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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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544 発展方法

 組織を創る。纏める。維持する。

 前世では歯車な人生だったが、野球少年としてチームを纏める大変さは知っている。

 まあ、野球なんて勝利に向かって突っ走れ。勝利は一番根性と努力したものに得られるとか、意味があるんだかないんだかわからん精神論でなんとかできたし、それが当たり前だった。

 だが、ここはファンタジーな世界で異種族が集まったところ。そんなものは通用しねー。

 今は故郷をなくし、不安と戸惑いの中にいて、小さな希望に向けて突き進んでいるから纏まってはいるが、生活が落ち着いてきたらいろんな問題が出てくるだろう。

「まっ、オレが気にすることじゃねーか」

 それらを解決するのはここに住む未来のヤツら。百年も生きられねーオレには未来を与えてやるしかできねーよ。

 今を生きる者は今やれることをやる。

「あーコーヒーうめ~!」

 爽やかな風に吹かれ、涼やかな湖畔で飲むコーヒーの旨いこと。素晴らしいかな人生だ。

「……さっきの宣言はどこに行ったの……?」

 なにやらカバが呆れたような感じがするが、多分、気のせいだろう。無視だ。

「なんだい、突然?」

 カバは大人しく水辺で戯れてなさい。

「リリー。ベーになにを言っても無駄よ。ベーはやりたいことしかやらないバカだから」

 まったくもってその通りだが、なんかムカつくのでオレの愛情撫で撫でを食らうがよい。

 静かになったメルヘンを頭の上に戻し、コーヒーをお代わり。あーうめ~!

「で、なによ?」

「……ベーって、本当に自分に正直に生きてるのね……」

「オレの目標は、イイ人生だったと言って死ぬことだ。自分を偽る時間なんてしている暇はねーよ」

 ゆったりまったりはしますがねっ。

「ベー様、少しよろしいでしょうか?」

 と、アダガさんがやって来た。いたんだ、全然気がつかんかったわ。

「どうしたい?」

 土魔法で椅子を創り、コーヒーを出した。

「実は、仕事をいただけないでしょうか?」

「仕事? またなんで?」

 まだ家もできてねー状態だ。まずは住み家造りじゃねーの?

 まあ、開拓民がなにをしようが開拓民の自由だ。好きにしたらイイ。が、仕事をしたいなら畑でも耕したらイイじゃん。土地ならいくらでもあんだからよ。

「いえ、あの飛空船団を見ていたら人足は必要かと思いまして」

 あ、確かに。全然気がつかんかったわ。

 アダガさんの言葉に、コーヒーの湯気を見たがら考えらる。

「……商業区にするか……」

 深くは考えてなかったが、食糧を集めて保管する場所はつくらにゃならんとは思ってた。

 港は基本、人魚と交流する場所であり海洋船の港だ。飛空船を入れることは考えてねー。陽当たり山も博士(ドクター)に譲渡したので使えねー。自然、湖になる。

 それに、ジオフロント計画は地下。必ずどこかに出入口をつくらにゃならん。

 ジオフロント計画は、多分、百年二百年と時間がかかる。食糧自給率が満たされるまでは輸入になる。やはり、どこかしらに食糧を一時保管する場所を必要とし、それをする人手がいる。

 なら、最初からここを商業区、貿易都市として造って行く方が後々都合がイイ、か……。

「アダガさん。あんちゃんに言って、ここを世界貿易ギルドの本部にするよう伝えてくれ。まあ、それぞれ仕事があるだろうから、代理を置いて任せるがよ」

 うってつけの……なんだっけ、あのおっちゃんの名前? ま、まあ、まだ受けてくれるか答えをもらってねーが、オレの勘では受けてくれると見ている。

「……あなたの頭の中はいったい、どうなっているのでしょうね……」

「そんな難しくはできてねーぞ」

 たんなる思いつきと、楽をするための思考だけ。凡人な男だぜ、オレはよ。

「にしても、やっぱ指導者は必要だな」

 行き着くはやっぱそれになる。

「誰かいねーかな?」

 さすがにオレの出会い運でも開拓を指揮してくれる人物はいねー。

「リリーさんではダメなのですか?」

「リリーは、その次、もっと国民が増えてから。強い指導者として、国民を引っ張ってもらう」

 だが、リリーにはまだ覚悟や思いが足りてねー。まだ他人を受け入れる心が育ってねーのだ。

 指導者としての要素は見て取れるが、まだまだ未熟だ。もっと自分を、他人を好きにならなくちゃ指導者にはさせられんよ。

「まあ、いねーものはしょうがねー。青年団ややる気のあるヤツに任せるだけだ。わかった。人足としてゼルフィング商会が雇う。まずは木を切って整地にする。なんでアダガさんよ。オレからの依頼だ。指揮してくれるかい? 手当ては弾むぜ」

 仕事はやりたい人やしたい人に任せる方がスムーズに行く。まあ、金を回して経済を活性化させるのが一番の発展方法だろう。

 聞きかじりですけどねっ。
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