新たな桃太郎伝説2
昔々、あるところにティラノザウルスが……
失礼、かなり昔までいっちゃいました。
気を取り直して……
昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。
ある日、ばあさんが川で亀をいじめていたら、亀の飼い主である乙姫さんが海から泳いで現れました!
乙姫
「ハアハア……お、お婆さん、その亀は私の亀です。ハアハア……こ、この玉手箱上げるから返してもらえるかしら…」
ばあさん
「いやじゃ!オラ知ってるぞ!お前さんの持っている玉手箱、開けたら年取るんじゃろ!オラ〜、まだ年取りたくね〜から」
乙姫
「いや、もう十分ババアだよ!しょうがありませんね」
そういうと、乙姫はドラ○もんのようなポケットをだし、中から大きな桃を取り出した。
乙姫
「この桃あげるから」
ババア
「そんなもんより、さっきのポケット渡しな!」
乙姫
「……亀をどうぞ好きにしてください!」
そう言って乙姫ちゃんは、亀と桃を残して、川に飛び込んで去っていきました。
クソババアは、亀に大きな桃を持たせて、家に帰り、お爺さんと桃を食べようとしたら、中から男の子が現れました!
桃から生まれた子供
「どうも!なんか自分、桃から生まれちゃったみたいです」
クソババア
「この餓鬼!これじゃ桃が食べれないじゃないか!何が桃から生まれちゃったみたいですだ!てゆ〜か、何でしゃべれるんだよ!」
じいさん
「まあまあ、婆さんや、せっかくだから、この子をワシらの孫にしようじゃないか」
桃
「えっ!いいんっスか?」
腐れババア
「(ジジイ!いや、待てよ!そうじゃ!コイツをオラの奴隷にしよう)爺さん、いいですよ」
と答え、クソババアはニッコリ微笑んだ。
じいさん
「子のこの名前は桃から生まれたから、かぐや姫にしよう」
桃
「えっ?自分男です!しかも桃は関係ないんすね」
爺さん
「おおそうか!なら、姫はとって、かぐや!漢字で書くと華愚矢じゃ!これでどうじゃ?」
華愚矢
「いいっスね!ヴィジュアル系みたいでいいです!」
ババア
「おお、よかったのう華愚矢!(何が華愚矢だ!お前なんか家具屋で十分だ!)」
亀
「あのう、私は?出来れば乙姫ちゃんとこに帰りたいんですが…」
じいさん
「よしよし。今日は遅いから、明日、皆で送ってあげようかのう」
外道ババア
「そうですね(クソ!オラの奴隷2号が…)」
そして次の日、亀は海に帰っていた。
それから1年後……
おじいさんは病で倒れ、そして星の人となった。
おじいさんがいなくなってからは、ババアの天下で、華愚矢は奴隷のようにこき使われていた。
そんなある日…
近くの島に鬼が住み着き、村に来て悪さをし始めた。
ババア
「おい!家具屋!お前、鬼退治に行けよ!」
家具屋
「えっ!?マジっスか!あ、あれ!?僕の名前が……」
ババア
「オラの言うことが聞けないのか?」
家具屋
「わ、分かりましたよ…」
家具屋は仕方なく鬼退治に出かけた。
しばらくすると一匹の犬が現れた!
犬
「桃太郎さん、桃太郎さん!お腰に付けた黍団子、一つ私にくださいな」
家具屋
「えっ!?俺?俺、桃太郎と違うから」
犬
「あれ?じゃあ、まだ来てないのかな」
家具屋
「待ち合わせですか?」
犬
「いやね。俺のツレの、ツレの親父が、昔、ここで桃太郎という人に黍団子をもらって、一緒に鬼退治して、お宝をもらってリッチな生活してるらしいんですよ。んで、また、鬼が現れたから、今度は俺が桃太郎と一緒に鬼退治に行って、お宝もらって金持ちになろうと思って来たわけ」
家具屋
「マジ!俺も鬼退治に行くんだけど、その桃太郎さんて方についていこうかな〜」
犬
「あっ、向こうから誰か来る」
やってくるのは一人の老人だった。
家具屋
「あの人?」
犬
「う〜ん…聞いた話では、鬼退治をしたときはまだ子供だったらしいから、あんなヨボヨボの爺さんじゃないと思うが、でもよく見ると、腰に黍団子を付けてるな〜」
家具屋
「一応、聞いてみよう」
犬
「スイマセン!あの〜、桃太郎さんですか?」
桃太郎
「はい」
犬
「なんか僕の知人が、あなたと共に鬼退治したらしいんですが、その時は、桃太郎さん子供だったらしんですよ。それで、僕らみたいな犬なら分かるんですけど、人間の方が数年でそんな年寄りになるんですか?」
桃太郎
「あのな、ある女のせいでこんな姿になったが、俺まだ27やで〜!数年前に自分が拾われた川の近くを散歩してたの。そしたら、女が流れてきて…いや、泳いでて、そしたらこっちに来て、いきなり、アンタ桃太郎でしょうとか言ってきて、何でも、ガラの悪いババアにペットの亀を取られたから、取り返してくれないとか言ってきて、お礼はちゃんとするから、それで前払いに変な箱渡されて、んで、その女が去った後、箱開けたらこんな姿に…」
犬
「ひどいですね〜」
家具屋
「えっ、でも鬼退治に行かれるんですよね」
桃太郎
「まあ、俺も鬼退治して有名になったから、また行かなければいかんかな〜と思って、まあ、リッチな生活しすぎて、お金もなくなってきたし……」
家具屋
「あっ、紹介遅れました。自分、家具屋といいます。前は華愚矢だったんですけど…いろいろありまして、今は家具屋です」
犬
「あっ、僕は犬なんですけど、孫悟空といいます。まあ、前にペットとして飼われていまして、それで、その主人が、ドラゴ○ボールというアニメが好きで、それで孫悟空という名前を付けてもらいました」
桃太郎
「えっ、どうしよう……前は、俺と犬、猿、雉で行ったけど、今回は3人で行く?」
家具屋
「いいですけど……桃さん、大丈夫何ですか?」
桃太郎
「大丈夫だ!最後は主人公が勝つ!」
そして3人は鬼が島に行き、鬼と戦ったが、かつての英雄も老体、そして、犬と奴隷……
勝敗は目に見えていた。
鬼
「なんじゃ!桃太郎とはこんなに弱いのか!俺の親父共はこんなヤツに負けたのか!」
桃太郎
「このままでは殺される……」
その時!
一人の謎の青年が現れた!
謎の青年
「どうも、鬼退治に来ました!」
鬼
「なんだお前は?」
謎の青年
「あっ、自分、金太郎といいます」
桃太郎
「な、なに!?金太郎だと!」
さらにその時!
謎の猿が現れた!
謎の猿
「我こそは斎天大聖孫悟空!」
孫悟空(犬)
「おお!本物の孫悟空だ!」
桃太郎
「ふっ、冗談じゃね〜!桃太郎の主人公は俺だ!俺が鬼を倒す!」
と、桃太郎が立ち上がった時には、鬼は金太郎と孫悟空に倒されていた。
鬼
「う、う……わ、我が生涯にいっぺ……」
バキッ!
金太郎
「な、なに、カッコよく死のうとしてるんだ!しかもどこかのアニメの敵キャラの名台詞を言おうとして……」
と、金太郎が止めをさした。
桃ちゃん
「え〜!マジ!俺の立場は?」
孫悟空
「ごめん!でも止めをさしたのは金太郎だから」
金太郎
「いや〜、止めは桃ちゃんに譲るつもりだったのよ。でも、鬼が、あの名セリフを言おうとしたから……」
桃君
「えっ、でも、桃太郎の主人公は俺だよ」
金太郎
「じゃあ、タイトルを桃金太郎にすればいいじゃん。作者のアホ生時には俺から言っとくから」
金太郎と孫悟空とそしてその仲間、孫悟空(犬)と家具屋と、あっ、後、桃太郎の活躍により村に平和が戻ったのである。
めでたし、めでたし
桃太郎
「なんか納得いかないけど……でも、主人公はおれだから!」
家具屋
「ちょっといいっスか。桃さん物語の中盤からの登場じゃないですか!自分、最初のほうから出ているんで、主人公は僕ですよ!」
桃太郎
「家具屋はだまっとけ!もはや人の名前じゃね〜がや!」
華愚矢
「↑これならいいですか?」
桃太郎
「もういいです」
おしまい