挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

52/992

52 ファンタジー薬

ただ今疲労困憊中につき、これくらいしか思い付かなかったです……。
 山を歩く。

 字面は綺麗で、爽やかに聞こえるが、実際の山を歩くと言うのは苦行でしかない。

 寒い地方の針葉樹林内を歩くならまだマシだが、この地方の広葉樹林地帯で山の傾斜はキツい。落葉が溜まり足場は悪い上に脚の低い草木や倒木があるためにまともに歩けたものじゃない。

 小動物系は論外だとして、野性の獣や魔物だって通り易い場所を選び、道を作って山で生きるのだ。

 まあ、オレには自由自在に操れる結界使用能力があり、縦横無尽に動き回れるが、山は恵みの地。至るところに薬草やら野草やらキノコが実っている。これは、歩いてよく見ないと見つけられないのだ。

 山歩きの得意なおじいに付き合い、いろいろ食えるものを教わったが、まだまだ経験不足な上に目が山の風景に慣れていない。よく見ないと発見できねぇし、判別ができねーのだ。

 ゴブリンを四匹倒してから二時間経つが、まったく遭遇できないでいた。

 角猪との遭遇はできた(もちろん狩りました)のだが、それらしい形跡すら見つけることができなかった。

 広い山でのこと。早々会える訳ではないと、山の恵み採取に切り替えたら、あらびっくり。傷に良く効くハナラマ草の群生を発見してしまった。

 このハナラマ草、まさにファンタジーな薬草で、飲んで良し。張って良しの薬であり、冒険者なら必ず持っている常備薬なのだ。

 まあ、ハナラマ草単独では前世の薬同様効果が出るまで時間を要するが、これにバシナラ草と言う毒草とシアニトと言う木の実、魔法水を六・一・二・一の割合で混合し、六十度で煮ると、あら不思議。ハラキリですら一瞬で治してしまうファンタジー薬になってしまうのだ。

 そんな薬の材料となるハナラマ草は、なかなか見つけるのが困難であり、山の奥、綺麗な水が涌き出るところにしか生息しないのだ。

 冒険者ギルドの依頼板には必ず張ってあり、一株銀貨二枚で引き取ってもらえる。

 ざっと見、二百───いや、三百はあるだろうか、滅多にない群生地である。

 結界で空中に道を作り、良いところを採取していると、どこからか爆発音が聞こえてきた。

 火薬などまだ発明されていない世界(時代)。爆発と言えば魔術でしかあり得なく、こんな山の中で使うような術ではない。

「いったい、どこのバカだ?」

 山火事にでもなったら自然鎮火しかない。それでなくてもこの地域は春の雨は少ないのだ、一旦火が回ったら二月は消えんぞ。

 採取を一時中断し、爆発音がする方へと駆け出した。もちろん、空飛ぶ結界でな。





 
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ