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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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495 ドレミ隊

 うん?

 旧になる孤児院から出て来ると、なにかイリュージョンな光景がそこにあった。

 瞼をパチパチさせ、目をゴシゴシ。気を取り直して広場を見る。

 ハイ、イリュージョンな光景がそこにありました~。

「どうしたの?」

「……オレ、目がおかしくなったのかな? ドレミがいっぱいいるよーに見えんだが……」

 気もおかしくなってなければ、メイド型ドレミが七体もいるんだが……。

 ふっと横を見れば猫型ドレミがそこにいた。

 えーと、んーと、説明プリーズですよ。

 そう求めているのだが、口をパクパクさせるだけしかできなかった。

「ああ、そう言えばベーは知らないだったわね。プリトラス広いからドレミにお願いしてメイド隊をつくってもらったのよ」

 メ、メイド隊って、なに勝手につくっちゃってんの、このメルヘンったら。

「……いや、いくら分離、いや、分裂だっけ? いや、なんでもイイわ。な、なんつーか、平気なのかよ……?」

 元のスライムドレミは、だいたいスイカサイズ。猫型もそのくらいだ。物量ってんだか容量ってんだかわからんが、あきらかにメイド型ドレミは元を超えちゃってるよね?

「はい。平気です。擬態体化は魔力で行うので、あの大きさなら十体まで可能です」

 なに、その超力万能能力は? どんだけ高性能な生命体なんだよ!

「よくわかんないけど、スライムって変な生き物よね」

 そりゃお前もだよ、とは言わない。同じことを言い返されそうだからな……。

「なんつーか、メイド隊と言うよりドレミ隊だな」

 つーか、そのうちドレミ団とかドレミ軍とかになりそうでおっかねーな。止めてくれよ、そーゆーのはよ。

「ま、まあ、人手は多いに越したことはねー。頼むわ、ドレミ」

 超力万能生命体がいれば百人力。何人でもこい、だな。

「はい。お任せください。必要なら予備を出しますので」

 予備? とは疑問に思ったが、なんか触れちゃいけないよーな気がするので、ここはサクっとスルーです。

 院長さんがいねーので、孤児院の代表(多分)たる副院長さんのもとへと向かう。

「副院長さん、中の確認が終わったから孤児院を退かすな」

「は、はい。お願いします」

 よくわかってなさそうな顔だが、説明するより見せた方が早いと、結界で土台と建物を切り離し、伸縮能力で小さくして行く。

「こんなもんかな?」

 だいたい手のひらに乗せられるくらいまで小さくさせた。

「小さくしてどうするの?」

「もっと貧困な孤児院を見つけたときに使うんだよ」

 ジオフロント計画や世界貿易ギルド、アブリクト貿易連盟と、これから人材は幾らでも欲しくなる。

 十年二十年と先を見たとき、孤児院ほど人材育成に適した場所はない。なんで、見付けたら直ぐにツバをつけておくために孤児院の建物は確保しておくんだよ。

「ベーは変なこと思い付くよね」

「人材は宝。それをわからねーバカどもは、いつまでも停滞してろだ」

 スローではあってもオレの人生に停滞なねー。より良い暮らしをするためには、こう言う地道なことが将来の幸福に繋がんだよ。

 旧になった孤児院を収納鞄に入れた。

「副院長さん。新しい孤児院を出すからチビっ子らに注意してくれな」

 まだ結界術と伸縮能力を上手く同時には使えねーんで、注意が散漫になるんだよ。


 収納鞄から新しい孤児院を取り出し、デカくなるイメージを頭に浮かべて結界台に載せる。

 新しい我が家のとき、ただたんに家をデカくして土台と連結に失敗しちまった。

 その失敗を教訓に、結界台の上に載せ、結界術をしながら伸縮能力を使い、慎重にデカくして行く。

 位置や角度を調整しながら二十分かけて新しい孤児院を完成させた。

「うん。こんなもんだな」

 まあ、正確な数値のもとやってる訳じゃねーから多少のズレはあるだろうが、そこは日々のメンテナンス。ルクク以外の移動手段ができた今、来るのにそんな手間はねーさ。

「副院長さん。まだ微調整するから誰も中には入れんでくれな」

「…………」

 なにや茫然とする副院長さん。ちょっと刺激が強すぎたかな?

「まあ、結界で封鎖しておくか」

 立ち入り禁止にして新しい孤児院の中へと入った。
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