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伊達政宗 〜陸奥の独眼竜と呼ばれし漢〜
作:竹中煕子



エピローグ


三人の少年が馬を駆っている。

「若〜!若〜!」と言う声が聞こえてくる。
                      
「あっ」といって先頭を駆ける子が驚いた顔で振り返った。この子の名は梵天丸という。陸奥の名門伊達

家の16代当主伊達輝宗と勇将と名高い最上義光の妹で輝宗の正室である義姫の嫡子である。

そう後の藤次郎政宗である。
「若!お出かけになるときは小十郎に一言言うてからというたでありましょうに・・・今度このようなことをなされた場合はお灸をすえねばなりたせぬな」

と、追いついてきた青年が怒ったふうにいう。しかし、目は怒っていない。

「すまぬ。小十郎」と申し訳なさそうに謝った。しかしうれしそうな顔をしている。この青年が来たのが嬉しいようだ。梵天丸が慕っている事が分かる。この青年は後に伊達家の軍師として名をはせる片倉小十郎景綱である。


「いえ。それより若何処へ向かっておられたのですか?」

と怒った顔を解き〈いや、解けてしまったというほうが正しいか・・・〉微笑み小十郎が問う。

「すこし運動をしようと思うて・・・」とぼそっと言った。それを見て笑い小十郎は言った。

「はっはっはっ。若らしいですな。」
「ところで殿が若を呼んでおられたので、早く帰ったほうがよろしいかと・・・」と急に背を延ばし真面目に言った。 (やはり、主君の命にはとても忠実である)
「あい分かった。すぐに参る。」とちょっと残念そうに言って城に引き返す。
こちらも親に忠実である。


梵天丸の後に従っていた二人少年も引き返す。ちなみにこの二人の少年は後の伊達成実と原

田左馬助宗時である。景綱、成実、宗時の三人は梵天丸の小姓として、友として輝宗が付けた

者である。殿を待たせるわけには行かないと言うことで急いで主従四人は急ぎながらも楽しそうに城に帰っていった。


駄文ですが読んでくださって有難うございました。
感想、評価を下さったら幸いです。











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