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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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559 ヤヴイ

 さて。バーザさんが転職さんを集めて来る前に場所を創らんとな。

「プリッつあん。キャッスル出してくれ」

「うー」

 まだ完全復活にはほど遠いようで、キャッスルだけを出して放り投げた。

 プリッつあんの収納鞄から出したので豆粒より小さいので、潰さないようにキャッチする。

 バーザさんちの庭……は転職さんらでいっぱいで無理か。ならバーザさんちにするか。

 なんで、お邪魔しますと入ると、玄関に誰かいた。

「バーザの妻でアルフェと申します。これは娘のアリュエです」

「あ、はい。ベーです。頭の上にいるのがプリッつあんで右にいるのがドレミ。左にいるのが妹のリアムです」

 そんなバーザさんの奥さんに、思わず頭を下げてしまった。

 しかし、似たもの夫婦と言いましょうか、なんともふくよかで存在感のある奧さまですこと。存在感ハンパねーな。

 逆に、と言うか、娘さんは影が薄いざますね。歳の頃は十二だろうか、目を隠すヘアースタイルがなんともぶき……じゃなくてヤヴイ。目が見えないのに視線は感じるとか超コエーよ。

「ふふ。まあ、可愛らしいですね。よろしくね」

 手頃な位置にあったリアムの頭を優しく撫でた。

 まったく共通点もないのに、すんなり受け入れるバーザさんの奥さん。この人も只者じゃねー。あと、娘さんや。オレに向ける視線を止めてくだされ。なんか、存在を消したねーちゃんとなんか似てるので……。

 オレの警戒警報が避難警報に変わったが、逃げ出したい気持ちを堪えて平静を装った。

「あ、えと、その、ここ、借りてイイかい? 転職さんたちを集めるのに使いたいんだが?」

「はい。お好きに使って構いません。けど、こんな狭い場所に入るかしら?」

「その辺はオレがなんとかするんで大丈夫さ。ちょっと部屋を貸してくれるかい?」

「はい。ではこちらに」

 と、リビングらしき部屋へと案内された。

 中央にあるテーブルや椅子を端に寄せ、豆粒くらいのキャッスルを床に置き、伸縮能力で部屋に収まるくらいにデカくする。

 あらまあと驚くバーザさんの奥さん。娘さんは、なんかオレを見てニヤついてます。超コエーです。

「え、えーと、バーザさんの奥さん。家にいる転職さんらを呼んで来てもらえるかい?」

「はい。わかりました」

 あ、バーザさんの奥さんだけ行っちゃったよ。

 なにか変な空気が場に満ちる。そして、視線が痛い。

「……ド、ドレミ。娘さんのお相手をしてあげなさい」

 耐えきれず、腐の王の家臣に丸投げする。同類はそっちでなんとかしてください!

「畏まりました。では、黒がお相手します」

 猫型ドレミから黒いのが分離。メイド型ドレミになった。

「初めまして、アリュエ様。黒がお相手させていただきます。我が創造主様がアリュエ様とその熱き思いと語り合いたいと申しております」

 一瞬、驚く娘さんだが、その存在感からは想像もできないくらい輝きに満ちた笑顔を咲かせた。

 なんか選択を間違った気もしないではないが、多分、それは気のせいだ。スルー拳、千倍で流しましょう。

 部屋を出て行く娘さんと黒ドレミを笑顔で見送り、しばらくして転職さんらが入って来た。

 意味不明にエエ笑顔を見せるオレに戸惑うも、バーザさんが声をかけただけあってスルーしてくれた。

「バーザさんからオレのことは聞いていると思う。なんで、説明は省く。今からあんたらをオレの力で小さくする。なんで、小さくなった順からこのキャッスル――城に入ってくれ。ドレミ、頼む」

 はいと、緑と黄色のメイド型ドレミを分離させた。

 まずはと緑と黄色のメイド型ドレミを小さくさせ、転職さんらに一見させた。

「これこの通り。変な後遺症もねーから心配はねー」

 多分とは言えねーのでお口にチャックです。

 驚きながらもそれを口にすることなく、順番に並んでくれとの指示に従ってくる転職さんら。ほんと、優秀な人らだよ。

 転職さんらの背を覚えながら一人一人小さくして行く。

 結構な時間がかかったようで、半分も小さくさせないうちにバーザさんが帰って来た。

「一人一人ですか。それは手間がかかりますね。一気にはできないので?」

 なにをしているので? とのバーザさんの問いに答えたらそんなことを返された。

「あ、そー言やあったな。ガ……じゃなく伸縮トンネル」

 すっかり忘れてたわ。

 博士(ドクター)んところで創ったときの感覚を思い出し、伸縮トンネルを創り出した。

 ハイ、オレの結界術にプリッつあんの伸縮能力超便利。

「……なんでもありですね……」

「できねーことの方が多いよ」

 まあ、なんでもありなヤツがいっぱいいますけどね。

「ほんじゃ、オレらも行きますか」

 最後のオレらが伸縮トンネルを潜り抜け、キャッスルへと入った。
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