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この世界では転生できなくなったので異世界で転生することにしました 作者:のきび
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俺が主人公じゃないわけがない

読んでいただいて、ありがとうございます。
まだまだ稚拙ですが皆さんに喜んでもらえるよう頑張ります
「はむはむ」
「……」
「はむはむ」
「あのう…… ミリアさん?」
なぜか先程から、おんぶされているミリアが俺の耳を甘噛みする。
「がぶ」
そして、俺の首筋に噛みつくと舌先でペロペロしながら、ちゅーちゅーしだす。
「あ、やめぇ……」
こんなことされたら、もうお婿(むこ)にいけない。
「ちょ、本当やめてミリアさん」
「う"ぁんぱいあ」
ヴァンパイアごっこですか。
「それはそうと、ヴィクトル」
ミリアが魔物の魔導書(グリモワール)の数字を指差す。
「これって、残りの残彈数じゃない?」
この魔法は、秘薬に代わりに魔物の魂を、つかってるのか。
「つまり先程4人に使って、残魂が6、と言うことは元は10だよね」
ミリアが言いたいのは、3匹倒して残魂が10だと割りきれないからおかしい、魔法生成にも魂が必要なのでは、ということをドヤ顔で言ってきた。
うん、ごめん、知ってる、最初の説明の時に聞いてた。
何て、言えない、満面の笑みでどや顔してるこの子の顔を悲しみで歪めるなんて、そんなこと誰ができようか、例え、それが神でもそんなことは絶対に許されない!

 ミリアの説明では、半分図鑑のようになっているのは、残魂を集めやすいようにするためじゃないかということ、確かに呪文が増えたら、これ、なんの魔物の魂だっけって、なるだろうしな。

「だから少し狩りしたほうが良いと思う」
「そうだね、素材も売れば良いお金になるしね」
 そうと決まれば善は急げだ。
俺はマップを広範囲に設定して魔物を探した、と言うか結構いるな、探さなくても遭遇(エンカウント)してたわ。
と、よく見ると、敵属性の赤が固まっているところがある。

『ブッティの集落のようです、個体数は128体、上位種も含まれます』
ブッティか、ブトンが結構使えるから補充しておくか。
上位種の強さはどのくらい?
『ボアライダー:65 ブッティロード:150です』
え、結構強いな。
「ミリア、近くにブッティの集落があるから、そこに行こうと思うんだけキングもいるんだけど、どう思う」
「良いと思うよ、私が倒すと、あれ、パーティーシステムもしかしてあるんじゃない?」
 パーティーシステムは勇者専用なので、普通の冒険者たちには使えない。
経験値の自動均等配分システムだ、これがあれば誰が倒しても経験値が入ってくる、ただし人数が増えれば増えるほど一人の経験値量は減るのだが。

ナビさんパーティーシステム実装されてる?
『いいえ、ありませんが、少々お待ちください』

魔物の魔導書(グリモワール)の魔法解放およびパーティーシステムを神の記憶領域(アカシックレコード)より神の啓示(ダウンロード)、アップデートのため再起動します』

 視野が揺れインターフェースが切り替わる、今回はずいぶん前のと違うな、あんまり変えすぎるのは改悪だぞ。

『使用方法を脳内に送ります』
あ、はい、これはずるい、説明めんどいから直接脳内に送りやがったな。

「あ!」
「なになに、どうしたの?」
俺が叫んだのにびっくりして、ミリアが慌てふためく。
「師匠様」
俺はジト目でミリアを見る。
「は、はい、なんでしょう」
師匠というと怒るのだが、何かを察したのか神妙である。
「師匠は、すべてを教えると言いましたよね」
ミリアがあっ!って顔をした。
「はい、言いました」
「ええと、なにげに、色々と教えていただけて無いような気がするのですが」
「お、乙女の秘密だから……」
「し・しょ・う!」
観念したのか、全部話してくれた、元々神薙技(カンナギ)と魔法関係だけを教えるつもりだったらしい、つまり最初の予定通り、剣術と魔法。
「だって全部を2週間でなんて無理だよ1000年分だよ…… ごめんなさい」
まあ、そうだよな、それでも超理解力ハイパーアプリヘンション知恵熱(オーバーフロー)したんだからな。
「いや、こっちこそ、ごめん、別に怒ってる訳じゃないからね」
そう言うと脇の下から手を伸ばし『ぎゅっ』としてきた。

はぁ、まじ天使。

 でもこれなら、直接脳内に送りやり方で常闇ノ不死王(エイジリア)の知識を全部、得ることができるんじゃないか。

『脳がゆで上がりますけど宜しいですか?』

はぁ? なに脳内に情報送るのって危険系なの?

『先ほどの使用方法を送るので、脳内細胞が1000個、死にました』

あのぉナビさん、そういうのは事前に言ってもらえないですかね。

『以後、気を付けます』

アップデートまじ怖い……
むしろナビさんが恐ろしい……

取り合えずパーティーシステムでミリアを仲間にする。

ナビさんこれ経験倍増(ブースト)はミリアが倒した場合も効くの?

『はい、それがパーティーシステムの強みです』

ナビさんの話だと、パーティーは自分の一部ということになるそうだ。

「よし、じゃあ行こうか」
ミリアを降ろそうとするが降りてくれない。
「レッツラゴー!」
はい、喜んで!

俺はミリアをおんぶしたまま、ブッティの集落に向かった。

途中ではぐれたブッティを5体倒し魔物の魔導書(グリモワール)にチャージした。

もちろんミリアを、おんぶしたままである。

集落に100m前にまで差しかかかって、ミリアに鎧や武器が無いことに気がついた。

「ミリア防具ってある?」
そう言われてミリアは物寄せで空間をごそごそしだした。
「あ、この体じゃサイズ会わないかな」
そう言うと、一本の禍々しい剣を引き出した。
どう考えてみても、ヤバイ武器ですよねそれ!

俺の宿業ノ因果剣(カースオブカルマ)もヤバイけど、これもかなりヤバイ。
「ミリアさんなんですかその剣」
「ふふふ、聞いてしまいましたねヴィクトルさん、何を隠そう、これが、(これ)こそが、この世に一本しかない魔神器(デモンデバイス) 煉獄ノ火炎剣インフェリティックブレイドよ!

何気にミリアは中二病なんだな……
というか世界に一本の魔神器デモンデバイスってすごいの?

魔神器(デモンデバイス)とは、神が作りし神器(デバイス)を上回る人が作りし武器ですね』

え、人が作ったの?
あんまり、すごい感じしないんだけど。

『いいえ、すごいです、神器(デバイス)を上回る剣を人が作り出したのですから』

はぁ、と感心してるとマップに緑の光が見えた。冒険者のようだ中心部にも緑の光が何個か見える、つまり救出作戦中か、と言うかなんで人が(さら)われてんの?

『繁殖のためですね』

魔物って瘴気から生まれるんだろ?

『上位種は人間を媒介として生まれます』
ふえぇ、なにそれを俺達が食べちゃうの?
『食べますね』
「ミリア、上位種の肉って人間との混血だけど食べれる?」
「ああ、それね、人間から生まれるけど混血じゃなくて、完全に別物よ、と言うか食べる前に常闇ノ不死王(エイジリア)になっちゃったしね」

別物なの?
『はい、彼らは岩に精液をかけても生まれますから』
彼らの精液は人間のそれとは違い、アメーバ状のもので人間を好んで食べ成長するそうなのだ。
あくまで媒介であり、(はらわた)を食い破って生まれてくるのである。

まあ、売る分には良いか
食べ物は自分で用意しよう……

「取り合えず、ミリアはその剣しまって」

と、悩んである間に奪還作戦が始まったようだ。

たった5人でか……

戦闘力A:31 B:12 C:20 D:22 E:26

いやいやいや、さすがに弱過ぎるだろ。

この戦力で奪回って、それだけ重要な人物なのか?
『魔物の生殖行為は瘴気の濃い夜ですので無事に助けるなら今ですね』

俺は囚われてる人の詳細を見た。

LV4 ミスティア・ハイネル 公爵家子弟 8歳 戦闘力12

あぁ、めんどくさい奴だこれ

「どうしようかこれ」
「殲滅魔法でババババン?」
さすがに、まだ生きてる奴殺したら、寝覚め悪いだろ。
「さっきの件もあるしな、正直、貴族と関わり合いたくない」

冒険者、何気に粘るな、チームワークが良いのか。

「よし、助けよう、それで貴族の娘は冒険者に獲物は俺達がもらう」

ミリアはコクンとうなずく、俺は彼女に自分の剣を渡すと宿業の因果剣(カースオブカルマ)を呼び出し手に取った。

俺のレベルは484だが戦闘力は1109だ
常闇ノ不死王(エイジリア)を倒した経験値が半端なかったので一気にレベルは上がったが、元々のステータスが低いので戦闘力は低い。

 対してミリアは現在LV2で1583 圧倒的である。
今回俺の経験値倍増(ブースト)がかかるのでスゴいことになりそうだ。

師匠、最強かわいい。

「スキル技の使用は無しで」
俺達は冒険者の回りを囲むブッティ24体を一瞬で殺した。

LV25 ミリア 戦闘力3467

はぁ?

え?

あ、そうか俺レベル高いからブースト率がハンパなく高いのか。

ってそこじゃなくて戦闘力3467だと。

ゴクリ……

まじ最強かわいいな俺の嫁(仮)

ミリアはすごい速度でブッティの首をはねる。

冒険者達は唖然と見ている。

俺も負けじと首をはねるが、誤差程度でしかない。

ミリアに係るとボアライダーやブッティロードがゴミのようだ。

 全部倒し終わるり冒険者たちの方を見ると、すでに逃げたあとだった。

 そりゃあ、これだけ強い子供が普通の人間の訳がないから、誰だって逃げるよね。

「やりすぎちゃったね」とミリア
「ミリアさん糞かわいい」
ポカッと俺の頭を叩くと
「ミ・リ・ア」と言い(ほほ)(ふく)らます。

リスかわいい。

クスクス笑うとミリアはポカポカ殴ってくる、あれ、ちょっと待って、痛い痛い。
「ミリア、ストップ、ストップ、マジ痛い」

LV99 ミリア

ナビさんLV99も異様だけど、戦闘力無いよね。

『9999を越えました』
「ええと、ミリアに朗報ですミリアの戦闘力9999を越えました」

「あ、どうりで 、動きが軽いと思った」
て言うか、あなたほどの人ならすぐ気付きましたよね、確実にさっきのポカポカ殺しに来たな……

しかし女神様(ウィリアス)、これ、俺が主人公じゃなくて、ミリアが主人公じゃないの? と思う今日この頃、あなたはいかが、お過ごしでしょうか。


いいね?ミリアは可愛い。
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