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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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400/988

400 超解せぬ!

 Cランチを二、三口食べた頃、親父さんが現れた。

「結構近くにいたんだな」

 通信を切ってからだいたい七分もしないでくんだからよ。

「いや、全力で走ってきたようにしか見えんが」

 言われてみれば確かに肩で息をしている。元気な親父さんだ。

「すまないな。ベーがバカで」

 なぜか公爵どのが謝罪する。つーか、なぜに罵倒されたのオレ!

「いや、無理に言うことはない。まずは息を整えられよ。すまぬ、飲み物を頼む」

 ちょうど通りかかった居候さんに飲み物を頼む公爵どの。なんか、オレの立場、なくない?

「ハーイ! 只今お持ちしまーす」

 無駄にウェイトレスが板についてる居候さん。あんた……いえ、なんでもございませんデス。

 なんかスッゴい目で睨まれたので光の速さで目を反らしました。

 目を反らしたままCランチに全力集中し、食べ終わったら親父さんが落ち着いていた。

「まったく、お前は無茶ばかりしてくれるよ」

「?」

「いや、なに言ってるかわかりませんって顔してるのがわからんわ。おれはまだ冒険商人上がりなんだからな」

「ああ。知ってるよ。それが?」

 名前を忘れ――覚えるのが苦手なオレだが、他のことには結構、記憶力イイんだぜ。まあ、覚える気があったら、だげどな。

「……もういい。お前の中の常識に、なにを言っても無駄みたいだからな……」

「まあ、それが賢明だな。こいつの顔の広さは飛び抜けておるから。たかだか帝国の公爵がごとき、ベーの中では中の下ぐらいの価値でしかないからな」

「そう思えるベーが非常識ですからね」

「フフ。さすがベーに見込まれただけはある。なかなかの豪胆ぶりだ」

「これでも心の中では叫びまくりですよ。なんだこの非常識なガキはとか、顔に出さないようにするのが精一杯でしたからね」

 超余裕綽々な顔しか記憶にないんですが。

 なにやら会話が弾むお二人さん。

 まあ、なんだ。どちらも、なんだろうが、この二人は似てるな。

 頭のよいところ。カリスマ性があるところ。人を内面で見るところ。常に不敵でいるところ。冒険心が強いところ。機を見る目がスゴいところ。茶目っ気があるところ。誰とでも話せるところ。まだまだあるが、一番に似ているのは、生きていることを楽しんでいるところだろうな。

「輝いてんな」

「なんだ、突然?」

「なにが輝いているんだ?」

 首を傾げる二人に笑いが込み上げてくる。もっと早くに出会っていたら、この二人は親友同士になってたかもな。

「いや、なんでもねーよ。それより、公爵どのにアブリクト貿易連盟を見せてやってくれや。公爵どのも……そうだな。一旦戻ってリオカッティー号で、正式に来た方がイイかもな。今日だけではわからんだろうしよ。公爵どの、どうだ?」

「……なにを考えているのだ?」

 訝しげな目をオレに向けてくる公爵どの。まあ、そう思うのも無理もねーか。この状況では。

「いや、考えるな、感じろ的にそう思っただけさ。今日だけでイイってんなら夕方までには帰ってこいよ。次、いつくるかわかんねーからよ」

 あの転移珠、オレしか使えねー仕様になってんでな。

「……ベーの考えるな、感じろはバカにできんから始末に終えんからな……」

 瞼を閉じて考えに入る公爵どの。まあ、よく考えて決断しな。決めるのは公爵どのなんだからよ。

「わかった。正式にお邪魔させてもらおう」

「ってことだから、正式に出迎えてくれや、親父さんよ」

 ハイ、サクっと親父さんに丸投げです。

「だから、おれは冒険商人上がりだと言ってるだろうがよ……」

「大丈夫大丈夫。親父さんの背後にはマフィアや会長さんらが控えているじゃん。それに、美中年さん――この国の宰相さまともお知り合い。今なら大老どもいるから問題なく話を進められるって」

 まあ、いろいろメンドクセーことはあるだろうが、そこはそれ。親父さんの努力と手腕に期待します、だ。

「……もう、この国牛耳ってるの、お前だと言われても信じられそうだよ……」

「おれは、一国どころか世界を牛耳ってると言われても信じられるな」

 牛耳ってはいない。ただ、暗躍はしているだけだ! とは言わない。なんかスゲー納得されそうだから……。

「はぁ~。わかった。正式にこれるように準備しておくよ。ただ、公爵どの――あ、いや、失礼しました。公爵樣――」

「公爵どので構わんよ。もうあだ名のようになっているからな。もう気にもならんさ。いや、もうそれで良いのではないかと思える自分がいるくらいだ」

「では、わたしは、ブラーニーとお呼びくださいませ。あと、口調はご勘弁を。さすがにベーのようにはできませぬゆえ」

「ベーのように無茶は言わんよ。こればかりはしょうがないからな」

「別に畏まることねーじゃん。公爵とは言っても帝国の公爵なんだからよ」

 身分制度のある世界とは言え、公爵どのは外国人。違う国の人なんだから気軽に話したらイイじゃん。

「お前の豪胆ぶりが羨ましいよ」

「まったくです」

 なぜか呆れた目で言われた。超解せぬ!
その日の思い付きで400話。1年以上書いてはいるが、文字数は約75万。意味がないとはわかっていても一話5000文字で割ったら150話にしかならないと思うとがっくりくる。しかも、物語の中では二月も経ってない。
完結するのか? と問われたら、さあ? としか答えられない。
でもまあ、書きたいから気持ちは失ってないので、これからも書いて行きます。

読んでくださる方々に感謝です。
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