ここは山奥。
日も落ちて暗くなってきている。
バンッ!!
彼らにとって聴き慣れた音が響いた。
金髪の女が腹部を押さえて膝をついた。
金髪を風で揺らめかせて男が女に近づいた。
「……ジ…ン…」
女の名はジョディ・スターリング。FBIの捜査官である。
そして、男の名はジン。
世界の裏で暗躍する、非合法組織の構成員だ。
「…私…は…FBI…ゴホッ…の…任…務を…」
「ジョディ…俺はお前を殺すよう命令された」
ジョディは咳こんだ。
口から赤い液体が流る。
追うものと追われるもの。
銃を向け合う二人は敵同士…たった一つの理由を除いては………
恋人…愛する人…
この理由がなければ…
「ジン…わ、私…を…殺して…私を…殺せば…貴方は…助かる…」
ジョディは伝えた。
「I…love…you…Gin…」
ジンの瞳は揺れた。
「Me too…Jody」
ジンは続けた。
「ジョディ…俺はお前を殺せと命令された時、志願したんだ」
ジョディの瞳が大きく開かれた。
「俺達はここ(この世)じゃ結ばれない…だから、お前を殺した後、俺も死ぬ」
ジンはジョディを抱き寄せる。
「俺達はあっち(あの世)で結ばれるんだ」
「……ジン…私達…結ばれるわよね」
ジョディは言った。
「あぁ…結ばれる」
ジンはジョディの胸にナイフを突き立てた。ジンはジョディの胸に突き刺さったナイフを抜き、自分の胸に突き刺さした。
二人は死んだ。
ジンがジョディを抱き締める形態で………
二人の血は混ざり合い、大地を染めた。
苦しくなんてなかっただろう……
二人の顔は嬉しそうに微笑んでいたんだから……
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