北斗VS南斗〜合流と不運の男
瞬が投げ込んできた風船はオレの頬をかすめて、遠くの後方で炸裂したのが分かった。確かに俺も投げたが、当たったかどうかは分からかった。
「チッッ!!」
舌打ちをしながら、少し離れた所にあるテーブルに飛び込んだ。
「ふー」
ひとまず瞬の風船はこれで当たらないだろうけど、問題は当たったかどうかだ。当たったとすれば、何かしらの反応があるはずだが今はそれが無い。それに隠れているではあるが、こっちからヘタに向こうを見れないのだ。ここに隠れた所でこっちに来られてはアウトだし、うかつに顔を出してもアウトだ。つまり、絶体絶命、という状況である。
(どうする?どうするべきだ?)
そんな風に迷っている時である。
「グゥアァーーーーー!!」
瞬の叫び声が響いた。驚いたオレはおそるおそる顔を出してみると、黄色い水で顔がびしょぬれになり、もがいている瞬の姿があった。ひとつ気になるのは、この瞬の後方にすでに爆発している風船があることである。オレが瞬に投げたはずの風船だった。
「いったい、何が・・・」
困惑している時だった。後ろから不意に肩をトントンと叩かれた。
「うわぁぁぁーーーー!!」
「・・・・なんだ、甲斐かよ・・・・」
まさかそんなに驚くとは思わなかった僕のほうが驚いた。まぁ、ひとまず
「大丈夫か?」
と話しかけてみたが、ネコ俊はまだ激しく呼吸をしていた。その状態で俊が
「つーかよ、何故ここに?」
と聞いてきた。僕は当然のように
「助けにきちゃまずかったか?ま、なんにせよ瞬があんな大声で叫んでりゃ、場所なんてバレバレだろ。」
と答えた。が、実際は、近くを通っていたら、瞬の声がして慌てて隠れ、会話が終わって風船を投げた後、俊のところに行こうとした所を、狙い撃ち。それが偶然顔だった。 それが真実だけど、それは言わないで置いた。そのかわりに
「今何時だ?」
僕は冷静になった俊に聞いた。俊は時計を見ながら、
「12時22分」
とまた少しあせったように言った。時間を行った後、俊が困った顔でこっちを見ていた。僕は気持ちを落ち着けるために、
ひとまず合流したことだし、少し急ごうか」
一人ではないことと、時間にゆとりがあることを強調させながら言った。ひとまず、仲間一人を見つけ『アナウンスルーム』へと向かった。
「いて!!」
おれはまたしても、そこらのガレキにつまづいてしまった。これで7回目だから、もう飽きていた。
「くそぅ・・なんでこうなるんだよ・・・・」
いろんな意味で泣きたくなったが、とにかく我慢するしかなかった。唯一幸運なのは、敵といまだ遭遇していないという所だけだ。といっても、味方にもあってないけど。
「おーーい!!誰かいるかー!!!」
無性に寂しくなったおれは、誰かに会いたいがために叫んだ。かえってきたのは静寂だけだった。
「ま・・そんなすぐには出ないか・・・・」
また悲しくなって歩き出そうとした瞬間だった。足元に風船が爆発したのが分かった。
「だれだ!?」
おれは風船が飛んできた横の方を見て言うと、良が口笛を軽く吹いていた。よりによって、あいてはナンバー1・2レベルのヤツだなんて、ホント、おれはツイテナイナァ・・・・・おれはこのゲームをして初めてため息をついた。どうにでもなったおれは、手に持っている風船を、良に目掛けてブン投げた。けど、いつのまにか投げていた良の風船とぶつかって、かなりの量と緑と青の水が目の前で同時に弾けた。
「はぁ?やっぱツイテネェー」
そう言った瞬間だった。はじけた水で相手が見えなかった。それだけで、おれはこう推理した。
ヤツもみえてないはず!
おれは覚悟を決めて、残りの水風船をすべて投げた。そして、投げた直後に気付いた。良はもう一つ風船を投げていて、それがおれの急所に弾丸ライナーの如くとんできたのを。おれの投げた風船は確かに良のシャツのむねの部分に当たった。そしておれは、
「うおおおああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
大切な何かを失った。
北斗 残り2人
南斗 残り1人 残り3名
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