初会議
「え〜、みなの衆、今日は実に良い日だ。」
明彦が突然貴族のような口調で僕らに話しかけてきた。
「別に普通だろ。」
「何言ってんだよ。オレたちは今日からひとつ大人になったっていうのに・・・・」
えらそうにしゃべっていたと思ったら、今度はすごい落ち込んだ。どうしたんだ、こいつ?
「まあ、たしかにそうだよね。」
孝之が隣からしゃべってきた。
「おれたちって今日から3年じゃん。普通喜ぶよね。」
孝之が不思議そうに僕に問いかけた。僕は
「メンバーがメンバーだから、進級したなんて実感が湧かないんだよね。」
「・・・・・たしかに」
僕が進級しても普通にいた理由をいうと孝之は納得していた。
「よし、今日は3年になっての初会議をしようじゃないか。」
「お、おう。」
いきなり言うもんだから、おもわず「うん」とか言っちゃったじゃねーか。
「さて今日の議題は俊、決めてくれ。」
「なぜおれ?」
「いいから、早くしろ。」
俊は少し考え込むと、
「・・じゃ、3年生になったら、何をするか、っというのは?」
とベタな案を考えた。(会議のテーマになってねぇ・・・・)議題は何でも良かったのか、
「じゃ、それで」
団長が鼻をほじりながらテキトーに答えた。
「発表の順番は、あいうえお順で。・・・・・・・・ってオレかよ!」
変なネタをして、明彦はまじめに発表し始めた。
「3年生になって頑張りたいことは、彼女をつくりたいです。そして、我が北斗軍団の活動を今まで以上に頑張りたいと思う。」
珍しくカッコいいこと言いやがって・・・・活動を今まで以上ってこれ以上何を頑張るんだ、一体・・・
「次、甲斐だぜ。」
明彦が指を刺していった。
「3年生になって頑張りたいことは、・・・・いろいろ頑張る。」
「出たぜ。超普通の答え方。ププ。」
・・・・なぐりてえ・・・・思いっきり殴りてえ・・・・・
「おい俊、とっとといえ」
少し起こった僕は俊にすぐさま話題を降った。
「3年生になって頑張りたいことは、彼女を創ること。」
え??彼女を『造る』??漢字がおかしいだろ。どうみても。・・・・・・ていうか根本的にこいつが彼女って・・・・
「おい、ミーちゃんじゃん。やったな、おい。」
孝之め、禁句を言いやがった・・・・・
「ダァレが、とってもかわいらしい彼女の正体はミーちゃんだゴらぁーー!!!!」
俊が孝之に飛び掛ると、ニャン、ニャンといいながら、マウントポジションを取って殴っていた。もし僕らが止めていなかったら警察沙汰になっていたかも・・・・・
「気を取り直して、最後、孝之。」
そういわれると、孝之は立ち上がって、発表を始めた。
「3年生になっ・・・・」
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムだ。じゃ、今日の会議はこれにて終了ということで。」
明彦が席に戻ると、条件反射で僕らも席に戻った。ただ、重要なことを言いそびれた一人の男を除いては。
「・・・・・許されるのか?・・・・こんな・・・オチ・・・・」
孝之が小声で言った。
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