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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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 なんて、ノックアウトしている場合ではねーな。

 スルー拳が破れたりはしたが、それは敵を見謝っていただけ。五百倍なら勝っていたのだ、次は油断はせぬ!

 等身大の鏡の前で偽りの自分に酔いしれるウザカバは無視。不思議な世界に逝ってろ。

「バンベル。魔力の指輪のことなんだが、本当にもらってイイのか?」

 プルプル震えるバンベルに尋ねる。

「今更だけど、この空間、おかしくない?」

 本当に今更なプリッつあん。面倒なのでカットします。

「はい。我々には必要ないものですから。これが魔力の指輪です」

 プルプルした体からシンプルな黒い指輪を出して炬燵の上に置いた。

 置かれた黒い指輪を手に取り、いろんな角度から見たり、感じたりするが、これと言った不思議はなかった。つーか、普通の指輪にしか見えねーんだが?

「……なんの変哲もねー指輪に見えるんだが、なんかカラクリがあんのか?」

「カラクリと言いましょうか、その指輪は、自分の魔力を保存するためのもので、今は空になっております」

「……つまり、魔力回復薬のお世話になるのに変わりはねーのか……」

 使えねーとは言わんが、便利ではねーのは確かだな。

「はふぼうふぁ」

 カバに飽きたのか、いつの間にか炬燵につかり、焼き芋を頬張るエリナがなにかを言いながら真っ赤な宝石がついた指輪を炬燵の上に置いた。なんだいこれ?

「それは魔力回復の指輪です」

 魔力回復の指輪? なんだいそれ?

「読んで字のごとし、己の魔力を回復させる指輪です。魔力回復と念じれば……そうですね。ベーさまの魔力を百とした場合、一回の回復で六十から七十ほど回復されます」

「それはまた、スゲーな。魔力の指輪よりこっちの指輪の方が有能だろう」

 オレとしては魔力回復の指輪の方が都合がイイぜ。

「それは、魔力の少ない者には有効でしょうが、高魔力保持者には焼け石に水。回復薬を飲んだ方が指輪より何倍も回復できます」

 まあ、確かにそーだな。回復薬一本でサプルの超魔力を回復させるんだからよ。

「あ、この二つを使えばイイ訳か」

 なるほどなるほど。合点が行ったぜ。

 魔力回復の指輪で魔力を回復し、魔力の指輪に魔力を溜める。まあ、時間はかかるが、そのループを使えば難なく魔力を増やせる訳ってか。 
「これも、もらってイイのか?」

「はい。お受け取りください。我々には不要なものですから」

 なら、遠慮なくいただくよ。

 魔力回復の指輪を左の中指に。魔力の指輪は右の中指に。そして、試してみる。うん。こりゃ楽だわ。

「あ、魔力回復の指輪は、なんどでも使用できるのか?」

 ランダムて壊れますとかなら泣くぞ。

「魔石があるなら無限に使用できますよ」

 と、答えたのはカーレント嬢だった。知ってんの、これ?

「多分、それは帝国で作られた魔道具です。それと同じものを錬金術師がつけてましたから」

 なにやらご都合な展開になって来たが、オレの人生、理不尽とご都合が行ったり来たり。深く考えるなだ。

「魔石って加工とかできるもんなのか?」

 魔道具に魔石が使われていることは知ってるが、魔道具自体、そんなに詳しくねーんだよな、オレ。

「はい。できますよ。ただ、魔石加工は錬金ギルドの第一級秘匿事項ですので、錬金ギルドに頼まないと加工はできないかと」

 多分、錬金の指輪を使えばできなくはねーと思うが、やってもらえるならプロに任せた方が安心だ。

 魔物には魔石が埋まっているので、狩りをして解体すると出てくる。使い道はねーが、いずれと思って結構な量の魔石を溜め込んでいるのだ。イイ機会だから処分と加工するか。

「了解した。貴重な情報をありがとな。礼はいずれ別の形でやるよ」

 カーレント嬢の趣味趣向は知りたくねーが、オレの心の平穏を守れるものを返さしてもらうよ。

「お気になさらず。ベー様からはエリナ様との縁をいただきましたので、その礼とさせてくださいませ」

「そうかい。カーレント嬢がそう言うなら遠慮なくそうさせてもらうよ。まあ、なんかあったらオレにできる範囲内で力にならせてくれや」

「はい。そのときはお願い致します」

 アレな人じゃなければイイお嬢さまなんだがな。ったく。世の中ままならんぜ……。

「なら、今日は帰るわ。なんか忙しいみたいだしな」

 なにかは知りたくないので退散します。

「別に遠慮は不要でごさるよ。泊まるところなら沢山あるでごさるので」

「いや、止めておくよ。エリナがゆったりまったりするならジオフロント計画もゆったりまったりやればイイしよ」

 まずはジオフロント計画の人材確保と拠点造り。それだけでも数年はかかるだろうしな。

「リリー、帰るぞ」

 と、不思議な世界に逝っちゃってる某アリスさんには届かなかった。

「エリナ。リリーのこと頼むわ。適当に仕事を与えてやってくれ」

 カイナにはワリーが、カバ子には手を持て余していたし、ある意味、カバ子にはここが適してるかもしれねー。つーか、どちらかと言えばエリナサイドの生き物(?)。そっちで面倒見てください。

「わかったでごさる。そろそろうちにも紅一点が欲しかったところでごさる。任せてくだされ」

 コレとアレは紅じゃねーのかいとは思ったが、触らぬ神に祟りなし。悪霊退散で気にしないだ。

「リリー。幸せに暮らせな」

 気持ちはお寺の下に捨てる気分だが、我が人生に一片の悔いなし。アデュー、リリーさぁ~ん。

「……鬼ね、ベーって……」

 面倒なのでプリッつあんのくだりはカットします。
 
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