挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

59/992

59 知らねーし、興味もねー

「ありがとう、あんちゃん!」

 注文通りの収納鞄ができたようで、サプルが満面の笑みを見せた。

 やれやれ。結構時間が掛かったぜ。

 ただの収納鞄ならそれほど難しくはないんだが、サプルが要求してきた収納鞄は、『運べる台所』である。

 調理道具はもちろんのこと、調味料類に食材(は百人分入る容量)、食器類になぜかテーブルや椅子各種まで入るものを要求してきたのだよ。

 超便利な結界であるが、設定付けするのかメチャクチャ大変なのである。

 どこになにがあるか、選択したものだけを取り出せ、サプルだけにしか使えないようにする。まあ、もっと細々な設定しているのだが、要約したらそんな感じだ。

「……はぁ~疲れた……」

 これが魔力で行ってたら想像を絶する量を使用していることだろう。マジ、不思議パワーに感謝である。

「……む、無限袋ですって……!?」

 フードのねーちゃんが驚愕した呟きを漏らした。

 おや。良くわかったこと。

 この世界には無限袋なる四次元ポケット的な魔道具がある。

 まあ、話に聞いただけで実物は見たことはねぇが、聞いた話じゃあ、超が付くほどの魔道具であり、作れるヤツは世界で三人しかいねーそうだ。作るのにも時間が掛かるし、値段だって金貨一万枚とか売る気ゼロだろうと突っ込みたいくらいするそーな。

「え? 無限袋?」

「うそっ!? ただの鞄じゃなかったの?!」

「アリテラ、本当なの?!」

 いつの間にか他のねーちゃんたちも集まっていたようで、皆、わたわた驚いていた。

「魔力は一切感じなかったし、ただの鞄に見えるけど、バリアルの街で見た鞄と同じだわ」

 バリアルの街となると、ジャックのおっちゃん(薬師の兄弟子だ)か。そー言やぁ、薬草の在庫が切れそうだったっけ。また頼まないとな。

「残念ながらオレの作ったのは無限袋じゃねーよ。量は決まってるしな」

 オレの想像した力では今作った収納鞄(力)が精一杯。無限とか想像できねーよ。

「……それでも異空間に大量のものを入れられるのでしょう?」

「んー。荷馬車二台分かな?」

 鞄では、だが。

「それも売ってくれるの?」

 フードのねーちゃんが迫ってきた。

 と、フードの奥に隠れていたとんがった耳と黒色の目が見えた。

「ねーちゃん、ハーフエルフだったのか」

 純粋なエルフの瞳の色は緑が基本。氏族に寄っては薄緑や黄緑もいるが、黒目はいない。いるってことはハーフってことだ(某エルフの狩人談)。

 なるほどな。道理で魔力が高い訳だ。エルフ(ハーフでも)って言やあ、魔力が高いので有名だからな。

「……あなたも気持ち悪いって言うの……?」

「はあ? なんで気持ち悪いんだ? ねーちゃん、結構美人じゃねーか」

 ひ───集落から殺気が───いや、うん、美人サイコー! それだけで正義だよねっ。

「まあ、人の好みはそれぞれだし、場所によっては美人の定義も違うし、そう気にすんなって」

 オレの慰めが悪かったのか、フードのねーちゃんがその場から駆けてってしまった。

「オレ、なんか悪いこと言ったか?」

 良いことも言ってないがな。

「ベーくんは、ハーフエルフの立場がどんなものか知ってる?」

「知らねーし、興味もねーな」

 そんな細かいこと言ってたら異種族交流などやってられんよ。

「……ベーくんって、結構、男前よね……」

「そうね。十才なのが惜しいわ」

「さすがザンバリーさんが絶対の信頼を寄せる子だわ」

 なに言ってんだかさっぱりなんだがな?

「それより、あのねーちゃんほっといてイイのか?」

 もう姿が見えんのだが。

「平気よ。あの単体ならB級だからね」

「ちょっとやそっとでは殺されないわ」

「お腹が減ったら帰ってくるでしょうよ」

 ねーちゃんら、ほんとに仲間なのか……?




+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ