挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
宇宙人と黒い大気を呑む 作者:ぶどう
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

2/11

第2話「秩序を守る者」

「観たい映画があるの!」
「映画・・・?」
「物語がある映像作品だよ!わたしこれ観たいの!《地球を盗んだ男と男》ってやつ!きっとおもしろいよ!アゼバニさんも一緒に観にいこう!」
「・・・わかった」

新宿駅南口の改札口を出てすこし歩いたところに大きな映画館がある。そこの5番スクリーンに案内され、一番後ろの真ん中の席に座る2人。アゼバニアバタは身長が高いので、他の人の邪魔にならないように一番後ろの席のチケットをとった。

《地球を盗んだ男と男》の上映が始まった。
世界を思いのままコントロールできる地球の命を偶然手に入れた男と、それを止めて地球の秩序を守る男、2人の物語のようだ。

映画が始まって数十分後、突然、黒い空気が周囲に発生する。映画を観にきた人たちは次々と具合が悪くなっていくようだ。「ゲホッゲホッ」と咳をしながらスクリーン内から出て行く人もいる。

「これは・・・」
「千秋、あの箱が緑に輝いているぞ」

ポップコーンの中が緑色に輝いていた。それは種兵器だった。

「まさかこんなところにあるとは・・・探す手間がはぶけたわ。アゼバニさん!いこ!」
「ああ」

スクリーン内はもう映画を観るという雰囲気ではなくなっていた。唸り声をあげながら映画館を出る人たちでいっぱいだった。呼吸をすればするほど体内に苦い空気が入っていく。その苦味を持つ大気は、臓器の機能を狂わせる。
ポップコーンの箱が置いてある、真ん中寄りの席に移動する千秋とアゼバニアバタ。

「これね・・・」

種兵器が寄生し黒い大気の効果に耐性がついている千秋は平気だった。
ポップコーンの中から緑の球体を取り出す。毛先が葉のようなカタチをしている千秋のロングストレートの黒髪が腕に巻きつき、巨大な手に形態を変え、緑の種兵器を包み込んでいく。

「回収・・・っと。」

幸い、早く気づいて対処したから死人はでなかった。

「残り19個だ」
「・・・アゼバニさん。なんかわたしたちも映画の登場人物みたいだね。東京の秩序を守ってるってカンジしない?」
「まぁ・・・そうかもな」

パニックになった結果、映画は中止になった。2人はまた別の日に映画を観にいこうと約束するのだった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ