後ろからオレはピストルの持つところで頭をしこたま殴られた。
「はっ。どこだ。ここは」
「ふっふっふ。やっと目覚めたか」
「むぅ誰だお前は」
黒い覆面をした男たちにオレは囲まれていた。ベッドに寝かされ手足を縛られて身動きがとれない。
「このヤロウ! ほどけ! ほどけ、このいんきん田虫!」
「やかましい!」
ピストルの持つところでまた頭を殴られた。
うーん。むにゃむにゃ。ねぶたい。むにゃむにゃ。もう少し寝よう。むにゃむにゃ。
うふふふふ。よしこちゃん。うふふふふ。
「はっ」
目覚めたらすでに九時だった。
「や、やばい!」
オレは遅刻や遅刻やとわめきながら、急いで学生服に袖を通し、食パンをくわえ、勢いよくドアを蹴飛ばした。(了)
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