消せない傷(1/18)PDFで表示縦書き表示RDF


あらすじをちゃんと読まれた上でお読み下さい。
消せない傷
作:ふるーつ



1.見つけた仕事


 高校に行きながらできる仕事を探していて、その話を知った。──住み込みの家政婦。
 昔から、特に秀でたところを見つけられない自分には、合った仕事だと思ったから。

 10年あまり前に両親を亡くして以来、蘭は孤児院で育った。実のところ、高校に行くかどうか自体を迷ったのだが、長年お世話になっている人に「高校ぐらいは出ておきなさい。将来きっと役に立つから」と言われては、逆らえなかった。
 そして、家政婦の話を持ってきたのも、その人だった。
「もちろん、仕事は家事一般だから、花ちゃんにぴったりだと思うの。ほら、あなた住み込みの仕事探してるっていったたじゃない?」
 花ちゃんとは、蘭の愛称だった。理由は簡単、「蘭」は花の名前だから。

 家事は昔から慣れているし、何より住み込みという条件が気に入った。
 探していたのだ。孤児院を離れるための事情を。これ以上、あそこにはいたくなかった。
 あの、優しい場所には。


今連載中の方がもうすぐ終わるというのに、ちょっと思考が脱線しております。なにせ、思いついた時に思いついたままに話をつくってますので。

ついこの前、ふっと思い浮かんだこの話。多分、10話までいかないと思います。











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