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第五話完成です。
第五話:時空の叫び
『みっつー!みんな笑顔で明るいギルド!』

「さあみんな♪仕事に掛かるよ♪」

『おおー!』

早朝、昨日と同じくドゴームが起こしに来た。
私はまた聞かなかったが、できればこのまま聞かずにいきたかった。
昨日と同じように朝礼をすませ、ギルドのみんなは散り始めた。

「僕達は何をすれば……ってあれ?」

またカズキは出遅れた。

「ペラップさん、今日も依頼ですか?」

「いや、今日は別のことをやってもらう。着いて来てくれ。」

ペラップは上に上がって行った。

「行くわよ!カズキ。」

「ついていけない……」

またへこんでいるカズキを引きずって、地下一階に向かった。



ペラップは昨日と違う掲示板の前で待っていた。

「今日はお尋ね者を退治してもらう。」

「お尋ね者?」

「こいつらの事だ。」

そう言って、後ろにある掲示板を叩いた。
昨日の掲示板と違い、いろんなポケモンの絵が貼ってあった。

「こいつらはみんな、何らかの悪事を働いた奴だ。
それゆえ、懸賞金が掛かっていて、捕まえればそれが貰えるんだが……最近悪いポケモンが多いからね、手を焼いてるんだよ。」

「ち、ちょっと待って!つまり僕達にそんな悪者と戦えっていうの!?」

「そんなに慌てるな。悪党って言っても、ピンからキリまで様々だ。いきなりSランククラスの奴を倒せなんて、そんな無理言わないさ♪」

「で、でも悪い奴には変わらないんだよね?」

カズキは少し震えている。
しかし、いくら何でも、道具の一つくらいは必要だと思うが……

「まあ準備は必要だな。
おーい、ビッパ!」

ペラップが呼ぶと下から一匹のポケモンがやってきた。

「なんでゲスか?」

「ビッパ、こいつらの事は知ってるな?新しく入った新入りだ。こいつらにタウンを案内してやってくれ♪」

「了解でゲス!」

ビッパは笑顔で承諾した。
彼は私達の一つ先輩だ。応ギルドのメンバーには自己紹介してもらったが、こうして話すのは初めてだ。
ペラップは「頼んだぞ」と言って去っていった。
……あれ?ビッパ震えてる?と言うか泣いてる!?

「せ、先輩!?どうしたんですか?」

ちょっと動揺して声をかける。
私何かしたかな……

「ぐすっ……気にしないでくれでゲス……ただ、やっとあっしにも後輩ができたと思うと、嬉しくてつい涙が……」

なるほど、つまり私達が入るまでは、ビッパが新人だったってことか。
でも、後輩ができるってそんなに泣けるものなのだろうか?よくわからない……

「……さぁ、それじゃあトレジャータウンを案内するでゲスよ!」

私達はトレジャータウンに向かった。



「……とまぁ大体こんな感じでゲス。
じゃあ準備ができたらギルドに戻って来てくれでゲス。」

ギルドを出てすぐの交差点を右(ギルドを背にして)に曲がると、そこにトレジャータウンがある。
たくさんのポケモンとたくさんの店が賑わっていた。
ビッパの説明はわかりやすく、すぐに覚えることができた。

「ありがとうございます先輩。とてもわかりやすかったです!」

「そ、そんなお礼を言われるほどじゃないでゲスよ…」

「でも、ビッパの説明本当にわかりやすかったよ!」

…関係ないけど、カズキって先輩のこと呼び捨てなんだね。
普通目上の人と話す時って、敬語を使わないだろうか?私だけ?

「あ、あっしはギルドに戻ってるでゲス!」

ビッパは顔を赤くして、走ってギルドに戻っていった。
そんな先輩の様子に、ついくすくすと笑ってしまった。

「可愛い先輩……」

「ヒナタ、カクレオンのお店に行ってみない?」

「うん。でもその前に倉庫に寄っていい?」

「え?いいけど……なんで?」

「せっかくバネブーさんに道具貰ったんだし、使わなきゃ損でしょ?」

ギルドのルールで、お金は十分の一になってしまうが、道具はそのまま貰えるのだ。貰った道具は、倉庫に送られる仕組みになっている。

「わかった。じゃあ行こうか。」


倉庫といったが、正確には預かりどころだ。
店主はガルーラ、この辺ではガルーラおばさんと呼ばれているらしい。

「こんにちは。」

「こんにちは。……見ない顔だね?」

「一昨日探検隊になったばかりなんだ。」

「そうかい、頑張ってね。何か大切なものがあればおばちゃんの所に預けてね!しっかり管理してあげる
から。」

笑顔で言うガルーラ。
ガルーラに預けた道具は、絶対に無くならないと評判なのだ。

「機会があれば使わせてもらいます。ところで、道具を引き出したいんですけど…」

「わかったよ。」

私は倉庫から、タウリン、リゾチウム、ブロムヘキシンを引き出した。

「また来ておくれ。」

「はい。じゃあまた。」

私達は倉庫を後にした。

「じゃあさっそく、はいカズキ。」

私はカズキにビンを二本手渡した。

「これは何?」

「リゾチウムとブロムヘキシン。それぞれ特攻(特殊攻撃力)と防御を上げてくれるわ。」

「へぇ〜、詳しいね。」

「ビンの裏に書いてあるでしょ!…まあとにかく飲みましょ?」

「うん。」

私はタウリンを飲んだ。
味は……スポーツドリンクみたいな感じね。

「じゃあ飲んだことだし、カクレオンのお店に行きましょうか!」

私達は、倉庫の隣にあるお店に向かった。


「いらっしゃい!ようこそカクレオン商店へ!」

店の店主はカクレオンが二匹。
一匹は普通のカクレオンだが、もう一匹は色違いのカクレオンだった。
ビッパによれば、この二匹は兄弟なんだとか。

「何買う?」

「え〜と……とりあえず食料の林檎かな。林檎ください。」

「毎度あり!……そういえば貴方たち初めて見ますね?」

「(またか…)一昨日探検隊になったばかりなんです。」

「そうですかー。頑張ってくださいね!ちなみにチーム名は?」

「リリーフです。」

「リリーフですか、いいチーム名ですね。
どうぞ、林檎です。」

「ありがとうございます。」

その後、せっかくなので道具の効果とかを教えてもらっていると、二匹のポケモンが近寄ってきた。

「お、マリル君にルリリちゃん。」

カクレオン達はこの二匹を知っているようだ。
それにしても…可愛い〜!

「カクレオンさん、林檎二つください!」

「毎度あり!はいどうぞ。」

カクレオンは林檎の入った紙袋を渡した。

「ありがとうございます。ルリリ、帰ろう。」

「うん!」

二匹は仲良く帰って行った。

「あの二匹のお母さんは病気でね。よく兄妹で買い物に来るんですよ。まだ幼いのに、親思いの優しい子達ですよ。」

そうだったのか……。
私にも兄妹って居たのかな?

「カクレオンさ〜ん!」

そんなことを考えていると二匹が戻ってきた。

「林檎が一つ多いです!」

「わたし達こんなに買ってません!」

それを言いにわざわざ戻ってきたのか。

「ああ、それはおまけだよ。仲良く分けて食べるんだよ。」

「本当ですか!?」

「わ〜い!ありがとうカクレオンさん!」

二匹は笑顔で帰って行った。

「ふふ。可愛いねあの二匹。」

「そうね。……私達も行こうか?」

「そうだね。」

私達はカクレオン商店を後にした。


「あ、ヒナタ。マリル達がいるよ。」
カクレオン商店を出てすぐ。町の広場に先程の二匹がいた。

「お〜い!マリル君、ルリリちゃん!!」

「あ、さっきの…」

「僕はカズキ。こっちはヒナタ。よろしくね。
それで、どうしたの?」

簡単な自己紹介の後に、カズキが問い掛ける。

「実はぼく達前に落とし物をしてしまって、探してたんですが、このスリープさんが、それならどこかで見たことがあるって言ったんです!」

「それで一緒に探してくれるって!」

「そっかあ!よかったね!」

「それじゃあさっそく探しに行きましょうか。」

「「はい!」」

スリープに着いていく二匹。可愛い〜!

どん!

「おっと、これは失礼。」

偶然スリープとぶつかってしまう。
その時!

「っ!?(め、目眩?)」

キーーーン!


《言うことを聞かないと、痛い目に合わせるぞ!》

《た、助けて!!》


シュピン!

頭の中に直接声が響き、映像まで見えた。
い、今のは…一体…
スリープがルリリちゃんを襲っていた?

「スリープっていいポケモンだよね。最近は悪いポケモンも増えてるのに……。
……ヒナタ?どうしたの?顔色悪いよ?」

「大丈夫…。それよりルリリちゃんを助けなきゃ!」

「え?どうして?」

私は目眩で見たことを話した。
カズキは訝しげに私を見る。

「ヒナタ、疑ってる訳じゃないけどさ。でも……スリープは悪いポケモンには見えなかったし……。
きっとヒナタ疲れてるんだよ。」

疲れてるのかな……
確かに夜は技の練習とかいろいろしてるから、あんまり寝てないけど……。

「……とりあえず、ギルドに戻ろう。」

私は不安でいっぱいだった。



「お、準備できたでゲスか?」

「うん!」

ビッパは掲示板の前で待っていた。

「それじゃあ選ぶでゲス。ここは一つ、先輩のあっしが選んであげるでゲス!」

後輩ができたのが嬉しいのか、ビッパは張り切っている。

「あんまり怖そうなの選ばないでね?」

「わかってるでゲスよ。さてどれに……ん?どうしたでゲスか?カズキ。」

カズキは、掲示板を見て震えていた。

「ヒナタ、あれ……」

「え?……!?」

掲示板には、先程マリル達と一緒にいた、スリープが載っていた。

「アイツお尋ね者だったんだ!!ルリリが危ない!行こうヒナタ!」

「うん!」

「え?え?急にどうしたんでゲスか!?」

後ろでビッパの驚きの声が聞こえたが、それどころではない。
やっぱりあの夢は本当だった!



ギルドを出て交差点に着く。
マリルはそこにいた。

「マリル!」

「ヒナタさん、カズキさん!!」

「大丈夫?ルリリは!?」

「そ、それがスリープさんがルリリを連れて行っちゃって……」

「二匹はどこへ!?」

「こ、こっちです!」

私達は走りだした。
行き先は……『トゲトゲ山』!
ヒナタ
「8月の初め姿を見なかったけど、どこ行ってたの?」

部活で合宿に行ってました。一日目から手怪我してほとんど練習できなかったけど……。

カズキ
「作者さんも大変だね。」

カズキも特訓どうでしたか?

カズキ
「まぁ、少しは強くなったかな。」

そうですか。では次回にその成果を見てみましょうか。

カズキ
「頑張るよ!」


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