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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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408 異議あり!

 なんか、両手にドリルを持ったダルマみてーなおっちゃんキター!

「………………」

 と、心の中で叫んでみたものの、口からはななも出てこなかった。

「………………」

 口からなんも出てくれないので、目でご隠居さんに問うた。

「こいつはロッテンバンガー。お前さんが望んでいた土木に強い者さね」

 あーうん。わかってたよ。そう言ったし、紹介したい者がいるって一階に連れてこられたからね。けど、あまりのファンキーな出で立ちに我を忘れっちまってもしょうがないよねっ☆

 つーか、このダルマっちゃん、種族なによ? もう種として、いろいろ飛び抜けてんだが……。

 あと、ダルマみてーなおっちゃんの左足にしがみついてるデフォルトな幼女はなんですのん? なんかほんと、この世界は不思議に満ち過ぎですわよ……。

「……えーと、このダルマっちゃんら、なに種族……?」

「ダ、ダルマっちゃんって、ほんと、お前さんの目に映る世界は謎に満ちてるさね……」

 いや、オレからしたら人外さんの方が謎に満ちてるからね!

「まあ、よい。ベーじゃしな。ロッテンバンガーは、ノーム族さね」

 は? ノーム族?

「異議あり! なんかイメージとちなう!」

 ノームちゃう。ダルマじゃん。 

「は? なにを言っとるんじゃ?」

「いや、なんでもねーよ」

 この不条理な世界に文句を言ってもしかたがねー。ありのままの現実を受け入れろ、だ。

「あー、えーと、なんったっけ、おっちゃんの名前?」

「ロッテンバンガーです」

 と、幼女が答えた。えーと、あなた様は?

 なんか口から出てくれないので目で問うた。もちろん、ご隠居さんにな。

「あたし、リテンバンガー。ロッテンバンガーの娘です」

 ペコリとお辞儀するリテンちゃん。デフォな見た目とは違い、しっかりした娘さんで……。

「あ、うん。オレ、ヴィベルファクフィニー。言い難いときはベーで構わんよ」

 ノームの習慣など知らんので、挨拶だけしておいた。

「わかりました、よろしくお願いします」

「あ、ああ。こちらこそ、よろしくな」

 ほんま、よーできた娘さんで。

「まあ、なんだ。時間も時間だし、食事にしようや」

 もう六時。我が家では夕食になっている。今更だし、今日はこっちに泊まるか。じゃあ、続きは明日って雰囲気じゃねーしよ。

 二階へと上が……れんが、どうするんだと、ダルマっちゃんら父娘を見たら、ドリルで壁に穴を空けました。はぁ?

「心配いらんさね。ロッテンバンガーは、破壊も創造も超一流じゃよ。まあ、土なら、だがな」

 物理的に壊した穴を潜ると、壁が逆再生のごとく修復されて行く。階段も同じ要領? で二階へと上がって行った……。

「メチャクチャだな、おい」

「お前さんも負けてないがな」

 ご隠居さんの突っ込みはサラっとスルー。さて、夕食なにしようかな~。

「人数も多いし、海竜のステーキでイイか」

 なぜかまだいる青年団だが、いたいのなら勝手にすればイイさ。来る者拒まず? 去るもの拒まずだ。まあ、嫌なヤツは拒むがな。

 バーベキューならアメリカンダディにも負けない腕前はあるので、結界でコンロを創り出した。

 ぶつ切りして小さくした海竜の肉を取り出し、手頃なサイズに切って行く。

 ほいさ、あいさ、よっとこしょー。ハイ、できた。あ、女性陣(青年団の中にもいんだよ。ちなみに、人外淑女は飽きたのかグレン婆のところに行ったよ)もいるしな、野菜も出しておくか。

「なんの肉さね?」

「海竜の肉さ。王ではねー王が食い散らかしたもんでいっぱいあんだよ」

 生命力と味(栄養成分)の関係性は謎だが、まあ、食えることに感謝して細かいことは気にしないだ。

「お前さんも妙な者に好かれるのぉ」

「ご隠居さんは、アレがなんなのかわかんのかい?」

 まあ、わかっても聞こうとは思わねーがな。

「お前さん以上に謎過ぎて、なんもわからんさね。まあ、なるべく近付きたくはないがな。わしの勘が関わるなと言っておるんでな」

「賢明だな。残りの人生、ゴミにしたくなかったら近付くな、だ。まったく、オレの人生最大の過ちだよ」

 それでもオレが選んだ我が人生。ガンバレ、だ。

「おし。イイ焼き具合だ。ほれ、食ってみな」

 皿に移して次を焼く。

「……旨いな、海竜の肉……」

「だろう。まだ生まれてもいねー異種族国家だが、近所付き合いは大切にしねーとならんからな」

 食料供給の一つ。漁をするより安全確実に海産物が手に入るんだからよ。

「……人魚族か。本当に、お前さんは種の壁をつくらんな……」

「命は一つでは成り立たない。生命よ、溢れよだ」

 せっかく多種多様な生き物がいる世界。前世の世界より可能性がいっぱいあって楽しいじゃねーか。

「ほんと、楽しいかな人生だ」
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