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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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540/988

540 開拓スタート

 ハイ、オレ復活です。

 そして、マンダ〇タイムであーコーヒーうめ~!

「……お前の人生、どんだけ急転直下なんだよ……」

 リリーと一服してたらあんちゃんが訳のわからんことを言ってきた。なんだい突然?

「いや、それがお前だったな」

 なんかよーわからんが、自己問答して自己完結するあんちゃん。仕事のし過ぎで頭が壊れたか?

「ところで、そちらのお嬢さんは、どちらさんなんだ?」

 ところでって、なに当然のように受け入れてんの、このあんちゃんは。つーか、リリーのどこを見てお嬢さんと……あ、ワンピースにカーディガンを羽織ってましたね。

 ……プリッつあんのコーディネートの勝利なのか……?

「聖女のリリーだよ」

 まあ、先生のお言葉によれば、だがよ。

「うん。意味がわからん。ちゃんと説明しろや、このエセ村人が!」

 それはオレが聞きてーよ。誰か説明ぷりーずだわ。

「リリーはリリーだ。それでイイだろうが。それで納得しろ」

 つーか、なによりまずはこの見た目に触れろよ。カバが椅子に座って茶飲んでんだぞ。シルバ〇アファミリー(いや、カバがいたか知らんけどさ)も真っ青だよ! 

「ったく。お前の周りは謎の生き物ばかりだ……いや、一番の謎の生き物はお前か。お前に慣れたら魔王も勇者も通行人以下だよ」

 なんとも失礼なあんちゃんだが、魔王や勇者に別段感慨もねーオレなので沈黙を守った。

「まあ、なんにせよだ。リリーさん。おれは、アバール。こいつに巻き込まれて世界貿易ギルドのギルドマスターになったが、本業は商人だ。ご利用がございましたらアバール商会をご利用くださいませ」

 カバ相手でも商人道に揺るぎはない。なるべくしてなった世界貿易ギルドのギルドマスターだよ、あんちゃんは。

「……あ、あの、わたし……」

「よくはわかりませんが、多分、ベーに戸惑ってるのでしょう。これは、経験者としての助言と、同胞への応援です。人生を楽しんでください。それがベーに対抗できる唯一の方法です」

「はぁ? なんだい、そりゃ?」

「お前は知らなくていいことさ。リリーさん。では、また」

 と、去って行くあんちゃん。なにしに来たんだよ、いったい?

「……変わった方ですね……」

「まあ、否定はできねーな。だが、オレの中では最高の商人だよ。入り用があるときは利用してくれ。オレの名を出せば融通してくれるからよ。あ、そうだな。これを渡しておくよ」

 収納鞄から、ちょっとオシャレな収納ポーチを取り出してリリーに渡した。

「その中には金と食糧、飲み物、生活必需品なんかが入ってる。暇があるとき確認してくれ。あと、その収納ポーチは荷車一台分の容量がある。なにか買ったときはそれに仕舞いな」

「…………」

 収納ポーチをつかみ、戸惑いの目(?)を向けてくる。

「ドレミ。リリーの相手を頼む。あと、スマッグの使い方とか、うちで住むに当たっての注意点とか、教えてやってくれ」

「はい。では、赤をつけさせていただきます」

 足下にいた猫型ドレミから赤髪のメイド型ドレミが分離した。もう、なんの突っ込みも出てこねーよ。

「リリー様。赤と申します。ふつつかながらわたしがお手伝いさせていただきます」

「え? は? ……え?」

 謎の生命体に戸惑うカバ子さん。お互い、生命体の神秘を語り合ってくれや。

 その場をドレミに任せ、やって来た青年団のもとへと向かった。

「空の旅はどうだったい?」

 初の飛空船に、青年団の面々が興奮した顔を見せていた。

「はい。とても楽しい空の旅でした!」

 代表のあんちゃんの興奮に、皆も強く頷いていた。

 まあ、飛空船なんて、前世で言えば宇宙船に乗ったくらい珍しい経験だ。興奮するなって方がワリーよ。

「機会があればまた乗せてやるよ。それより、開拓の用意をしようや」

 とは言っても、土魔法で簡単な小屋を数十軒創り、井戸を二個掘るだけだがな。

「……ベー様がいたら数日で町になりそうですね……」

「かも知れんが、やるのはあんたらだ。オレが手伝うのはここまで。開拓民と力を合わせて町にしろ」

 自分らの町は自分らで築け。それが、そこに住む者の義務だ。

 そうこうしているうちに主要メンバーが揃い始める。

 青年団、アダガさんと魔族数名、あんちゃん、ノーム(リテンってリテンちゃんのことだったのね)、ルンタ、黒髪の乙女さんら、そして、リリーが揃い、車座になった。

 まずはと、計画発案者のオレが立ち上がり、挨拶をする。

「この町は、いや、まだ野原だが、ここを開拓するのはあんたらだ。あんたらが考えあんたらが決めろ。だが、これだけは忘れるな。ここは異種族国家だ。法によって支配される国だ。それを受け入れできねーヤツは出て行ってもらうし、それを守らねーヤツは厳罰に処す。イイな?」

 その問いに全員が頷いた。

「まあ、今更だが、オレは異種族国家のアドバ……じゃなくて、計画発案者で、この国の王の相談役のヴィベルファクフィニー・ゼルフィング。そして――」

 リリーの腕……はつかめないので裾をつかんで皆の前に引っ張り出す。

「こいつは、リリー。オレの補佐として、オレがいねーときや忙しいときに働いてもらう」

 リリーが驚きの目を向けてくるが、無視して主要メンバーを見回す。

「さて、その計画発案者であり相談役でもあるオレから主要メンバーらに第一議案を提示する。皆で、この町の名前を考えろ」

 まずは名前を決めてから。それからが開拓スタートだ。
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