挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

92/990

92 突っ込ませて

突っ込みは甘んじて受けさせて頂きます。
 なんだよ! なんなんだよっ! なんだって言うんだよ! ふざけんなよ! もはや進化論とか生命の神秘とか超越しちゃってるじゃねーかよ。ほんと、なんなの? もはや生命に対する侮辱だよ。なんでもかんでもファンタジーで片付けられると思うなよ、こん畜生がよ!

「……あ、あの、いかがなされましたか?」

 あ、うん。ちょっと待ってね~。今、この理不尽と戦ってるからさっ。

 知らずのうちに地につけていた両手を握り締め、なんとか飲み込もうとする。

 ガンバレ、オレ。理不尽なんてあって当たり前。上手く行かねーのが人生だ。ましてやこんななんでもありの世界じゃねーか。こんなことで負けてんじゃねーよ、オレ!

「……す、すまねーな、みっともねーとこ見せてよ……」

 なんとか理不尽を飲み込み、脱力した体を根性で立ち上がらせた。

 椅子へと腰を下ろし、ポットからコーヒー(モドキ)をカップに注いで一息入れた。

 ふ~。よし、落ち着いたぜ。

「ワリーな。客を立たせ……いや、ほっといて。座ってくれ」

「いえ、お構いなく。無理を言ってるのはこちらですから。ですが、立ち話も無作法なので座らせて頂きます」

「……………」

 もう突っ込みたくてしかだかねーが、今突っ込んだら負けだ。二度と立ち上がれねー自信があるぜ。

「あーなんつうか、いろいろ衝撃があり過ぎていろいろ忘れちっまったんで、最初からやり直してイイかな?」

 椅子から立ち上がり、客……と対峙する。

「わかりました。では」

 たぶん、背筋(?)を伸ばしてんだろう、気持ち姿勢(?)が良くなった。

「わたし、バンベルと申します。マスターの身の回りを任されている執事でございます。どうかお見知り置きを」

 突っ込みてー! もう感情のままに突っ込みてーよ! なんだよ、これ。なんの拷問だよっ! もういっそのこと殺してくれだよ!

 歯を食いしばり、必死に堪える。

「オ、オレはベー。まあ、愛称だが、長いし、言いずらいからベーでイイよ。もはやベー以外で言われても違和感しかねーからな」

「はい。では、ベーさまと呼ばして頂きます」

「呼び捨てで構わんよ。オレはただの村人なんだからよ」

「とんでもございません。強者に敬意をはらうのは弱者の義務。ましてやこちらはお願いする身。敬意なくして語ることはできません」

「……あーうん、そう。まあ、そっちがイイなら勝手にしな……」

 なんと言ってイイかわかんねーよ、ほんと。

「はい。ベーさまのご寛大な心に感謝を」

「……………」

 もうなにがなんだかわかんなきなってきたよ。

「あ、そー言やぁ、茶出してなかったな。飲めねーもんあるかい?」

 いやオレ、なに言ってんだ? え? 壊れたか、オレの頭よ?

「大丈夫でございます。大抵のものは口にできます」

「……あ、ああ、そう。う、うん、そりゃ良かったよ……」

 壊れたのか麻痺したのかわかんねーが、体が勝手に動いてくれ、来客用のカップにコーヒー(モドキ)を注いでやり、バンベルの前に置いてやった。

「では、頂きます」

 うん、飲むんだ。そして、そーゆー飲み方なんだ。いやもう、びっくり過ぎて爆笑してーよ。

「なかなか良い味のお茶でございますな。なんと言うお茶なので?」

「……便宜上、コーヒーって呼んでるよ。まあ、本物には遠く及ばない味だがな」

「そうでございますか。わたしとしては十分過ぎるほど美味でしたが」

「……あ、あーうん、そりゃ良かった……」

 カップをテーブルに戻したバンベルは、真っ直ぐオレを見た。うん、考えるな、感じるんだ的なもんだけどな。

「我々に願いを言う資格がないことは重々承知してます。ですが、敢えてお願い致します───」

「───その前に、ちょっとイイか?」

 ごめん。もう無理。そろそろ精神的に限界だよ。だからこれだけは言わせてくれ。突っ込ませてくれ。叫ばせてください。

「はい、なんでございましょう?」

 深呼吸を三回して気を落ち着かせ、そして───












「───なんでスライムなんだよっっ!!」
番外編は更にうっすい内容となっております。読む場合はお気を付けて下さい。あと、時間があって思い付いたら書きます。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ