった俺の雷を味わえ!」
雷電と兜丸も睨み合っていた。
「この前は不覚を取ったが」
「で、それの仕切りなおしですね」
「私の紫と貴様の紅」
紫炎は右手でライターを鳴らしていた。
「どちらが上か今度こそ確かめる」
「この陽炎の相手はだ」
彼は竜魔を見ていた。
「やはり貴様が相応しいな」
「今度こそ逃がしはしないぞ」
「それはこちらの台詞」
竜魔を楽しそうに見ている。
「楽しませてもらうぞ」
「私の相手は貴様だ」
「御指名感謝するぜ」
壬生と小次郎はもう対峙していた。
「それじゃあよ。早速やるか」
「私の剣と貴様の剣どちらが上か」
「今それを決めてやるぜ!」
二人は同時に言い合うとそれぞれ前に出た。風魔と夜叉の勝負がはじまる。風魔の風としての戦いはこれからも続くのであった。
第十三話 完
風魔の小次郎 完
2008・8・31
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